「5000兆円欲しい」とはどんな意味?元ネタや爆笑の派生作品も紹介!

もしも1つの銀行に5000兆円預けられたとします。最近の銀行では0.001%ぐらいは普通預金に利子がつきます。すると利子は500億円です。メガバンクの経常利益は1兆円を超えているところもありますのでそういった銀行なら倒産は免れるかもしれませんが、10位ぐらいの銀行になると500億は経常利益をほぼ相殺してしまいます。

一般に銀行は預金されると嬉しいものですが、5000兆円というとんでもない額になってくるとあまりにも額が大きすぎて逆にお断りされてしまう可能性のほうが高いかもしれません。何事にも限度というものがあります。

実際に5000兆円手に入れたらどうなる③使い道

実際に5000兆円使える状態にあったとすると、そもそも個人で使いきれる額なのでしょうか。一般に大きな買い物というと家やマンションなどですよね。ここでは、別荘を買うケースと美術品を買うケースで考えて見ます。

別荘を買うとすると

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別荘といえば湘南や熱海、軽井沢などが有名ですよね。これらの有名別荘地なら、2~3億円もあれば買うことができます。5000兆円あれば2000万軒は買うことができますが、そんなに別荘があっても困りますよね。おそらく土地のほうが先に底をつくのではないでしょうか。

美術品を買おうとすると

高い美術品としてはピカソの「アルジェの女たち」が約200億円で取引されたことがあるそうなので、美術品を数点買う程度では5000兆円はまったく使い切ることができないといえるでしょう。

では、美術館を丸々購入しようとするとどうでしょうか。ルーブル美術館のコレクションは38万点以上とのことですが、仮に1点100億円と大目に見積もったとしても3800兆円で購入することができます。5000兆円使いきろうと思ったら美術館を買うというのはそこそこいい使い道なのではないでしょうか。

実際に5000兆円手に入れたらどうなる④インフレの影響

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5000兆円がどんな金額でどのぐらいの買い物ができるのかを見てきましたが、もしも5000兆円が使われた時に経済的に予想される問題についてここでは考えてみることにします。物事はそう単純ではないようです。

インフレで貨幣価値が下がる

5000兆円規模の貨幣が一気に日本国内の市場 へ放出された場合、瞬時にハイパーインフレが起こり貨幣価値そのものが下がってしまう可能性があります。一般にハイパーインフレがおきるのは経済の提供可能な水準を超えて政府がシニョリッジ(通貨の額と通貨発行にかかるコストの差分の利益のこと)の獲得をはかる時に発生します。

5000兆円という莫大な金額が突然降って沸いたように市場に流通すると、上で説明したようなことが擬似的に発生すると考えられます。なので一気に5000兆円使おうとするのは所持している5000兆円の価値も大きく目減りすることにつながってしまうのです。

商品の値段が上がるので思うようには使えない

ハイパーインフレが起こると、昨日100円だったパンが翌日には200円に値上がりし一週間後には6400円になる、といったようなことが起こりえます。過去にジンバブエでは物価が650万倍になるといったことが起こったことがあります。

ですので、ハイパーインフレがおきてしまうと市場の商品の価格がどんどんと上昇し、貨幣価値は相対的にどんどん下がってしまうため、5000兆円あったとしても価格がそれに追いついてしまって何でもかんでも買えるわけではなくなってしまう可能性があるのです。

税金についてはどうなる?

5000兆円の手に入れ方にもよりますが、日本に住んでいる以上なんらかの税金がかかってくる可能性があります。場合によっては、税金がかからないか、非常に安い税金で済むタックスヘイブンなどを利用したほうがよい結果になるかもしれません。

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