深海魚であるこの魚は、深い海底に生息しており、釣りではかかりません。なので漁港で漁師さんに直接お願いして下さい。底引き漁で、たまに網にひっかかる魚なので、もちろんかからない日もあります。魚が網にかかり次第、連絡を入れてもらうと良いでしょう。
ニュウドウカジカは魚屋に注文を入れる
直接漁港へ行かずに、魚屋さんを通して、譲ってもらう方法もあります。こちらも、入手出来次第連絡を入れてもらうと良いでしょう。しかし、魚屋さんでは、取り扱いがないと断られてしまう事の方が多いようですので、ご注意下さい。
シーフーズ大谷
仲卸業者である、シーフーズ大谷さんは、普通ではあまり出回っていない、珍しい魚も取り扱っていて、ニュウドウカジカも仕入れることがあるそうです。一般の方でも取り合ってくれる業者だそうで、こちらから購入した方もいらっしゃいました。
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まるで別魚!深海のニュウドウカジカ
醜い生物として、世に出回っている画像でのこの魚は、ヌメヌメで、でろーんとした、やる気のないような顔をしていますよね。しかし、深海で生きているときの姿は、全然違っていて、シュッとした姿だってこと、知っていましたか?詳しくご紹介しましょう。
ニュウドウカジカの色はピンクじゃない!
この深海魚の体色は、個体にもよりますが、実際は、黒や灰色の体色をしています。世に出回っている写真は、表面の皮が剥がれて状態なんです。どういう事かというと、筋肉がほとんどないこの魚は、網で深海から引き上げられている時に、皮が傷つきもげたりしてしまい、このピンク色のような体色になります。
ニュウドウカジカは深海では水圧でクールなお顔に
地上で見られる姿は、ぽってりしているおじさん顔が、とても印象的ですが、深海では、水圧がかかっているので、普通の魚のように、シュッとしたお顔なんです。水圧がかからない所では、筋肉がない為、体がたるんでしまいます。
ニュウドウカジカを見られる水族館
世界一醜いと位置付けられていても、どこか憎めないあのお顔、実際に見てみたくなりますよね。どこに行けば、彼らに会えるのか、いくつか水族館をご紹介しましょう。ですが、ニュウドウカジカの飼育は難しく、すぐに亡くなってしまう事が多くありますので、いつでも水族館に居るとは限りませんので、ご注意下さい。
ニュウドウカジカを見られる水族館①沼津港深海水族館
静岡県沼津市にあるこちらの水族館には、世界でもゆういつの、希少なシーラカンスの冷凍保存が展示されている水族館です。時々あげられた深海魚や海の生物は、海が目の前のこちらへ負担を少なく運ぶことが出来るので、頻繁に新しい生物が見られたり、他にはない生物が展示されているかも。
テレビ番組で偶然発見されたニュウドウカジカを、こちらの水族館で保護され、話題になりましたが、数日で亡くなってしまいました。ですが、水族館では、ニュウドウカジカの飼育を諦めないとのことで、こまめにチェックしていれば、ニュウドウカジカが見られるかもしれません。
ニュウドウカジカを見られる水族館②仙台うみの杜水族館
こちらの水族館では、様々な海の生き物の展示がある他に、イルカやアシカのショー、ペンギンのパフォーマンスなどと、季節によって様々なイベントが開催されており、おむつ替え、授乳室なども完備されているので、ファミリー層に人気の水族館です。
底引き網漁で揚げられた珍しい生物を展示しており、そこにニュウドウカジカも標本として展示されています。展示されるものは、時々によって変わることもあるようなので、ニュウドウカジカを目当てに足を運ぶ際は、一度確認を入れてみると良さそうです。
ニュウドウカジカの人気グッズを紹介!
