立場を変えて見てみればしょうがいといえばしょうがないのかもしれません。しかしやはり現実は逆でここでケチらなければ、この先なにかかわったかもしれません。たらればの話なので今更言っても仕方ないのですが、ここだけはケチらないでもらいたかったです。
エキスポランド事故の大元②従業員もモラルもかなり低かった
もう一つのしわよせが人件費等です。昔からエキスポランドは遊園地の接客態度のランキングで、ワースト1位の常連でした。スタッフの人数が少ないため、接客態度はどんどん適当になり、それが当たり前となっていったそうです。
少し雨が降れば、レールを拭いたりする対応がめんどくさいのでその日は運航休止になったり、ひどいときは遠足できた子供たちの前でタバコを吸う有り様だったようです。夢を売る遊園地のスタッフとしてありえない行為です。
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エキスポランド事故後に明かされたフライデー記事が話題に
また週刊誌のフライデーでもこの事件はとりあげられました。そこに書かれたものは事実にねつ造が混ざった状態で掲載されています。実際にその場にいた方が証明しています。ではどんなことが書かれていたのでしょうか。
フライデーがエキスポランド事故の切断遺体について記事を出した
先ほど首が切断されたと言いましたが、これはフライデーが掲載した内容で実はデマだったのです。実際は手すりに何度も打ち付けて頭部が割れていたのが真実です。またほかにも頭部がころがっていたとか、遠くに飛んで行ったなんて情報まで流されています。
しかしこの手の週刊誌は、たいがいのことは嘘がかかれていたり、大げさな表現となって掲載されていたりもします。なのであてにならないことの方が多いです。混乱を招くことにもなるので遠慮していただきたいものです。
エキスポランド事故の目撃者の情報が多数飛び交うように
また情報誌に脚色された情報が流されてから、それを修正するかのように目撃者からの情報が集まりました。目撃者の方は肉片が落ちていたなどと話しており、目撃者の多くはPTSDが発症してしまったといいます。
2ちゃんではエキスポランド事故の実際の画像が貼られたことも
そしてこの事故は大手掲示板サイト「2ちゃんねる」にも書き込みがありました。写真や動画が貼り出されてしまいました。またフライデーの掲載内容をオカルトちっくに脚色されて、書き込みされました。
フライデーにしても2ちゃんねるにしても、話しに色をつけすぎです。こんなに悲しい事故におもしろおかしく脚色してしまって、湾曲した情報がたくさんの人を惑わせたくさんの人に恐怖を植え付けます。
事故後も事故が相次ぐエキスポランド
大事故から数か月で営業は再開されるのですが、よくない流れは止まりませんでした。再開初日からアトラクションが止まったりと問題が山積みでした。正直あきれてしまいますよね。ではその内容を紹介しますので、ご覧ください。
エキスポランド事故後3ヶ月で営業再開
大事故からたったの3か月で営業が再開されます。これを長いとかんじるか短いと感じるかは人それぞれですが、やはり早い気がします。また事故数日後の会見では、再開の話をするなどさすがに不謹慎な発言もありました。そしてさらに事故は続きます。
再開初日に小型コースターが緊急停止
8月10日に再開された営業ですが、再開初日にまた事故はおきます。小型コースターが上昇している最中に突然停止してしまいます。原因はコンピューターのトラブルだそうで、再開早々世間を騒がせました。
翌月にもコースターが故障
その翌月にはオロチというアトラクションが、2周目に突入する事故が起きてます。安全バーを上げるアナウンスの途中で2周目を走り出したので、このときの乗客は大きな恐怖心を抱いたでしょう。このオロチも翌月には稼働が再開されています。
バックスピンで小学生男児が頭部強打も
そして負傷者の出た事故を、また起こしてしまいます。急流すべりのアトラクションで、小学生の男の子が頭を強く打つといった事故でした。なぜここまで事故が続いてまともな点検をしないのか、不思議で仕方ないですね。
他の事故では幸い死亡者は出ていません。しかしあの大事故の後です。事故に遭遇してしまった人たちは、強い恐怖に飲み込まれたでしょう。小さな子供が被害にあってしまったこの事故。これ以上ない心配が両親を襲ったでしょう。
閉園に追い込まれたエキスポランド
そしてここから一気に閉園までの階段を登ることになります。再開からわずか4か月後で無期限での休園となるのですが、原因は来園者の激減と数多くの事故によるものです。まとめてみましたので是非ご覧ください。
エキスポランド事故後の来場者は激減
もちろんこれだけの事故を起こしてしまえば来園者は激減してしまいます。もともとの来園者数は100万人ほどですが、事故後はその2割程度となりました。そこからさらに多くの不祥事により、来園者数が減ってしまいました。
それはそうです。死者を出してしまうほどの事故を起こした遊園地に、誰も好き好んでは行きたくありません。もともと経営難だったうえ、この事故により来園者は激減、もうこの状態では復興させることなんて夢のまた夢です。
エキスポランドはとうとう無期限休園へ
そして12月には無期限の休園になってしまいます。休園になってからはアトラクションの撤去作業が開始されました。閑散とした土地を写真を収める人もいました。今後ここはどうなるんだろうと気にする人もたくさんいました。
休園が当たり前だと思う方も、もちろんたくさんの楽しい思い出を与えてくれたことから、休園を悲しむ人もいたそうです。しかしここまで見てきた中だけで言えば当然の結果でしょう。なるべくしてなった休園です。
エキスポランドが復活する日はくる?
