ショウガラゴとは?
名前を聞いてその姿を思い浮かべられる方は少ないのではないでしょうか。しかし、その姿と名前が一致していないだけで、実際は目にしたことがある動物なのです。ここではショウガラゴがどういう動物なのかをご紹介させていただきます。
ショウガラゴは小さな猿の仲間!
ショウガラゴは霊長目と分類されるサルの仲間です。ブッシュベイビーという呼称もあり、体長が15~20㎝ほどの体に大きな真ん丸のつぶらな瞳が特徴的な動物です。原産地はアフリカなどの深い森林や雑木林と様々な環境に適し、夜行性として暮らしています。
とても懐きやすくペットとして人気!
サルの仲間ということもあり、とても知能が高いショウガラゴは人にも懐きやすく、ペットとしても絶大な人気を持っています。犬や猫とは違ったサルの仲間であるが故の生活の楽しみ方が出来るのも人気である理由です。
寿命は10年以上!犬や猫並みに一緒にいられる!
折角一緒に過ごす我が子のようなペットには長生きしてほしいというのが一般的です。ショウガラゴは10年程度生きるとされています。犬や猫のように長い時間を共に過ごし楽しむことが可能です。良く懐いてくれる上に長く共に暮らせるショウガラゴはとてもお勧めのペットです。
ちっちゃな身体に魅力がいっぱい!
大きい個体でも20㎝程にしか成長しないショウガラゴはその小さな体に溢れんばかりの魅力を詰め込んでいます。大きな丸い瞳に、大きい耳、そして何よりもサル特有の手足が発達している事から飼い主さんにぴったりとくっついて甘えたり、手でご飯を持って可愛らしい食事風景を見せてくれたりと魅力がたくさんあります。
ショウガラゴの値段は?販売はしてる?
ペットとしてショウガラゴのお迎えを考えていらっしゃる方へ向け、日本でのショウガラゴの市場情報もご紹介させていただきたいと思います。ペットショップで見かけることもありますが、犬や猫のようにどのペットショップにも置いている、という動物ではないためしっかりと情報をチェックしておきましょう。
ショウガラゴの平均価格は?
気になるショウガラゴの価格ですが、売っているショップや個体週齢によっても変動が大きい動物です。しかし平均すると数十万円の販売価格とされており、ペットとしては珍しく幼い個体の方が安い傾向にあります。
他のペットは幼い個体の方が人馴れしやすく、見た目にも人気があり高額な傾向にありますが、ショウガラゴはサルの仲間として幼い時期は育てるのが比較的難しいため、ショウガラゴを初めて飼う方は大人がお勧めです。また大人であっても人に良く懐くため、懐き具合に週齢は関係がないのです。
入手方法①エキゾチックアニマルも扱うペットショップ
一般的なショップで取り扱いが少ないのはエキゾチックアニマルに分類されているという事も理由にあります。ショウガラゴを一目見たいという方はエキゾチックアニマルショップや、爬虫類イベントでも取り扱いされていることがあるため、チェックしてみることをおすすめします。
ショウガラゴのようなエキゾチックアニマルはどんどん人と共に生活するようになり、その人気も増してきています。エキゾチックアニマルで可愛い護身術を特徴とするテンレックもペットとして人気を増してきています。そんなテンレックに関してはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
入手方法②ブリーダーから譲ってもらう
最近ではペットショップの入手と比較しブリーダーさんから譲ってもらうという方も様々なペットを通して増えてきています。ブリーダーさんはその動物の飼育のプロといっても過言ではなく、そういった場所と関りを持ちお迎えすることで、何かしらの飼育トラブルが起きた際の助言をいただける場合もあります。
入手方法③里親になる
何かしらの理由で動物が飼えなくなり里親を探している方から譲り受けるという方法もあります。インターネット上でも里親募集サイトが多数存在しており、ショウガラゴの里親募集を行っている方もいらっしゃいます。
ショウガラゴは人懐こく、他の飼い主さんが飼われていた個体でも新しい飼い主さんに懐くことは容易です。しかし、注意しておかなければいけない事としては、なぜその子の里親を募集しているのかという理由によってはその子の性格や元の飼い主さんからのトラウマといったトラブルがある場合があります。
ショウガラゴの個体数
ショウガラゴは国際自然保護連合のレッドリストで、絶滅の恐れが少ないとされています。しかしながら日本のショップでショウガラゴの取扱数が少ないのはなぜでしょうか。その理由をこちらではご紹介させていただきたいと思います
ショウガラゴは野生での数が安定していますが、地球上には絶滅を危惧されている動物が沢山います。そんな動物たちについて詳しくはこちらの記事で紹介させていただいておりますので、ご興味ある方は合わせてご覧ください。
輸入が出来ない
海外で発生したエボラ出血熱やマールブルグ病という人獣共通感染症はサルから人へ感染したとされており、それが理由でサルの輸入は農林水産省により禁止されています。それ故にショウガラゴも日本で繁殖した少ない個体しか販売されないのです。
出産数が少ない
日本で繁殖されているショウガラゴが販売されるのですが、ショウガラゴは1度の出産に2匹の子供を産むことが多く、その繁殖力の低さからも日本での個体数自体が少ないことが伺えます。そのためショウガラゴの需要と供給が日本ではまだ間に合っていないのです。
ショウガラゴの飼い方①迎える前に
どのペットをお迎えする際にもお迎え前から飼い主さんとしての自覚が必要となってきます。ここでは他のペットも飼ったことがない、ショウガラゴを始めて飼うという方がお迎えする前に知っておくべき事をご紹介させていただきたいと思います。
ショウガラゴを飼う上での注意点
動物病院はイヌやネコといった動物の診察が主流です。お近くの病院がショウガラゴの診察が可能なのか、またダメだった場合はどこの病院に連れて行けるのか、また夜行性であるため夜の診察が可能な病院の目途などは必ず付けておくようにしておきましょう。
用意するもの①広めの飼育スペース
体が小さいのにそんなに飼育スペースを必要とするの?という質問がよく見受けられます。ショウガラゴは、ハムスターやうさぎのような小さなケージではストレスがかかってしまいます。また犬のような平らなケージも樹上で生活するショウガラゴには不向きと言えます。
用意するもの②止まり木やロープ
サルの仲間であり野生では、木の上で過ごすショウガラゴをお家で飼育する際には必ず木やロープといった樹上に近い環境を整えてあげるようにしてください。また1つや2つではストレスを感じる個体も少なくはないため、アスレチックのように複雑に組んであげることが良いでしょう。
ショウガラゴの飼い方②普段のお世話
ショウガラゴを飼う上での温度などの環境や餌に関しても考えておかなければいけません。お迎えする動物は全て、生きる必需品を飼い主さんに依存しているため、飼い主さんはその動物が何を必要として何を嫌がるのかということを知識として持っておかなければいけません。
ショウガラゴの適温は?
夏は暑く、冬が寒いという気候の日本でショウガラゴ達と過ごすためには室内の温度はどうするべきなのでしょうか。ショウガラゴは暖かく高湿度の森林で生活を行っています。そのため室温は26~28度、また湿度も高めに60%程で保たなくてはいけません。
ショウガラゴの生活リズムは?
夜行性の動物です。そのため日中は巣穴で休み夜に餌を求めて活発に活動を行います。これは飼育されている個体でも同様です。日中は落ち着いて安心して眠れる環境を確保してあげるとともに夜に音を立てても大丈夫な心持が必要です。