人食い殺人鬼・アルバートフィッシュの事件|背景には異常すぎる性癖と生い立ちが

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ここまででも十分猟奇的でその異常さをうかがえますが、それだけではありません。気に入った持ち帰ったパーツはなんと4日間かけて食べたというのです。少年が無くなった後、犯人は体から流れる血を飲み、パーツは様々な調理のもと食べたというのです。

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この調理についてもどんな調理をして食べたのか感想も含めて事細かに手紙に記してあったといいます。少年の肉はローストターキーの肉などよりもはるかに美味だったと語っているほどで、その異常さが際立っています。

アルバートフィッシュによる事件④狙っていた人物の妹が餌食に

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彼は幼い子供を狙って殺害し、その後食べてしまうケースは沢山存在します。先述紹介した以外の事件でも殺害しそのまま食べてしまうといった内容は存在します。狡猾な殺人はまずます巧妙に行われていくようになるのです。

1928年にエドワード・バッドの仕事を求める広告を見つける

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1928年に起きた殺人事件は、犯人の標的は最初は違ったと言います。家族4人で暮らすバッド家。その長男を狙っての事件でしたが、事件の被害者はその妹の女の子でした。事件の概要を紹介していきましょう。

当時犯人は、新聞紙の広告にてとある求人を見つけました。その求人をもとに訪れたのが、バッド家です。ここで初めて家族と面会することとなります。

偽名を使ってバッド家を訪れたアルバートフィッシュ

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面会した犯人は、当然本名を使うわけにはいきません。その時に使われたのがフランク・ハワードという偽名でした。偽名を使用して訪れた犯人は、自分を農場主だと嘘をつき、家族に話したそうです。

打ち解けることだけを目的としていたのか、この日は面会だけで彼は帰っていきました。その後同年6月3日にもこの家族を訪問します。この時は、カッテージチーズをお土産に持参するほど用意をしており家族と仲良くなる時間はそうかからなかったようです。

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そして、後の被害者となるグレースの兄で、広告主でもある兄に採用を告げたのち、家族と一緒に昼食をとることになります。

アルバートフィッシュの標的がエドワードの妹グレースに

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度々の訪問と一緒に時間を過ごすことで家族と仲良くなっていく犯人。次男には小遣いを渡すなどしてすっかりと打ち解けたといっていい状態だった言います。さらに、グレースの両親に至っても、完全に彼を信用しきっていたと言います。

一方で犯人の方は、いつ兄であるエドワードを狙おうか考えているところでしたが、その標的はとあるきっかけで妹のグレースへと変わることとなります。そのきっかけがとある昼食の時でした。

昼食時に妹のグレースが犯人の膝の上に載ってきたのです。そして彼にキスをしてきました。これにより何を思ったのか標的をこの女の子に変更したのです。

姪の誕生日会があると偽りグレースを誘い出す

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決して短くない時間を共に過ごして、妹へと標的を変えた犯人は、とうとう殺人の行動を起こしていきます。犯人はある日に、突然姪の誕生日があると話し始めました。当然この話は嘘です。

誕生日会でグレースに参加してもらえないかと話してきたのです。当然全く疑いを持っていない両親たちは二つ返事で了承を出し、愛娘を送り出したと言われています。これにより、女の子グレースを誘い出すことに成功したのです。

グレースを空き家へ連れ込み殺害!遺体も食べられてしまう

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グレースを誘い出した後は、空き家に連れ込むことは簡単だったようです。女の子なので力も弱く犯人に抵抗したところで逃げ出すことはできません。連れ出した犯人は、空き家に連れ込んで殺害を行います。

グレースの遺体は殺害後9日という時間をかけて、犯人に食されていったそうです。もちろん、家族からは捜索願が出されており、その間も賢明な捜索が行われていたそうです。捜索願自体は連れ去られて翌日には出されていたと言います。

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そして、その捜索願が出されていた時点ですでに、フランク・ハワードなる人物は存在しないこともわかっていたそうです。家族は二つ返事で送り出したことに非常に強い後悔と犯人への憎しみを持ったといわれています。

アルバートフィッシュの犯行が暴かれるきっかけになったのは“手紙”?

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数々のひどい事件を起こして、あまつさえ食人という被害者を殺害後に食べてしまった犯人。殺人内容も猟奇的で、一般的なそれとは一線を画すものでしたが、とはいえ計画的に犯行が行われていたことは確かでしょう。

400人という被害者を出すまで捕まることなく逃げ切っていたわけなのです。そんな彼がどうして捕まることとなったのか、犯行が暴かれることとなったきっかけを紹介していきましょう。

グレース殺害から6年後となる1934年にバッド家の母宛てに手紙が

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巧妙な手口で次々に被害者を増やしていく犯人でしたが、その犯行が暴かれることになったのはとある一通の手紙からだったそうです。その手紙は1934年にグレースの両親に送られた手紙でした。グレースが殺害されてから6年後のことです。

その手紙は匿名で、グレースの母親あてに届いたものでした。名前もない状態の手紙に当時母親は不思議に思いながらも封を開いたと言います。

アルバートフィッシュによる殺害方法など事細かに書かれた手紙

開かれた手紙に記してある内容は、思いもよらぬ悲惨な内容でした。それは愛娘を殺害した内容について事細かに書かれていたのです。殺害には絞殺を用い、その後食べたことを図入りで開設されていたのです。

そして、最後は娘に対してレイプはせず処女のまま点に召されたのだという言葉で締められていました。またさらに、手紙にはカッテージチーズも記されていたと言います。これは、犯人とこの家族鹿知るはずのない物で母親は確信を得たといいます。

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母親は慌てて警察へと届け、手紙をもとに犯人捜索が進められることとなります。そして、この手紙がもとで犯人である男が見つけられるのです。

封筒の刻印がきっかけで逮捕されたアルバートフィッシュ

手紙の内容は匿名で確かにこの家族鹿知りえない内容でしたが、しかし見つかるよな内容ではなかったはずです。ではどこから犯人特定となったのかというと、それは手紙に合った刻印でした。

その刻印はNYPCBAというもので、ニューヨークの個人運転手組合を示しているものでした。それを手がかりに警察は個人運転手組合の中の男性を洗いざらい調べます。筆跡鑑定などを行うも該当者がいませんでした。

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しかし、手紙が送られた日の前に一時的にある運転手が私用で使用して持ち出したことが判明するのです。その運転手こそが犯人につながる手掛かりとなったのです。運転手を調べて聞き出した警察は、犯人が潜伏しているという場所を突き止めます。

下宿先で利用していた場所を割り出し、張り込みを行ってついに犯人を逮捕へと追い込むことに成功しました。数々の異名を持つ犯人をとうとう捕まえることができ、これにより数々の事件にやっと終止符が打たれたのです。

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なおこの400人という数字が発覚したのは逮捕後であり、グレース殺害後も数々の殺人を犯していたこととなります。現に犯人は、無性に生が欲しくなったと供述しており、逮捕までの6年間の間にも数多くの子供たちを殺していたそうです。

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