てんとう虫の幼虫を大特集!その種類や特徴、餌までを徹底解説!

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まるでこの姿がすでに成虫であるかのようにも思ってしまいますが、この姿からさらに可愛らしい姿になるよう変化を遂げます。

てんとう虫の幼虫画像③

全体的な身体の色が色づいてきて、幼虫から成虫へと変化をとげていきます。

薄い黄色の様な色をしていますが、時間が経つごとに鮮やかな赤いボディに黒の斑点が特徴的なテントウムシの姿になるでしょう。

てんとう虫の生涯とは?幼虫期間は?

幼虫の姿についても知らない方も多いでしょうが、生涯についても、あまり知っているという方は少ないのではないでしょうか。

どのくらいの卵を産むのかという事や幼虫でいる期間はどの程度なのかご紹介します。

てんとう虫は卵を1回に15〜40個産む

高さが2ミリ程度の卵を石の影になっている部分や葉っぱの裏側などに15個から40個近く生みつけるのです。

卵の姿でいる期間は短く、およそ2日から3日ぐらいで一斉に孵化し、幼虫と呼ばれる様になります。

卵から孵った幼虫期間は2週間前後

幼虫でいる期間はおよそ2種間前後で、その間幼虫を「1令幼虫」「2令幼虫」といった様に、徐々に姿を変えていくようになります。

「4令幼虫」にまでなった後は、5日から6日程度でさなぎになっていきます。

サナギから成虫へ

さなぎの状態でいる期間は長く、6日から7日程度かかってしまいます。

1週間くらいかかって成虫へと変化していく事を頭に入れておきましょう。成虫になってしまうと2ヶ月程度しか生きていられません。

てんとう虫の幼虫の餌は何?

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幼虫はどのような餌を食べるのかについてご紹介します。

幼虫のエサとして食べているのは基本的にアブラムシやカイガラムシの様な小さい虫です。幼虫だけではなく成虫になっても同じものを食べます。

てんとう虫は成虫も幼虫もアブラムシを食べる

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幼虫の時期であっても成虫の時期であっても食べる餌は変わらずアブラムシになります。

葉っぱの裏にびっしりとくっついているため餌には困らないのではないでしょうか。エサに困ってしまった場合、共食いをするので注意が必要です。

てんとう虫の幼虫が食べる量

幼虫の内に食べる量は400匹前後と言われています。さなぎになる前の何日間かは一気に100匹近い餌を食べて貯えてから変化します。

さなぎになると食べられなくなるため、一気に食べるのかもしれません。

アブラムシを食べるてんとう虫は益虫

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アブラムシは農作物や植物を食い散らかしてしまう為、人間にとっては害虫ですが、その害虫を餌として食べてくれるてんとう虫は益虫と呼ばれています。

幸運を呼び込むだけではなく、利益になる虫でもあるのでしょう。

益虫と呼ばれる虫たち

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益虫と呼ばれる虫には他にも「ミツバチ」や「クモ」「ミミズ」などがいます。

「ミミズ」は土の悪い部分を食べて肥料となる糞を出し、「ミツバチ」は受粉に欠かせません。「クモ」は他の虫を食べてくれます。

ミツバチ

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ミツバチは針があって恐いと感じる方もいらっしゃいますが、蜂蜜や蜜蝋などを作り出す為、人間の役に立っている益虫であると言えます。

蜜を集める際に体にたくさんの花粉をつけて受粉の手助けもしますので、養蜂を生業とする方も少なくありません。

クモ

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春先から初夏にかけてベランダや庭先に巣を貼って邪魔だと感じている方も多いのではないでしょうか。

しかしクモはグロテスクな姿とは裏腹に、人間にとっては全くの無害といっても過言ではありません。そればかりか、ゴキブリなどの様な虫を食べてくれます。

ミミズ

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土の中を掘ってみるとたくさん出てくる土はとても良い土である事が分かるほど、ミミズは土を耕し、植物にとって良い土を作り出してくれます。

農業関係の仕事をしている方であれば、ミミズが益虫である事が分かるでしょう。

カイコ

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カイコという虫をきちんと見た事がある方は少ないでしょう。カイコは絹糸を作り出す為に飼いならされてしまった為に、成虫として成長しても飛んだりする事が出来ません。

人間が世話をしてやる事で、カイコの繭から美しいシルクが生みだされます。

てんとう虫の幼虫が多い季節って?