おじさん顔のどこか憎めない姿が人気となって、グッズも販売されています。一体、どのようなグッズがあるのでしょうか?グッズとしては王道とも言える、ぬいぐるみやTシャツがある他にも、こんなグッズにもなっているモノがありました。
ニュウドウカジカのグッズ①ショルダーバッグ
ニュウドウカジカの可愛く描かれたイラストが刺繍されている、デニム地のショルダーバッグ。アマゾンでは送料込み5000円程度で販売されていました。デニム生地なので、使う程にデニムの味がでてくるので、長くお使いいただけます。カジュアルな格好に合わせると良さそうですね。
ニュウドウカジカのグッズ②ラグマット
あの顔がひたすら並んだ、お部屋に敷く、ラグマットもありました。他にはない個性的なお部屋にしたい時は、こちらを1枚敷いてあげるだけで、お部屋の印象がガラッと変わり、気分も変わります。訪問者との会話も弾むこと間違いありません。
ニュウドウカジカのグッズ③
折り畳み傘もございます。こちらは、雨天時はもちろん、日傘としてもお使いいただけます。内側にニュウドウカジカの顔面のイラストがちりばめられており、傘を開けば、ちょっと元気が出るような、そんな作りになっています。
ニュウドウカジカ以外も!キモカワ深海生物紹介
世界一醜いと評されている今回の深海魚以外にも、キモカワ生物は沢山居ます。ブサイクだけどどこか憎めない、気持ち悪いけどどこか可愛い、そんな生物たちを、いくつかご紹介いたします。
ニュウドウカジカ以外のキモカワ生物①メンダコ
タコの仲間であるこの生物は、足と足の間に皮があり、タコ特有の墨をもっていないのが特徴のひとつです。身体がとても柔らかい為に、手に乗せようとすれば潰れてしまいますし、飼育がとても難しい為に、水族館で飼育されても一週間と少し程度しかもたない事が多いようです。見た目に愛嬌があるので、様々なグッズになるなどと、人気があります。
ニュウドウカジカ以外のキモカワ生物②デメニギス
筒のようになっている目と、頭が透明なのが特徴的なこの深海魚。この特徴的な頭部が、初めて発見されたのは2004年で、それまでは傷ついてしまっていた個体ばかりだったので、知られていませんでした。なので頭の部分は傷つきやすいようです。捕食以外では、あまり活発に動くようなことは滅多になく、深海を浮遊するように生息しています。
ニュウドウカジカ以外のキモカワ生物③ダイオウグソクムシ
最大で50cmにもなる、この大きなダンゴムシのような生き物は、世界最大の等脚類の一種です。しっぽの尾びれでひっくり返って泳ぎます。敵と遭遇すると、ひっくり返らずに泳いで逃げたり、ダンゴムシのように丸くなって身を守ろうとすることもあるそうです。
キモカワ以外も!コワイ深海生物紹介
ニュウドウカジカの住む深海には、まだまだ未知の生物が沢山います。こちらでは、見た目などが、とっても怖い深海生物をご紹介しています。まだまだ知られていない生物の多い深海ですが、分かっているだけでも、さまざまな生物が居て、とても奥の深い世界ですよ。
オニイソメ
海底の土に身を潜め、触覚に獲物が触れると、飛び出して獲物を攻撃します。かなり鋭い歯をもっているこの生物は、魚はもちろん、サンゴ礁をも分断させてしまう恐ろしい攻撃力を持ちます。長い体をもち、体長は、1mに満たないくらいの個体が多いとされています。
サキャスティック・フリンジヘッド
普段は瞳が大きくて、ギンポの仲間なので、それに近い姿をしています。しかし、ひとたび捕食するとなると、大きな口をガバっと開けて捕食します。開いた口は、自分の体長くらいはあるので、その姿はかなり衝撃的です。
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ニュウドウカジカは見れば見るほどかわいく見えてくる不思議な魚
世界一ブサイクだと言われてしまったこの深海魚は、しばらく見ているとどこか憎めず、だんだんと愛着が沸いてくるような、不思議な魅力をもっている、深海魚です。不細工なのに憎めない、だから逆に「世界一醜い」と称号を与えられ、醜い動物保護協会の看板になったのかもしれませんね。
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