セルジオオリバとは?神話と呼ばれたボディビルダー
セルジオオリバの概要紹介です。現代では一般人にもワークアウトは広まっていますが、その基礎を作ったのはオリバだといっても過言ではありません。
セルジオオリバのwiki風プロフィール
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オリバは、1941年11月にキューバの首都ハバナで生まれました。幼少期は主に家業を手伝う生活をしていましたが、16歳の時に軍隊に入隊します。
セルジオオリバは戦争で生き残りましたが、行く当てもなくただキューバ国内を彷徨う生活が続きました。
しかし、ある時ウェイトリフティング大会に出場したのがキッカケでオリバはボディービルダーとしての才能を開花させます。
そこから世界的に有名なボディビルダーとなったオリバは、それまでのボディビルの概念をも覆す影響力を世界に与えるようになります。
オリバーポーズで有名なセルジオオリバ
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彼の肉体美だけでなく「オリバーポーズ」も彼の知名度を上げる大きな要素です。現在でも真似する人が多い有名なポーズです。
オリバーポーズはオリバーの専売特許
オリバーポーズはどんなボディビルダーがやっても様になるわけではないのです。腕を天高く突き上げるポーズは、バランスの良い筋肉量がないと、とても貧相に見えてしまうポーズなのです。
例えば腕を突き上げる際に胸を張りますが、胸筋が鍛えられていないと、胸がとても貧相に見えます。さらに一番強調される腕の筋肉がないとこれもインパクトを残せないのは言うまでもありません。
つまりオリバーポーズは、全身の筋肉を絶妙な筋肉量で鍛え上げ、どこから見ても惚れ惚れするボディメイクをしていたオリバーだからこそ絵になるポージングだと言えます。
セルジオオリバの生い立ち・経歴とは?
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セルジオオリバというレジェンドクラスのボディビルダーがどのようにして誕生したのか、その生い立ちや彼のキャリアについて詳しく紹介します。
セルジオオリバは元々軍人だった!軍が敗れた後は無職に
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数年はその軍隊内で仕事をこなしますが、戦争に敗れた後は、定職につかずキューバ国内を彷徨っていました。輝かしい経歴のオリバからは想像できないかもしれませんが、生い立ちは恵まれたものではありませんでした。
知人の誘いでボディビルダーの道へ進んだセルジオオリバ
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仕事もなく行く当てもなく彷徨っているとき、偶然知人と出会い、そこでウェイトリフティング大会に出場しないかという話を持ち掛けられます。
元々軍隊に居た経歴や、幼少より畑仕事を手伝うなど体力には自信のあったオリバーは、知人の誘いに乗り、ウェイトリフティング大会に出場します。
初出場で準優勝!しかしアメリカへと逃亡
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その当時のオリバは、トレーニングの知識などは持ち合わせていなかったため、知人の助言等を頼りに、半年間のトレーニングに励みます。
そしてウェイトリフティングキューバ全国大会へ出場しますが、初出場にも関わらず、並み居る猛者たちを押しのけて準優勝という成績を収めます。
その後、オリバはジャマイカでの世界大会への切符を手にしますが、ジャマイカでの滞在中に突如アメリカへと亡命します。亡命した先のアメリカ南部フロリダで彼は生活の拠点を構えます。
なぜキューバからスポーツ選手の亡命が起きる?
