【アゲハチョウの幼虫】餌や種類、飼育の様子もご紹介!  

成虫は全翅長36~70mmで大きなアゲハチョウの仲間に入ります。北海道、本州、四国、九州に分布しています。ナミアゲハと間違えることもありますが、色調が全体的に黄色いのとハネの前の方の付け根部分が黒くなっているのが特質です。

キアゲハの幼虫(終齢)は緑の下地に横方向に黒いラインが入り黒いラインの途中に黄色の点が規則正しく並んでいます。かなり派手な感じですが、食物である植物の中にいるとなぜか目立たなくなります。鳥などに捕食されにくい模様です。

クロアゲハ

黒い色あいの大きなアゲハチョウがクロアゲハです。成虫は全翅長45~70mmと大きくなるものもいます。本州、四国、九州や沖縄に分布しており暗い場所を好み、樹木が生い茂ったやや暗い場所を飛ぶ姿が見られます。市街地から山岳部まで比較的多くみられる種類です。

クロアゲハの終齢幼虫はナミアゲハの幼虫に似て、緑の体に大きな目のようなデザインが特質です。頭からしっぽ部分にかけて薄茶色の帯のような模様が複数個所あるのがナミアゲハと違っているところです。ナミアゲハはこの帯のような模様があまりはっきりせず少し濃い緑色となっています。キアゲハの飼育方法はこちらです!

アゲハのからだ

アゲハの成虫のからだについて少し解説します。成虫の体は頭、胸、腹の3つの部分からなっており、胸にはハネが4枚とあしが6本ついています。頭の先には触角があります。触角はたくさんの節でつながっており、においなどを感じるのです。

目は複眼と呼ばれたくさんの個眼が集まってできています。個眼は6角形をしており約12000個集まっています。個眼には3パターンのフィルターがあり、黄色、赤、ピンクの3パターンの色をしています。アゲハが見ている色は私たちが感じている色とは異なるものです。

ハネは前バネが2枚と後バネが2枚あり表面にりんぷんがついています。アゲハチョウの模様はこのリンプンの色の違いから来ていますが、色ごとに形も異なっています。りんぷんは毛が変化したもので、りんぷんを取るとハネ自体は半透明です。

アゲハチョウなど生きた昆虫にあえるスポット

アゲハチョウの特質や分布地をご紹介しましたが、一度に多くのチョウや昆虫にあえるスポットとして昆虫園があります。ここでは昆虫園について関東と関西でひとつづつご紹介していきます。このほかにも規模の大小はありますが各地に昆虫館はありますので、ネットなどで調べてみてください。

多摩摩動物公園昆虫園

東京の多摩動物公園にある昆虫を展示している施設です。昆虫全般ですのでカブトムシやクワガタ、ゴキブリなども展示されていますが昆虫ユートピアと言う温室内をチョウチョが乱れ飛んでおり、心をいやしてくれるおすすめスポットです。

伊丹市昆虫館

大阪の伊丹市にある昆虫館です。広さ600平米のチョウ温室があり、実際に飛んでいるチョウをまじかに見ることができます。関西地区としては最大級の大きさを持っており、子供たちに人気です。定期的に昆虫に関する催し物も行われています。てんとう虫に関する記事はこちら

世界最大のアゲハ

日本の昆虫は気候風土もあり、それほど大きくはなりませんが熱帯雨林地方などではとても大きな昆虫がいてテレビなどでその大きさにびっくりするものです、日本ではほかのチョウチョに比べてみても大きいアゲハチョウですが海の向こうではどの程度の大きさになるのでしょうか?

アレキサンドラトリバネアゲハ

パプアニューギニアのオロ州でも極めて限られた区域にのみ住んでいるアレキサンドラトリバネアゲハはメスの翼長は28cmになります。金属的な青色の美しい色をしており、成虫はハイビスカスの花の蜜を吸います。幼虫はとても大きく全長12cmです。

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