オヤニラミを飼育する前に注意しておきたいこと
絶滅危惧種に指定されている
オヤニラミは現在、生息地の破壊、水質汚濁、ブラックバス・ブルーギルなどの外来種の移入など、様々な要因により生息数は減少していて絶滅危惧IB類(EN)に指定されています。ですが、飼育の際には地域によって注意しなければいけないことが違います。たとえば、滋賀県では条例により、外来種に指定されており放流は禁止となっています。
ほかの地域でも指定希少野生生物に指定されていたり、捕獲や殺傷が禁止されている場合があります。飼育する際は住んでいる地域の条例をよく調べてきちんと従うなど、十分に注意する必要があります。
オヤニラミとは
オヤニラミとは、日本原産淡水魚の一種です。スズキ科の純淡水魚であり、本種のみ日本で分布します。日本や朝鮮半島南部に生息し、ペットとして飼うこともできます。一見地味でおとなしい印象ですが、大きな口を開けて餌を食べる姿など肉食魚特有のワイルドさや、その反面けなげでかわいい繁殖行動などが魅力です。
オヤニラミの特徴
気性が荒い
オヤニラミは気性が荒いことが特徴といえます。雌雄ともに縄張り意識がとても強く、複数飼いでは喧嘩をしてしまい、体がボロボロになってしまうこともあります。産卵後にオスは卵を守るために必死で特に攻撃的になります。
名前の由来
オヤニラミの名前の由来は諸説がありますが、産卵後オスが子育てをする際に他の魚に対して攻撃的になることから、「親がにらみをきかす姿」のようで「オヤニラミ」と呼ばれています。別名があり、兵庫ではミコウオ、中国地方ではネコノマイ、九州北部ではヨツメ、長崎ではカワメバルなど地域によって名前が違います。
オヤニラミの模様
えらぶた付近に、擬眼と呼ばれる目より大きな黄色く縁取られた黒い模様があり、これには大型魚にみせる役割があります。体に6~7本の横縞がありますが、黒っぽいものや黄褐色のものなど個体差があり、体色の変化が激しく、縞が判別できないものもいます。オヤニラミの大きさは、10cmから15cmほどです。
オヤニラミの寿命
オヤニラミの寿命は大体4~6年と言われています。病気などに強く、丈夫な魚です。飼育環境などの影響もありますが、魚としてオヤニラミの寿命は平均的だといえます。長く生きてくれるように大切に育ててあげましょう。
オヤニラミを飼う前の準備、水槽など。
必要な道具をそろえる
最低でも水槽、ろ過装置、ヒーターが必要です。まずは水槽ですが、単独飼育であれば、45cmの水槽で飼育できます。複数飼育の場合は、オヤニラミにテリトリーを与えてあげるために60cm以上の水槽で飼います。
オヤニラミはきれいな水質を好みます。水質悪化を防ぐために、ろ過能力の高いろ過装置が必要です。ヒーターはサーモスタット付きヒーターがおすすめです。水槽内の理想の水温は20度くらいなので、夏は上がりすぎないように冬は下がりすぎないように、温度調節機能のあるサーモスタット付きヒーターを使用しましょう。
オヤニラミの販売について
オヤニラミは、淡水魚の専門店や熱帯魚店、そしてネットショップでも販売されています。オヤニラミの価格は500~2000円が平均的な価格です。この価格は、あくまでも平均的な参考価格です。