下村(中村)早苗の生い立ちや現在は?大阪二児餓死事件の全貌を解説

Array

汗ばむ季節の中でゴミの山と冷たく動かなくなった幼児2人を残し、自分の欲望のままに過ごします。

7月29日二児の腐敗を見て、再び家出

470906 / Pixabay

マンションで同じ階に住む人から、異臭がすると管理会社に苦情がきます。管理会社側が寮として使っている部屋をみせてほしいと願い出たため、欠勤をしていた彼女に連絡を取り、いやいや帰宅するしかなかったのです。

そこには茶色く変色した自分の血を分けた子供たちがいました。真夏の部屋で放置されていたため腐敗がかなり進んでいたのです。

店の主任にメール

寮なので店名義の部屋です。場合によっては勝手に入ることさえできますが、そうされては困ります。大騒動になることはわかってはいても、どうすることもできない彼女は主任に、「ゴミまみれで子供たちを放置しているから死んでいるかもしれない。どうしたらいいのかわからないし死にたい」と意味深なメールを送るのです。

自分は男とホテルに宿泊し涼しい部屋で過ごし、空腹を感じればお腹も満たすのです。

同僚男性が遺体を発見

geralt / Pixabay

メール内容に気になった店の主任はマンションに出向き、その酷い異臭から110番へ電話をかけこの騒動が表に出ることとなったのです。一度もゴミ捨てをしなかった部屋にはたくさんのゴミが山となり、のちに回収した際は段ボール10箱にもなったのです。

死因は餓死・姉は食中毒を起こしていた

byrev / Pixabay

空腹に耐えかねた幼児2人は、調味料も口にしついに食べ物が尽きてしまうとゴミの中からこびりついていた跡を舐め、排泄物まで食べていた形跡も残っていたといいます。

腐敗したものを食べたことで長女は食中毒を起こし先に絶命したとされます。口にできる物なら何でも口にして何とか生き延びようとした小さな命は力尽きてしまったのでした。

50日もの間何も食べれず

発見されたときには、2カ月ほど経過していたとされます。胃や腸の中は空っぽの状態でした。それでも必死に生きようと泣き叫んだりサインは発していましたが、誰にもみつけることができなかったのです。

ドア部分には粘着テープの跡

また、悍ましいことに勝手に外へ出られぬようリビングのドアにはテープで囲って軟禁状態にさせていたのです。3歳であった長女なら外へ助けを求めることができたはずなのに、それさえも奪ったのです。

下村早苗逮捕

3005398 / Pixabay

この部屋に住む風俗従業員であり、母親が逮捕されました。聴取では淡々と質問に答えており、食事や水分を与えないと体の小さな子供は特にすぐ脱水を起こし栄養不足となるとわかった上で、長期間外泊をしていたのです。

その間、地元の三重に戻ったり妹の自宅を訪ねたりもしていたといいます。

子育てが面倒になった

働くうちに女としての感情が芽生えていき恋に盲目となってしまいました。食事を与えることや入浴をさせ清潔を保たせることが面倒となり、子供なんかいなければもっと自分の好きにできるのにと思ったのです。

身勝手から起きた尊い命を奪った騒動は多くの人が悲しい気持ちとなり、子育てする母親が抱える孤独な心が問題となりました。

下村早苗のその後

frkotou / Pixabay

この騒動は日本中に大きく拡散されます。幼くて大人の援助が必要な子供を置き去りにし、苦しみながら息絶えていった経緯は決して許されることではなく、連日メディアを賑わせたのです。

殺人罪で起訴

Didgeman / Pixabay

危険予知しながらも残虐な仕打ちをしてきたことから、約5カ月ほどかけて精神鑑定が慎重に行われ刑事責任があるかを調べられます。結果、能力に問題がないとされ大阪地検で罪が決定しました。

亡骸を放置したことは、遺棄にならないとして殺人罪だけで起訴されます。

懲役30年の実刑判決が下された

検察側は、わかっていながら養育をせず外泊をしていたことなどを挙げて無期懲役を求めます。反対に弁護側は今でも子供たちに愛情はあり彼女も劣悪な家庭環境で育ったために起きたため殺めようとしていたわけではないと主張します。

結果、大阪最高裁判所はこのことらに基づき徹底的な殺してやろうという考えはなかったが、絶命してしまうなら仕方ないと思ってしまう部分があったとし実刑判決を言い渡したのです。

判決が言い渡された後

無期懲役だと思っていた彼女は、30年という数字を聞いて薄ら笑いを浮かべたと噂されています。実際のところ定かではありませんが、これが真実だとすれば最後まで自分本位であり、命の重さをわかっていないのではないでしょうか。