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個体数が一番増える時期とはいったいいつなのか、ご存知の方は少なくないでしょう。

ちょっと散歩を楽しんでいるとき、山にハイキングに行ったとき、ふと見かける季節はいつか考えてみましょう。

てんとう虫の幼虫が多い季節は春秋

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一番良く見かける季節はなんといっても春です。

秋にも見かける事がありますが、春から初夏にかけて、4月から5月は一番多く確認する事が出来るでしょう。道端の草の表面や裏側を覗いてみて下さい。

てんとう虫は夏休みをとる

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餌となるちいさなアブラムシやカイガラムシが少ない夏の季節には、てんとう虫は「夏眠」と呼ばれるモノをします。

てんとう虫の種類によってはあまり寝ない個体もありますので、一概にはいえません。

てんとう虫は冬休みも

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越冬と呼ばれる行動をとるのも特徴の一つと言われています。

寒くなってくる季節では白っぽい建物の壁にくっついている場面を目撃する事が出来るでしょう。たくさんの個体が集まって寒い冬を越します。

てんとう虫の幼虫に毒はあるの?

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様々な種類がいる中で、毒を出すのは実は一種類だけになります。

毒とは言っても人間の体に影響を及ぼすようなモノではなく、他の生き物に狙われないようにするための防御装置の様な働きがあるのでしょう。

成虫には毒を出すものが

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手に乗せたり触っているときに黄色い液体を出されたことはないでしょうか。

「ナナホシテントウ」が持つ毒とは、その黄色い液体の事を指しています。臭いと苦みで昆虫を食べる鳥から実を守っているのでしょう。

毒の成分「アルカロイド」

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成分は「アルカロイド」と呼ばれる物質で、「体液」つまりは「血液」である事が分かっています。

人間が触っても大した事はありませんが、エサとして口に入れた小鳥や虫にとっては苦い経験となり食べる事が出来ません。

てんとう虫の幼虫の育て方

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幼虫を見つけて、実際に飼ってみたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際に飼う場合にはどのようなアイテムが必要になるのか、またどの様な事に気をつけなければいけないのかをご紹介します。

てんとう虫の幼虫を育てる環境

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虫籠の様な穴の開いた容器では幼虫も餌となる油虫にも逃げられてしまう為気をつけなければいけません。

水槽の様な形の容器を用意して蓋が出来るようにしておきましょう。空気穴はさほど気にしなくても大丈夫です。

餌のアブラムシと人工餌

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餌となる油虫が上手く捕獲出来ない場合には人工餌でも飼育は可能になります。

人工餌となるのは「蜂の子」の幼虫で、冷凍してあるものを粉々にして与えるようにしましょう。その際には酵母や粉砂糖を混ぜます。

てんとう虫に似てる?テントウムシダマシとは?

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似ていますが栄気中ではなく害虫と呼ばれる種類になる「テントウムシダマシ」は、テントウムシ科の昆虫ではありますが、肉食ではなくナスなどの植物の葉っぱを食料としており、害虫と呼ばれています。

テントウムシダマシの特徴

姿かたちを似せた「擬態」をする事で、他の昆虫などの様な外敵から身を守っています。

全体的にザラザラとした産毛の様な毛を生やしており、黒の斑点模様もたくさんある事が見分けるための特徴といえるでしょう。

テントウムシダマシとナナホシテントウの違い

見た目の違いで判断するしかありませんが、「ナナホシ」が光沢のある赤いボディをしているのに対し、「テントウムシダマシ」は産毛を生やして多すぎる斑点模様に違いを見つける事が出来るでしょう。

てんとう虫の幼虫を探してみよう!

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テントウムシの幼虫についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

初夏にかけて見かける事の多いのは成虫の姿ですが、幼虫も見つける事が出来ます。幼虫の特徴を理解して、ぜひご自分の目で発見してみて下さい。

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