底なし沼の実態とは?実在する沼や深さ、仕組みや脱出方法まで紹介!

底なし沼はホラーやサスペンスに登場することが多く、一度はまったら抜け出せない沼として恐れられています。そんな底なし沼ですが、世界各地に実在しており、沼の仕組みなどは既に解明されています。ここでは、実在する底なし沼やはまってしまった時の脱出方法などまとめました。

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そもそも「底なし沼」とは一体どんなもの?

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「底なし沼」という言葉を聞いたことはあるという人は多いでしょう。しかし、沼とはどのようなもので、成分はこのような成分で構成されており、世界のどこに沼地は存在するとすらすら答えられる人は少ないのではないでしょうか。

「底なし沼」とは本当に底のない沼ではない

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底なし沼は意味通りに解釈すると「底がない沼」という意味になります。しかし、深海より深い沼という意味ではありません。もちろん日本にある底なし沼を潜っていけば地球の裏側のブラジルに出られるわけでもありません。

にもかかわらずそのような名前になったのは沼の構造と特徴にあります。沼には物理的な底は実際に存在していますが、水などと比較して脱出が極めて困難なため、「まるで底がないような地である」という理由から、底なし沼と呼称されるようになります。

流砂といわれる現象が起こり「底なし沼」となる

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底なし沼は、水が豊富で、じめじめしている場所で多くあらわれるというイメージがありますが、そのような場所だけではなく、降水量が少なく乾燥していて、なおかつ高温の環境でも危険な沼は出現します。

砂漠地帯でも、地中には水脈が通っており、底から湧き出した水分が、砂漠の砂と混じり、水と砂が混じった「流砂」を形成します。流砂はとても密度の濃い泥ですが一見すると普通の砂場に見えるため、砂漠ではとても危険な存在です。

「底なし沼」は世界中に存在している

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危険な沼地は、地球のあらゆる場所に出現しており、現在でも正確な数は判明していません。現れる条件が整っている場所にさえ行けば、それほど苦労せずに探し出せるほど、数多くの沼があるという点を覚えておきましょう。

液状化も底なし沼の一種

生活圏にも危険な沼があるのを知っていますか?大きな地震の際に「液状化」という言葉を聞いた人は多いでしょう。あの液状化は底なし沼と構造がとても似ているのです。地震で地盤が動くと、地中に堆積している砂の間から水分が染み出してきます。地中の振動で地面が割れると、その水が地上に噴出します。

そして水の下には大量の粘土質の泥がありますが、これはとても重く粘っこい泥になっています。このように、地震の後には街中にも底なし沼にそっくりな場所が出来てしまいます。地震の避難などで外に出る際には、液状化現象でできた沼地には十分注意してください。

「底なし沼」の由来とは?比喩表現としても使われている?

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ここからは底なし沼の語源や、日常会話で使われる底なし沼の使われ方について紹介します。日本言語史の領域になりますが、なぜ沼には底があるのに、しかしそれでいてもなお「底なし」となったのか、その由来などを解説していきます。

「底なし沼」の由来は“一度はまると抜け出せない”から?

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語源は、もし転落するともう脱出不能という様子に由来するという説が通説となっています。辞書で「沼」と調べると、自然にできた水分を含んだじめじめした土地となっています。そのため、単に沼だけでも良いのでは?と思う人もいるかもしれません。

しかしそれにはちゃんとした理由があります。それは、沼に転落すると脱出が極めて困難という点です。これが池などであれば岸まで泳いで上がればよいため「底なし池」という呼称は不適当です。しかし沼地に関しては、落ちたら一巻の終わりというイメージからこのような呼ばれ方になったのです。

比喩表現として使われることもある「底なし沼」

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沼そのものだけではなく、比喩表現としても用いられています。例えば「趣味にはまって物欲が底なし沼状態」といった具合に、どこまで行っても終わりが見えないといった状態を表す際に「底なし沼」といった言い回しをするようになりました。例文の場合は、終わりが見えない物欲を、沼に例えています。

「底なし沼」の深さってどれくらい?実在する沼で行われた検証

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