クーラーボックスのタイプ
見た目や用途によって決めましょう
一言にクーラーボックスといっても種類は様々です、自分の使用するシーンを想定してサイズや重さ、予算の程度によって決めましょう、まずは大まかに4つのタイプを紹介します。
ハードタイプ
ハードクーラボックスは、一般的にクーラボックスと言ってイメージされるボックスタイプのものを指します。頑丈に作られており、移動の際に多少荒く使用しても壊れないタフな本体は、荷物を積む際に上に重ねておけるのでキャンプや大人数のイベントの際に便利です。
反面、後述するソフトタイプに比べると場所をとり、また当然使用後に折りたたむ事等が出来ないので車での移動が必須となるでしょう。またものによっては大変重くなる場合もありますので、自分の目的にフィットする商品を選ぶ必要があります。
ソフトタイプ
ソフトクーラボックスは、商品によっては「保冷バッグ」「クーラバッグ」などと呼ばれる事もある、柔らかい素材で出来たクーラボックスです。バッグやリュックサックタイプ等様々な種類があり、見た目もオシャレで持ち運びが便利な点がメリットといえるでしょう。
反面、ハードクーラボックスに比べると密閉力や断熱力に劣りますので、保冷力が低いのがデメリットです。ただし、保冷する時間や保管方法などによって、工夫すれば十分に冷やした状態で使用できますので、少人数のイベントや屋内スポーツ、ケーキ屋フルーツ等を買った商品を持ち帰る際やお弁当やケータリングの保管等はソフトタイプで十分な場合が多いでしょう。
クーラボックスの選び方
自分に合ったクーラボックスは?
クーラボックスの選び方をご紹介していきます。ご自分の使用する場面を想定して、また、保冷力・大きさ・容量・コストパフォーマンス・重さ・・・等、どの部分を重視するかによって選び方も変わってきますので、これから紹介する選び方を参考にじっくり考えて自分にピッタリなクーラボックスを見つけてください。
クーラボックスの素材で選ぶ
性能の決めてとなる素材
クーラボックスの性能の決め手となるのは、なんと言っても本体を作る際に使用される「素材」です。どんな素材を使用しているかによって、肝心の保冷力やコストパフォーマンス、重さなどが決まってきますので、是非頭の片隅に入れておいて頂きたい情報です。
発泡ウレタン
発泡ウレタンとは、建築現場や各種施設でも使用されている断熱材です。ハードタイプのクーラボックスの素材では一番メジャーな素材と言えます、断熱材として開発された発泡ウレタンは断熱材に優れ、使用される発泡ウレタンの厚さが厚い程保冷力に優れるといわれています。また耐久性も十分にありアウトドアシーンでも安心して使用できます。
値段も手頃なものが多く、多くのメーカーからキャンプや釣り用として様々な商品がリリースされています。家族でキャンプに行く方や、クラブ活動で大人数で使用するかたは、まず発泡ウレタンのクーラボックスをおすすめします。
発泡スチロール
発泡スチロールは、工作やスーパーなどでよく見かける白いつぶつぶの集合体の素材のことです。メリットはなんといっても容量に対してコストパフォーマンスに優れる事です、スーパーなどでよく使用される事がそれを証明しています。
但し、そのかわりに保冷力は発泡ウレタン等に比べると弱い傾向にあります、また繰り返し使用出来る程の耐久性はあまり無く、コンスタントに使用する方は避けたほうがいいでしょう。ただ、蓋の部分をガムテープで覆う・上から毛布で包む等の工夫をすれば十分に保冷力を発揮しますので、はじめての方やそこまでハードに使用しない方であれば発泡スチロールのクーラボックスを選択するのも十分よいでしょう。
真空断熱パネル
真空断熱パネルは、熱をほとんど通さない素材として知られており、水筒やマグボトルに使用されることも多い素材です。真空断熱パネルを使用して作成されたクーラボックスは非常に断熱力に優れ、発泡ウレタンや発泡スチロールに製のクーラボックスに比べて遥かに強力な保冷力を持ちます。
反面、真空断熱パネルは単価が非常に高く、それを使用するクーラボックスも他の素材を使用したものよりも遥かに高い商品が多い、いわゆる高級品という扱いです。ですので初心者の方や、あまり使用機会が無い方などは最初から真空断熱パネルのクーラボックスを買うのは控えた方がよいでしょう。
アルミ蒸着
ソフトタイプクーラボックスに使用される技術です、ポリエチレン等の素材にアルミ蒸着処理を施し、断熱力や防水性能を高めたものを内装に使用している場合が多いです。ソフトタイプの場合は素材よりもクーラボックス自体の耐久性や密閉力、素材の厚さに性能が左右される傾向にありますので、是非手にとって品定めをしてから購入することをおすすめします。
クーラボックスの役割で選ぶ
想定する使用シーンは?
