エキスポランド事故の当時と現在!首切断の真相や事故の原因とは?

大事故からたったの3か月で営業が再開されます。これを長いとかんじるか短いと感じるかは人それぞれですが、やはり早い気がします。また事故数日後の会見では、再開の話をするなどさすがに不謹慎な発言もありました。そしてさらに事故は続きます。

再開初日に小型コースターが緊急停止

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8月10日に再開された営業ですが、再開初日にまた事故はおきます。小型コースターが上昇している最中に突然停止してしまいます。原因はコンピューターのトラブルだそうで、再開早々世間を騒がせました。

翌月にもコースターが故障

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その翌月にはオロチというアトラクションが、2周目に突入する事故が起きてます。安全バーを上げるアナウンスの途中で2周目を走り出したので、このときの乗客は大きな恐怖心を抱いたでしょう。このオロチも翌月には稼働が再開されています。

バックスピンで小学生男児が頭部強打も

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そして負傷者の出た事故を、また起こしてしまいます。急流すべりのアトラクションで、小学生の男の子が頭を強く打つといった事故でした。なぜここまで事故が続いてまともな点検をしないのか、不思議で仕方ないですね。

他の事故では幸い死亡者は出ていません。しかしあの大事故の後です。事故に遭遇してしまった人たちは、強い恐怖に飲み込まれたでしょう。小さな子供が被害にあってしまったこの事故。これ以上ない心配が両親を襲ったでしょう。

閉園に追い込まれたエキスポランド

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そしてここから一気に閉園までの階段を登ることになります。再開からわずか4か月後で無期限での休園となるのですが、原因は来園者の激減と数多くの事故によるものです。まとめてみましたので是非ご覧ください。

エキスポランド事故後の来場者は激減

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もちろんこれだけの事故を起こしてしまえば来園者は激減してしまいます。もともとの来園者数は100万人ほどですが、事故後はその2割程度となりました。そこからさらに多くの不祥事により、来園者数が減ってしまいました。

それはそうです。死者を出してしまうほどの事故を起こした遊園地に、誰も好き好んでは行きたくありません。もともと経営難だったうえ、この事故により来園者は激減、もうこの状態では復興させることなんて夢のまた夢です。

エキスポランドはとうとう無期限休園へ

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そして12月には無期限の休園になってしまいます。休園になってからはアトラクションの撤去作業が開始されました。閑散とした土地を写真を収める人もいました。今後ここはどうなるんだろうと気にする人もたくさんいました。

休園が当たり前だと思う方も、もちろんたくさんの楽しい思い出を与えてくれたことから、休園を悲しむ人もいたそうです。しかしここまで見てきた中だけで言えば当然の結果でしょう。なるべくしてなった休園です。

エキスポランドが復活する日はくる?

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これほどの数の事故と、多くの信頼を失ってしまったエキスポランドは復旧することはあるのでしょうか?一時期はプールだけでも営業再開をと考え、申請を出していたようですが、どうなったのでしょうか?まとめてみたのでみていきましょう。

エキスポランドのリニューアル計画が出た!?

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平成21年の春をめどに、営業再開・リニューアルオープンの計画がありましたが、平成20年の10月ごろに計画はなくなりました。その理由は次にまとめています。ちなみにプールの件は申請が通らなかったみたいですね。

エキスポランド再開は負債が大きすぎて断念…

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計画がなくなった理由は、巨額すぎる負債にありました。その金額はなんと16億円にも上り、そのため平成19年の10月ごろに負債が原因で断念してしまいました。一応リニューアルの準備や撤去作業は進められていました。

しかしあれだけの事故を起こしておきながら、またもともとの経営不振のことも考えても、リニューアルしたところで状況がよくなるとはあまり思えないです。やはりこの会社の幹部の方たちはすこしおかしいことがよくわかります。

2009年にエキスポランド完全閉園へ

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そしてとうとう平成21年に閉園となってしまいました。負債があった為、出資先を新しく探してはみたのですが見つからず、再建を断念する形になりました。そして倒産してしまい37年続いた歴史に終止符を打つこととなりました。

エキスポランド事故の責任は誰にある?

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こういった遊園地での事故は誰に責任があるのでしょうか?またどれほどの罪に問われるのでしょうか。裁判内容や判決など、また事故に対して経営側はどのような対応をとったのかをまとめてみましたのでご覧ください。

エキスポランド事故は業務上過失致死傷罪の判決へ

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この事故では虚偽の報告、建設基準法違反、そして業務上過失致死傷罪の罪に問われました。誰もが即実刑と思われたのですがどれも執行猶予付きの判決で、少額の罰金の判決に驚いたそうです。当時の技術課長に20万円の罰金が科されました。検査担当取締役と施設営業部長に罰金40万円・禁固刑2年・執行猶予4年の判決が下されています。

この判決が妥当かどうか、恐らくその価値観は人それぞれです。事故だったにせよ、人ひとりの命を奪ってしまったのは事実であり、また多くの被害者が出ています。会社の都合で点検を先延ばしにしたのも考えると、どうなんでしょうか。

エキスポランド事故後の元幹部の弔問が途絶える

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また事故後には経営側の幹部らが弔問におとずれていたのですが、執行猶予が終わるとともに弔問のための来訪はなくなりました。最後に来た時には、これで最後と遺族に伝え帰ったと言います。遺族は「反省を行事的に口にして、事故の責任を自覚していない」と怒りを口にしていました。

皆様が被害者の遺族だという立場ならどうでしょうか。このような対応で許せますか?確かにこれは気持ちの問題で、任意の行動です。しかし気持ちがあるのであればやはりこの対応は適切ではなく、遺族の方も怒るのも無理はありません。

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