これほどの数の事故と、多くの信頼を失ってしまったエキスポランドは復旧することはあるのでしょうか?一時期はプールだけでも営業再開をと考え、申請を出していたようですが、どうなったのでしょうか?まとめてみたのでみていきましょう。
エキスポランドのリニューアル計画が出た!?
平成21年の春をめどに、営業再開・リニューアルオープンの計画がありましたが、平成20年の10月ごろに計画はなくなりました。その理由は次にまとめています。ちなみにプールの件は申請が通らなかったみたいですね。
エキスポランド再開は負債が大きすぎて断念…
計画がなくなった理由は、巨額すぎる負債にありました。その金額はなんと16億円にも上り、そのため平成19年の10月ごろに負債が原因で断念してしまいました。一応リニューアルの準備や撤去作業は進められていました。
しかしあれだけの事故を起こしておきながら、またもともとの経営不振のことも考えても、リニューアルしたところで状況がよくなるとはあまり思えないです。やはりこの会社の幹部の方たちはすこしおかしいことがよくわかります。
2009年にエキスポランド完全閉園へ
そしてとうとう平成21年に閉園となってしまいました。負債があった為、出資先を新しく探してはみたのですが見つからず、再建を断念する形になりました。そして倒産してしまい37年続いた歴史に終止符を打つこととなりました。
エキスポランド事故の責任は誰にある?
こういった遊園地での事故は誰に責任があるのでしょうか?またどれほどの罪に問われるのでしょうか。裁判内容や判決など、また事故に対して経営側はどのような対応をとったのかをまとめてみましたのでご覧ください。
エキスポランド事故は業務上過失致死傷罪の判決へ
この事故では虚偽の報告、建設基準法違反、そして業務上過失致死傷罪の罪に問われました。誰もが即実刑と思われたのですがどれも執行猶予付きの判決で、少額の罰金の判決に驚いたそうです。当時の技術課長に20万円の罰金が科されました。検査担当取締役と施設営業部長に罰金40万円・禁固刑2年・執行猶予4年の判決が下されています。
この判決が妥当かどうか、恐らくその価値観は人それぞれです。事故だったにせよ、人ひとりの命を奪ってしまったのは事実であり、また多くの被害者が出ています。会社の都合で点検を先延ばしにしたのも考えると、どうなんでしょうか。
エキスポランド事故後の元幹部の弔問が途絶える
また事故後には経営側の幹部らが弔問におとずれていたのですが、執行猶予が終わるとともに弔問のための来訪はなくなりました。最後に来た時には、これで最後と遺族に伝え帰ったと言います。遺族は「反省を行事的に口にして、事故の責任を自覚していない」と怒りを口にしていました。
皆様が被害者の遺族だという立場ならどうでしょうか。このような対応で許せますか?確かにこれは気持ちの問題で、任意の行動です。しかし気持ちがあるのであればやはりこの対応は適切ではなく、遺族の方も怒るのも無理はありません。
今はエキスポランド事故の慰霊碑が残っている
現在、事故現場付近には慰霊碑があります。被害者の冥福を祈るためです。ただ遺族はこんなものは希望していない。娘の魂はあそこにはないと話しており、経営側と遺族の間には大きな壁があるようです。建立式には180名の社員が出席しており、非公開で行われました。
一応遺族には許可は取っていましたが、遺族は出席しませんでした。ちなみにこの慰霊碑は現在は移設されており、工事は事故とおなじ5月5日に行われました。点検に携わった方々にはこの時の気持ちを忘れないでいただきたいです。
エキスポランド事故の跡地は今どうなっている?
