鉄棒ぬらぬらとは葛飾北斎!画狂老人卍などの先取りすぎるペンネームと作品たち

「画狂老人卍」は「がきょうろうじんまんじ」と読みます。ギャル語として使われる「マジ卍」の前にも「卍」という言葉を使った言葉が存在していた事に驚く方も多いでしょう。88歳の生涯を終える直前に使っていた屋号で、狂人と自分を称する事にも驚きます。周囲とのトラブルも絶えなかった様で、晩年はゴミ屋敷の様な所に住んでいました。

長年作者不明の絵画で判明

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オランダにある博物館には、長年作者不明の浮世絵が飾られていましたが、民俗学研究の為の数点の作品が「画狂老人卍」の作品であり、北斎の作品である事が判明したとされています。まるで浮世絵とはタッチの違う水彩画風の絵ですので、当時の北斎が描いたとはすぐに判別出来なかったのではないでしょうか。

鉄棒ぬらぬらへのみんなの反応をチェック!

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Twitterなどでの反応を見てみると批判的な意見はほとんどなく、ネーミングセンスについての驚きやはじめて知ったなどの意見が多くみられます。「鉄棒ぬらぬら」について気になった方のtweetをいくつかご紹介しますので参考にしてみて下さい。

tweetの中にもありましたが、「鉄棒ぬらぬら」というペンネ―ムにセンスを感じるといった文面もあり、現代においてはユニークでユーモアがあると捉えられる様です。興味を持つという意味では、ペンネームには、キャッチコピーとしての役割もあるのではないでしょうか。

鉄棒ぬらぬらの代表作は?

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まくら絵師としてのペンネームで描いた作品は、現在18点ほどしか見つかっていないとされていますが、それでも印象的な作品が多い事に変わりはありません。北斎には娘の「お栄」がいましたが、実は「お栄」もまくら絵を描いていたとされています。それほどまでに熱い思いを込めた代表的な作品をいくつかご紹介しましょう。

鉄棒ぬらぬらの渾身の一作「蛸と海女」

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、「蛸と海女」は蛸の触手に絡まれてあられもない姿をしている女性を描いた作品です。絵の中にはセリフも描かれており、タコが執拗に女性をもてあそんでいる様にも読み取れます。

鉄棒ぬらぬら(葛飾北斎)の書いたセリフにも注目

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現代のエロ漫画の様なあり得ない描写の作品ですが、びっしりと書かれたセリフにも注目していくと漫画作品とも通じる部分を感じずにはいられません。セリフの中で大きなタコが海女を常に狙っていた事が読み取れますし、「吸って吸って吸い尽くす」という表現はタコならではのエロティシズムを表現しているのではないでしょうか。

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