クーラーボックスを使用するシーンを想定して、自分の求めるクーラーボックスの役割を考えてみてください。それぞれにフィットした重さや大きさ、種類、予算があるはずですなので、それを念頭に入れて選ぶとより具体的にイメージ出来ると思います。
キャンプ・バーベキュー等
気の合う仲間や家族で、大自然をで思いっきりを楽しむキャンプやバーベキューは最高ですね。そんなキャンプやバーベキューにで使用する場合のクーラーボックスに必要なのは、容量と保冷力でしょう。キャンプやバーベキューの場合は、単純にドリンクだけではなく、お肉やお野菜などの材料も保冷した状態で持ち運ばなくてはいけませんから、しっかりとした容量の有るものを選びましょう、保存するものだけでなく、保冷剤を入れるスペースも考えて、想定より一回り大きなものを選ぶのがおすすめです。
おすすめの保冷剤についてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
また、車にたくさんの荷物を積む際に間違いが無いよう、予め自分の車やトランクのサイズを計測しておいてからフィットするサイズを選ぶと安心です、また上にたくさん荷物を積み上げたり、使用する際に上に乗って椅子の代わりにしたり出来るように、キャンプ用の頑丈に作られた商品を選びましょう。
釣り
近年人気上昇中の釣りは、しっかりとした装備を整えてから楽しむもの、勿論クーラーボックスも論外ではありません。釣りに使用するクーラーボックスに求められるのは、保冷力と程よいサイズでしょう。釣りでは岸辺や海岸など直射日光の当たる場所で長時間置いていても釣った魚の鮮度を維持できるように保冷力のあるものを選びましょう。
また、程よいサイズ感をチョイスするのも重要なポイント、移動する事が前提の釣りでは、クーラーボックスがあまり大きすぎると特に女性や小柄な方はそれだけでヘトヘトになってしまいますので、自分の体力と釣りの種類によって必要最低限のサイズを選択するのが理想、持ち運びやすいように肩掛けストラップやホイールが装着されたタイプもあります。また、主にクーラーボックスはキャンプやアウトドア向けに設計されている場合が多いので、釣りで使用する場合は「釣り用」と明記されている商品を買うのがおすすめです。
転がせるクーラーボックス!クールラインキャリーについて紹介している記事です。ぜひ参考にしてみてください。
スポーツ
サッカーや野球などのアウトドアスポーツを安全に楽しむ為にはしっかりとした水分補給や栄養補給が不可欠といっていいでしょう、そこで活躍するのが、水分補給用の飲み物を保冷するクーラーボックスです。目的の殆どが、ドリンクを冷やしておく事なので、手軽さが大きなポイントになるでしょう。
あらかじめ冷やしたドリンクを保冷する事が目的なので、必要以上の断熱性能などはハッキリ言ってオーバースペックでしょう。それよりも手軽に持ち運びのできる小型やキャリータイプ、電車での移動も鑑みるとソフトタイプのクーラーボックスがおすすめです。ただしコンスタントに出番があり、多少荒い使用をする場合が多いので耐久力の無いものを選んでしまうと、何度も買い直す事になってしまいますので、多少はしっかりとした作りのものを選びましょう。