事故を起こした後、休園を経て、更に事故を起こし閉園となりました。従業員の接客態度も一つの要因です。閉園になったあと、アトラクションは撤去されました。ではその跡地は現在どうなっているのしょうか。
エキスポランド事故の跡地①「ファームエキスポ」がオープン
跡地にはまず農園と公園が一体となった「ファームエキスポ」が開園します。体験型の牧場で、月2回野菜の育て方を教えるというものでした。他にはここで育てた野菜を直売する施設もありました。好評だったのですが、契約期間を機にこちらも閉園してしました。
しかしこちらはこれといった大きな事故もなく、また子供にも大人にも好評でした。また命を育てるといった大事なことも学べる場所だったので、なくなって非常に残念だというお母さん方もいたそうです。
エキスポランド事故の跡地②その後「エキスポシティ」オープンへ
その後は「エキスポシティ」が開園しました。これは複合型大型施設で、国内最大級の大きさを誇ります。三井不動産により2015年に完成しました。開業後1年で事故前の約24倍の来園者を集めました。ここにはフードコートやミュージアムが入っていて、大成功を収めました。
エキスポランド事故以外にも!日本の遊園地の事故
残念なことに、遊園地などのレジャー施設での事故はこのほかにもたくさんあります。原因は様々ですが、いずれも大きな被害がでています。そんな日本で起こったレジャー施設の事故をまとめてみました。
エキスポランド事故の類似事故①東京ドームシティ
2011年に東京ドームシティ内のスピニングコースター舞姫というアトラクションで稼働中に安全バーが外れ、乗客の男性が転落死しています。コースターの安全バーが外れるというのは、乗客からすれば一番恐れていることだと思います。
またここでは前年にも事故が起きています。アトラクションの部品の可能性があるボルトが落下、地面を跳ね下にいた小学生の女の子にあたり、脇腹に軽い打撲を負う事故となりました。もちろんボルトは金属製でした。
エキスポランド事故の類似事故②長嶋スパーランド
2013年に起きたこの事故は乗客は誰も被害を受けていません。なぜなら開園前の点検時にスタッフが乗り、点検中に起きた事故だからです。こちらも安全バーが固定されておらず、点検運行中にスタッフが転落しました。腰の骨を折るなどの重傷でした。
エキスポランド事故の類似事故③東京ディズニーランド
実はあの有名な東京ディズニーランドでも事故はおきています。アトラクションが出発する寸前に安全バーが下がらず、急いで降りようとした男性が足に軽傷を負うといった事故です。どれだけ有名なレジャー施設にも事故はあるものなのです。
世界にある変わった遊園地
確かに事故があったりはしますが、基本的には遊園地やレジャー施設は楽しいものです。誰しも子供のころや、デートでの楽しい思い出はあるかと思います。そんな遊園地にも一風変わったものが世界にたくさんあるので紹介します。
多種多様のトラックを動かせる!?
イギリスにある「ディガーランド」では、ショベルカーなどの耕耘機を運転することができます。そのかわりジェットコースターなどのアトラクションは一切ありません。ただ乗ったこともない耕耘機が動かせるというのは、子供たちにとってはアトラクションと同じようです。
そこそこの人気がありアメリカにもこの施設はあるのですが、行った人によっては賛否両論があり、「運転するだけなのに高い」と酷評があれば「一度乗ってみたかったのでよかった」という意見もあるそうです。ちなみに入園料はネット予約で一人約3,800円です。
やる気のない遊園地
エジプトのアレクサンドリアには「ファンタジーランド」というテーマパークがあります。ここがなぜ変わっているかというと、ほとんどのアトラクションが動いていないのです。入園する際の窓口だけにスタッフがいて、チケットは買えるそうです。もちろん閉園はしていません。
なぜアトラクションが動いていないかなのですが、どうやらほぼすべてのアトラクションが故障中のようです。なので園内にはスタッフがいません。こんな状態で入園料が約4500円かかるのです。誰もいかないことで有名な遊園地だそうです。
子どもは全然楽しくないテーマパーク
アルゼンチンにある「The Republic of Children」というテーマパークは、子供がいっても喜ばないことで有名です。なぜなら、ここにある建物は銀行や裁判所をモデルにしたものだけなのです。すべての建物は小さく作られており、大人たちは楽しんで帰るそうなのです。
一応おもしろかったという子供もいるそうなのですが、かなり少数のようです。ディズニーランドのモデルになったテーマパークといわれ、4年も早く開園していたそうです。ちなみに入園料は、一人約150円でコスパは最高です。
聖書の世界を再現!?
最後はアメリカにある「ホリーランド」というテーマパークです。このパークのコンセプトは、聖書のいいところではなく悪いとこと、つまりイエス・キリストが磔にされる点にフォーカスをあてています。全身血まみれのキリストがパーク内を歩き回ります。
エキスポランド事故は管理の大切さを考えさせられる事故
今回紹介した事故は忘れてはいけない事故です。亡くなった被害者のこと、被害を受けた来園者のことももちろんですが、なぜ起きたかが問題です。その答えは経営難が招いたずさんな点検体制でした。どんな理由があろうとこの先二度と起きてはいけない事故です。
それは遊園地だけではありません。どんなに小さなことでも、どんなに時間がなくても、どんなにお金がなくてもしっかりとした点検が、誰かの笑顔につながります。エキスポランド事故は、対象がどんなものでも管理することが大切だと考えさせてくれる事故でした。
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