オリバだけでなく、世界的に有名なスポーツ選手もキューバから亡命したというニュースは耳しますよね。しかしなぜそこまでのリスクを冒してキューバから亡命する必要があるのでしょうか。
キューバから亡命するスポーツ選手に多いのがアメリカMLBと契約を結びたい選手です。アメリカはキューバとの国交を断絶していたため、正規のルートでMLBチームとの契約締結が不可能でした。
また、待遇面でもアメリカとキューバでは天と地の差があります。社会主義国家のキューバでは、プロ野球選手であっても給料は一律です。しかしMLBではその何十倍の報酬が獲得できます。
このような理由があり、著名なスポーツ選手であってもキューバから亡命する必要があったのです。
セルジオオリバは「Mr. Chicago」で優勝を果たす
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フロリダで生活した後、1963年にオリバは、米北部のイリノイ州に生活拠点を移します。その頃には本格的なボディビルのトレーニングを始めており、製鉄所で働いた後、数時間のトレーニングをこなしています。
同じ年にオリバは生活するイリノイ州シカゴで開催される「Mr. Chicago」というボディビル大会に出場します。もちろん初出場ですが、いきなり優勝を勝ち取ります。
そして、ボディビル大会の見どころは、鍛え上げられた肉体美ももちろんですが、観客からの面白い掛け声も大きな見どころです。下記のリンク先の記事では、ボディビル大会での面白い掛け声をまとめて紹介しています。
シュワちゃんを破り「ミスター・オリンピア」で快挙
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そして1966年オリバはボディビル大会の最高峰である「ミスター・オリンピア」に出場します。そこで初出場ながら4位入賞を果たし、世界に大きなインパクトを残します。
そして翌年、ミスターオリンピアに向け万全のトレーニングを重ねてきたオリバは、見事に優勝を勝ち取ります。
さらに69年大会では、アーノルド・シュワルツェネッガーを破り優勝をしています。シュワルツェネッガーが同大会で黒星をつけたのは、オリバに負けた69年のただ1回です
女性のミス・オリンピアも開催
近年では、女性が出場できるミス・オリンピアも開催されています。女性ボディビルダー人口が拡大している中、年々出場者が増加しています。
ミス・オリンピアは出場者の容姿だけではなく、身体能力等も審査対象になり、ミスター・オリンピアとは違った魅力があります。
日本人も出場している?
1994年から2002年まで開催されていたシニアオリンピアには、日本人の石村勝巳が5度出場しています。そして2000年には60代部門で1位に輝いています。
現代では日本でも筋トレは一般的になっていますが、ボディビルの文化においてはアメリカの方が進んでいると言えるでしょう。
ジムの数も質もアメリカの方が圧倒的に多く、筋トレ大国であると改めて認識できます。
そして現在日本で有名なボディービルダーといえば、鈴木雅が挙げられます。彼のトレーニング法や食事などの情報は下記のリンク先の記事からどうぞ。
オリバをかたどったトロフィーがある!?
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あまり知られていませんが、彼のポーズをかたどったトロフィーが存在しています。トロフィーは全体が黄金で、彼のの見事なボディを忠実に再現しています。
ただしこのトロフィーは非売品のため、ネットで稀に出回っているのみです。フリマサイト等に運が良ければ出品されている場合もあるため、こまめにチェックしてみましょう。
セルジオオリバのトレーニング内容とは?
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ここからは、ボディビルダーなら気にならない人はいないであろうオリバが行っていたトレーニング内容について紹介します。ボディビルダーだけでなく一般人が行う筋トレにも、参考になるメソッドがたくさんあります。
働きながらトレーニングを行っていたセルジオオリバ
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「神話」とまで呼ばれたオリバですが、普段は製鉄所で働く普通の庶民でした。そのためトレーニング時間は仕事終わりの数時間がトレーニングの時間でした。
セルジオオリバのトレーニングは週に6日間!3時間程度行う
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そしてトレーニング時間ですが、週6日で1回に3時間程度のトレーニング時間となっています。仕事終わりにしか時間を割けないためフルに時間を使えませんが、それでもあの肉体を創り上げたのは見事の一言です。
各部位を週に2回ずつトレーニングしていた
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そしてオリバのトレーニングは、各部位を週に2回ずつトレーニングできるメニューになっています。
例えば、胸と背中は月曜と木曜日に、肩や腕は火曜日と金曜日に行うといった具合です。
1つの部位を集中してトレーニングしているため、全身をバランスよくトレーニングするよりも、より効率的に鍛えられます。
一般人にも参考になる点がある!
かなりハードなワークアウトを行っていたオリバですが、一般人にも参考になる点があります。
まずは、特定の部位を集中的に鍛えるというトレーニングは参考になる点といえます。トレーニングはまんべんなく行ってしまうと、すべてが中途半端に終わる可能性が高いのです。
そのため、腕をトレーニングする日と足をトレーニングする日を明確に分けるというのはぜひ参考にしましょう。
ただし、ハードな仕事の後にハードなトレーニングを行うと、けがの恐れが高まるため自分の体力と相談して行いましょう。
彼ののDVDは必見!
彼のトレーニングの神髄についてさらに深く知りたい人は、彼のDVDがとてもおすすめです。
私生活や大会での様子、そして写真集が収録されているとても豪華な内容のDVDです。ネット通販で購入できます。
ワークアウトの特徴
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オリバが、仕事の後の限られた時間でのワークアウトで、なぜあのようなボディを創り上げたのか気になりませんか?