被害者となった彼女には、家族ですら知りえなかったある噂が存在していたと、中学時代の友人が証言しています。本当にそのような噂があったのでしょうか、あったとしたならその噂とはいったいどのようなものだったのでしょうか。この噂と事件に関連はあったのでしょうか。
被害者は中学時代から才色兼備の優等生
被害者となった彼女は中学時代から成績優秀で、素行不良もなくとても真面目な生徒でした。通っていた高校も廿日市高校という広島県に存在する高校の中でも偏差値の高い、公立高校きっての進学校と知られている高校で、そこで彼女は設計士を目指し、日々勉強に励んでいたようです。
携帯電話の履歴に残る「こうすけくん」と「なおくん」とは
事件後、証拠品として押収された彼女の携帯電話の履歴の中に、身元が不明な男性とおもわれる2人の名前「こうすけくん」と「なおくん」が登録されていたようです。彼女の人脈はあまり広くなく、高校と小学校時代から通っている学習塾、あとはアルバイトのクリーニング店位のものでしたが、この名前には誰も心当たりがありませんでした。
裏の顔は被害者を妬んだ噂
彼女が被害者となったために明るみに出てきてしまいましたが、事件発生前に最初に裏の顔の話を聞いた彼女の友人はその話をそんなことありえないと笑い飛ばしたそうです。このことからも裏の顔は妬みによる単なる噂だった可能性が高いです。それだけ彼女は魅力的な人物でした。
Contents
廿日市女子高生殺人事件の真相を考察②近くで起きた心中事件と関係が?
この殺人事件に関連がある可能性があると考えられていた事件として、同時期に同じ廿日市内で発生したとある夫婦の心中事件が噂に上がっていました。噂を集めているその心中事件とは、どのようなものだったのでしょうか。なぜこの殺人事件と関連があるとみられたのでしょうか。
廿日市女子高生殺人事件の直後に心中事件が発生
廿日市内で発生したこの殺人事件の数日後に、同じ廿日市内で今度は心中事件が発生します。わずか数日の間に立て続けに発生した2つの悲惨な事件、しかも発生地域が一緒ということで、2つの事件には共に多くの関心が寄せられました。
夫婦が死亡する直前に息子が自殺をしていた
この心中事件に注目が集まった理由としてもう1つ、この心中した夫婦の息子が夫婦が心中する直前に自殺していたことです。事件発生のタイミングからも、この殺人事件の犯人がこの息子ではないかという噂がたち急速に広まって行きました。
廿日市女子高生殺人事件は「2ch」やテレビでも話題に
発生当時から多くの人々の関心を集めたこの事件は、捜査が長期化していくに従ってその事件の周知度も広がっていき、掲示板サイトやテレビ番組にも数多く取り上げられました。解決を願う人々もどんどん増えていきました。全国の人々が関心を持つ事件となっていきます。
「2ch」で多くの憶測が飛び交う
インターネット掲示板サイトの2chではこの事件に関するスレッドがたち、そこで多くの人々によって犯人の情報、逃走経路の推察、犯行理由の推測、被害者の噂、他の事件との関連性など、様々な憶測が飛び交いました。様々な推理がここで誕生し、広まっています。
「最強FBI捜査官が挑む!日本未解決事件ファイル」で取り上げられた
インターネット以外に、テレビ番組の「最強FBI捜査官が挑む!日本未解決事件ファイル」でも取り上げられました。その番組内では元FBI特別捜査官たちが捜査を行い、解決には至らなかったものの、その結果犯人は被害者と同年代の可能性もあると指摘されていました。
2018年廿日市女子高生殺人事件発生から14年後に急展開
長期間進展が見られなかったこの殺人事件ですが、14年後の2018年に急展開が訪れます。今まで多数の物証や証言がありながらも進むことのなかった捜査を急速に進行させたものとは何か、ご紹介させて頂きます。
事件から14年後、別の暴行事件が急展開をもたらす
この殺人事件から14年後の2018年4月上旬、とある建築会社で働く1人の男が職場の同僚の臀部を蹴るなどの暴行を行ったことにより警察に通報が入り、その男は任意捜査の対象となりました。ここから事態が動き出します。
暴行事件で任意捜査対象だった犯人とDNA・指紋が一致
任意調査対象となった男から警察は指紋、DNAを採取されることとなります。データベースによる照合の結果、なんとこの殺人事件の現場に残されていた指紋とDNAと一致しました。これが動かぬ証拠となりました。