オヤニラミの飼い方・飼育方法
本来生息している、川底を再現するために水槽の底に砂を敷いておきます。多めに入れると落ち着きます。オヤニラミは餌をよく食べるためフンが多いので、念入りに掃除をします。きれいな水質を好むため、掃除は抜かりなく行いましょう。
オヤニラミと混泳について
基本は単独飼育
オヤニラミは気性が荒く縄張り意識が強いので、基本的には一匹での単独飼育が理想です。他の種の魚と混泳する際は、注意が必要です。非常に攻撃的な性格から、多種の魚を同じ水槽で飼うと餌になってしまう可能性が高いです。そのため、単独飼育が望ましいです。
混泳できる魚種
オヤニラミより大きな魚など混泳できる魚もいますが、すべてが攻撃対象ではないとは言えないので混泳には十分な注意が必要です。フナ、コイ、タナゴ、ドジョウなど自分とは形や大きさが違うには興味を示さないことが多いようです。
オヤニラミ同士の複数飼育について
もしオヤニラミ同士を複数で飼育するのであれば、大きな水槽で飼い流木や水草でオヤニラミのテリトリーを作りやすいようにすることが理想的です。2匹で飼うのは喧嘩をしやすくなるので極力避け、3匹以上で飼うことが理想です。また、複数飼いをする場合は万が一いじめられる子が出た時のために1匹用の小さめの水槽を用意しておくといいです。
オヤニラミがかかりやすい病気
オヤニラミがかかりやすい病気について解説していきます。オヤニラミにはこれ以外、ほかにもかかりやすい病気はありますが、ここでは代表的なものに触れます。
エラ病とは
エラ病とはエラに細菌などがついてエラの機能が阻害され。エラの機能不全のためおこる呼吸障害が主な症状です。末期になると呼吸困難により衰弱死してしまいます。命にかかわる病気なので、発病したらすぐ治療をすることが必要です。
エラ病は「エラぐされ病」とも呼ばれることがあります。呼吸が早まって、口呼吸している様子がみられ、エサを食べても吐き出してしまいます。
(引用:PECO[ペコ])
水カビ病とは
水カビ病とは外傷などにより炎症を発生させる病気です。
外傷やほかの寄生虫によって傷ついた場所に菌がついて発症し、外観に綿毛状の菌糸体を形成、炎症を発生させる。治療にはマラカイトグリーンが有効であるが、2005年に食用の養殖魚への使用が出来なくなった。観賞魚の治療薬としてはマラカイトグリーンの他にメチレンブルーなどが用いられる。
(引用:Wikipedia)
ポップアイとは
ポップアイとは、金魚の目が飛び出してしまう症状のことを指します。このポップアイは、水質の悪化、ウイルス・細菌・寄生虫・真菌の感染や腫瘍、気泡病など様々な原因で起こります。原因となる細菌の一種に「エロモナス菌」があります。
(引用:PECO[ペコ])
餌について
オヤニラミは食欲旺盛、大食漢です。餌を食べる量が多い魚種で、肉食魚です。大きな口で餌を食べる様子には迫力があります。甲殻類や昆虫などを食べます。餌には二通りあり、生餌と人工餌があります。基本的に生餌を好む場合が多いです。生餌はメダカ・エビ・アカムシ・コオロギなどを好みます。
人工餌でもよく食べるという人もいますので、個体差があるようです。同じ種類の餌ばかり与えていると飽きて食べなくなることがあるので定期的に餌の種類を変えることが必要です。水質や健康などを考え、餌やりの頻度は一日おきくらいで十分です。
繁殖について
繁殖の時期
繁殖様式は卵生で、産卵期は春から秋にかけて、4月から9月、最盛期は5月ごろです。交尾が迫るとオスの体は黒ずんで、ヒレに青いスポットが出ます。メスはおなかがふっくらしていくので分かりやすいです。
繁殖活動
水槽内では、フィルターのパイプを産卵場所にすることが多いです。産卵前にはオスが産卵場所をおなかで掃除したりします。メスが卵を産んだ後はオスに巣を追い出され、オスが中心となり卵を外敵から守ります。
まとめ
オヤニラミの飼い方、習性、餌などについて解説しました。野生ではどんどん数を減らしているオヤニラミですが、こちらの記事を読んで「オヤニラミを飼ってみたい」と思っていただけたら嬉しいです。オヤニラミは非常に飼いやすい魚種です。地域の条例などに注意しながら、飼い方をしっかり理解して大切に育ててあげていただきたいです。