シロナガスクジラの大きさがすごい!地球上最大の生物!
今を生きる動物の中で一番大きな存在として、シロナガスクジラは広く知られています。その大きな身体で海を泳ぐ様は圧巻です。けれど、ひとくちに『26mの巨体』と聞いても実際にどれほど大きいのかは分かりません。シロナガスクジラの巨大さを実感する為、ありとあらゆるものと比較していきたいと思います!
心臓の大きさを例えると?
シロナガスクジラの心臓がまさか人間と同じく拳一つ分なんてことはなく、その大きさはなんと1m75cm。身近な物に例えれば軽自動車と同程度です。我々人間の足として欠かせない自動車が収まってしまうのです。
脳の大きさを例えると?
シロナガスクジラは脳の大きさも桁違い。15000立方センチメートルもの脳を持っていますが、単位を変えると15リットル。頭の中にパンパンに膨らんだ大きなバックパックが入っていると考えれば分かりやすいでしょうか。
余談ではありますが、脳の大きさと知能の高さはイコールではありません。そしてシロナガスクジラは体長こそ一番の動物ですが、脳だけ見れば最大ではありません。最大はハクジラに分類されるマッコウクジラとなっています。
舌の大きさを例えると?
動物園で観るゾウはとても大きいですよね?とても重い動物だと誰もが知っていることでしょう。そんなゾウ一頭分の舌をシロナガスクジラは持っています。ゾウとクジラでは住む場所が違いますから実際に比べるのは難しいことですが、シロナガスクジラは一口でゾウを飲み込んでしまえるのかもしれません。
尾びれの大きさを例えると?
シロナガスクジラの泳力の源でもあり、時には武器にもなる尾びれはなんと飛行機ほどの大きさ。筋肉の塊であるそれに触れてしまえばひとたまりもありません。シロナガスクジラよりも幾分か身体の小さいザトウクジラの尾びれですら80トンの威力を生み出します。
血管の大きさを例えると?
血管で泳ぐなんて発想が生まれることはまずないでしょう。ですがそれを可能にしてしまうのがシロナガスクジラなんです。シロナガスクジラの大動脈は身体の小さい子どもはもちろんのこと、大人も泳げるほどの太さを誇っています。ある程度の余裕を持って潜れる、血管と言うよりは最早トンネルでしょう。
目の大きさを例えると?
あれだけ大きな身体を持っているシロナガスクジラのことですから、当然目もとてつもなく大きいのだろうと思う事でしょう。実のところシロナガスクジラの目は人間とあまり変わらないんです。身体に反して小さすぎる印象ですが、視界は充分に確保できているのでしょう。
シロナガスクジラの大きさを他の動物と比べてみよう!
シロナガスクジラのその大きさはどんな動物にも負けることはありません。比べてみれば人間はそう大きな存在ではないと感じるでしょう。とにかく巨大な動物ですが、他の大きい動物達とどれほど違うのか。今回は比較対象としてジンベエザメをご紹介します。
ジンベエザメとシロナガスクジラの大きさ比較!
13.7mというのが一番信頼されている体長であり、ジンベエザメが二匹並んでようやくシロナガスクジラ一頭分です。実際にジンベエザメの展示されている水族館へ赴けば大きさも想像しやすいのではないでしょうか。
実は分類が違う?
魚類最大なのがジンベエザメで、哺乳類最大のシロナガスクジラ。その雄大かつ巨大な身体こそ、「whale shark」というジンベエザメの呼び名からも分かる通り「似ている」と認識されていることが伺えます。けれど似通っているのはあくまでも「大きい動物である」という点のみで、全く別の生き物なのです。
シロナガスクジラはなぜここまで大きくなったの?
遠い過去、地球に存在していたことが確認されている動物全てと比べても、シロナガスクジラはもっとも大きな動物であるという説も。シロナガスクジラは何故そんなに身体を大きくしたのか、どうして大きくすることができたのか。
気候変動によって餌のオキアミが大量発生!
太古、シロナガスクジラの先祖は初めから巨大な身体ではありませんでした。かつて海は栄養に満ち溢れていました。海底から、氷から、プランクトンやオキアミはその豊富は栄養素を食事として数を増やしていきます。
それに比例するように、一口で大量の餌を食べられるように進化したヒゲクジラは食事の量を増やしました。食べれば食べるほどに、その身体は地球上最大の動物と言われるほどに大きくなっていったのです。