現在は「中村早苗」として服役している

Ichigo121212 / Pixabay

服役中に同じ部屋であった女と親密になり、この女が先に出所しますが文通を介して絆を深めていきました。彼女の壮絶な寂しい半生を知った女は自身の夫との間の養子として家族になったのです。

現在は中村に姓を変更し和歌山刑務所で罪を償っています。

大阪二児餓死事件があったマンションのその後

George_James / Pixabay

夏の暑い日に起きた残虐な痛ましい騒動は、彼女が塀に入ったことで徐々に静けさを取り戻しつつあります。現場となったマンションは現在どうなっているでしょうか?その後についてご説明します。

マンション住民による交流会が行われた

rawpixel / Pixabay

今回の騒動は孤独が一因とされています。どんな些細な悩みや出来事でも相談ができるように、そして二度とこのような悲しい出来事は起こしていけないという想いが込められ「桜風会」を開催予定でした。

現在はほとんど人は住んでいない

Nhelia / Pixabay

ですが、悲劇が起こった物件に住んでいることに心痛めた人、連日押し寄せる報道陣に迷惑した人などで引っ越し者が続出します。現在はほとんど空き家となっており住民の姿はみかけなくなりました。

大阪二児餓死事件と類似する事件

thisguyhere / Pixabay

子供が犠牲となる悲劇が公になる度に、二度と起こしてはいけないとメディアも報道をし改善する点はないのか、どうやったら守れるのかと問題視されます。ですが起きてはいけないはずの出来事は繰り返されてしまうのです。

彼女と境遇が似ていて隠れた家庭内で起きた悲劇を2点ご紹介します。

苫小牧幼児死体遺棄事件

Free-Photos / Pixabay

21歳の若い母親が起こした悲劇です。当時3歳の長男と1歳の三男の兄弟を女手一つで育てており次男は事故で亡くしています。ホステスで生計を立てていた母親は、交際相手と同棲したくて子供の存在が疎ましくなります。

2カ月ほど家に帰らず子供だけ放置し、三男を餓死させ段ボールに入れて遺棄しました。長男は生米や調味料、生ごみなどで命を繋ぎ一命は取り留めたのです。

下村早苗との共通点とは?

シングルマザーとして一人で子供を守ろうと奮闘しますが、いつしか張りつめた糸が切れてしまい男に走ります。10代で母となった彼女も遊びたいという感情が消えることがありませんでした。

自分の欲求のままに生きて子供の存在が疎ましくなってしまう点が彼女と重なる部分があります。

埼玉県三郷幼児置き去り餓死事件

freestocks-photos / Pixabay

30歳の母親が男と同棲するため、当時6歳の長男に双子の子育てを任せお腹が空いたら電話をするようにとだけ言い残し子供たちの前から姿を消します。

育児放棄に陥りやすい環境だったと認めてはいるものの、自らの気持ちを重んじてしまい幼い双子の一人を死なせてしまうのです。

下村早苗との共通点とは?

この母親は内縁の夫がいましたが、仕事で自宅を離れており孤独な環境でありました。母親である自分が養育していかなければ子供たちがどうなるかわかっていても、断ち切ることが出来ず自分の欲求を優先させてしまったことが類似しています。

下村早苗もネグレクトの被害者だった

Counselling / Pixabay

彼女自身も子供時代壮絶な生活を強いられていました。彼女は両親からの愛情が注がれることなく成長していきました。心に寂しさで穴を開けたまま、埋めることなく自身も親となったのです。

連鎖するともいわれる虐待は、彼女も被害者でした。

体が成長しても心が成長しない

congerdesign / Pixabay

体は年齢に合わせて大きくなり成熟していきます。ですが幼いころに必要である両親からの無償の愛が欠けてしまっていると心が健全に成長しません。結果、歪んだ愛情表現や自己中心的な行動しかできなくなるとされています。

ネグレクトは発覚しにくい

Free-Photos / Pixabay

虐待全般の多くは家庭内で発生しているため、隠れた場での出来事から第三者に発見されにくいです。ケガがあれば見た目で見つかりますが、心に傷を負っていても見つけにくいのです。ですからエスカレートしていきやすいのです。

ネグレクトが連鎖する

johnhain / Pixabay

愛情を受けられず、甘えたいけれど甘えられたかった子供時代を送って自身が親となった場合も、どのようにして愛情をかけて育てればいいのか、どうやって接すればいいのかわからないといいます。

育児書が多く出版されてはいますが、あくまで参考書なので、実際に思い入れがなければ行動へ移すことが難しいのです。

大阪二児餓死事件の関連作品

geralt / Pixabay

大阪で起きた悲劇を元に作られた作品があります。目を背けたくなる出来事ではありますが、現実に起こった悲しい騒動をなかったことにができず、これから多くの子供たちが

映画「子宮に沈める」

Amazonで見る

下村早苗の騒動を元に作られた作品です。幼い子供たちの名演技で実話と重なり胸が張り裂けそうな映像ではありますが地球上のどこかで同じようなことが起きているかもしれない現実があることを身に染みて感じます。

風化させてはいけない出来事でもあり日常に迫りうる危険性から、現在も不定期で上映されています。

書籍「ルポ 虐待 大阪二児置き去り死事件」

ルポ 虐待: 大阪二児置き去り死事件 (ちくま新書)

Amazonで見る

事件の詳細も書かれていますが、根本は現代の離婚率の高さから起こる母親の貧困問題を奮起しています。虐待に対応できる施設や家族などの取材も執筆していて、社会事象を忠実に記録し伝えている一冊です。

下村早苗のアメブロから感じる子供への愛情

Profile / Pixabay

彼女は無料ブログ大手であるアメブロで日々の出来事や子供に関する思いを綴っていました。当時の想いを文章に残していた彼女からは、夢でもあったいいお母さんになり温かい家庭を手に入れた幸せ家族像があったのです。

アメブロで家族ができたことの喜びを綴る

947051 / Pixabay

20歳という若さで出産をし、可愛いわが子と対面した際の様子を書いています。10か月間お腹にいた子とやっと会えた嬉しさや自分の子供に対しての愛情を言葉に残しています。そして夢だった温かい家庭がそこには記してありました。

アメブロで子供のことを綴る

Free-Photos / Pixabay

長女が熱を出しグッタリしていた後、回復し部屋を散らかしたり元気になった様子を文章にしています。元気になって安心したことや健康が一番で、子供が苦しんでいるのは心が痛いと記されています。

アメブロ内の下村早苗はいいお母さん

VaniaRaposo / Pixabay

この当時は優しくていいおかあさんだったのがわかります。なんでも駄目といわず、やりたいことを見守ってあげたいという姿は若いながらも子供の成長に合わせた育児をしていることが感じ取られます。

現代は下村早苗のような孤独な母親が多い

Pexels / Pixabay

この騒動は、彼女だけが特別な問題でなく現代の社会事情が大きく関係しているといえます。多くの母親が自分のことよりも子供を想い子供の為にと奮闘します。

これが当たり前とされてきました。ですが母親だけを責めていいものでしょうか?

離婚率の高さ

Free-Photos / Pixabay

現在の日本は著しく女性社会進出が浸透し、ある程度稼げる能力を持てるようになりました。よって些細なトラブルからすぐ離婚を選択する夫婦が増えています。

必然的に子供は母親が養育することとなり大黒柱として稼ぎ、子供の世話もする忙しい毎日はいくら母は強しといっても疲弊していくでしょう。だれかのサポートが必要なのです。

ワンオペ育児

Free-Photos / Pixabay

離婚をしていなくとも、ワンオペ育児で孤独を感じている母親が多いのです。家というものは壁で閉ざされた箱と同じで内情はわかりにくい場です。子育て世代の父親は働きざかりといわれる年代が多く、家を空けがちです。

特に小さな子供は泣いたり意思の疎通が出来なかったり、頻繁なおむつ替えといった世話が多く、社会から孤立したように感じてしまい孤独感を味わいやすいのです。

他人の興味のなさ

meguraw645 / Pixabay

核家族化が進み、高層マンションが多く建設され隣にどんな人が住んでいるか知らないということも珍しいことではなくなりました。結果、母親や子供が出しているSOSに気づくことができずに今回のような最悪な結末を招く場合があるのです。

社会全体が優しい社会に

3dman_eu / Pixabay

それぞれ育った環境は異なるので、彼女のように自分の親を頼れない場合もあるでしょう。昔であれば近所の家族が困っているとき手を差し伸べてくれてお互い助け合って過ごしてきたように、現代社会でもこのような助け合いの気持ちや行動が重要なのではないでしょうか?

大阪二児餓死事件を風化させてはいけない

zhivko / Pixabay

虐待は連鎖しやすく孤立した子育ては特に母親を追い詰めます。狂気に駆り立てる危険性をはらんでいる囲まれた箱の中のような家庭では、なかなか発覚しにくいのが現状です。

この事件を社会全体の問題として個人個人が考え行動しなければならないものではないでしょうか。今回のようなワンオペ育児に奮闘している母親にも優しい社会であってほしいと願います。

搾取子に関する記事はこちら

小学生妊娠に関する記事はこちら