加藤智大が事件を犯したあと、家族はバラバラになっています。両親は離婚しており母親は精神的に不安定になってしまい入院をしていたそうです。また、父親も犯罪者の父親だと会社に知られたことが原因となり、会社を辞めています。
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加藤智大の弟の事件後は?
加藤智大は2人兄弟の長男として産まれ、弟が1人だけいましたが弟は兄が凶悪事件を起こした6年後の2014年に自ら命を絶っています。凶悪犯の弟という立場から逃れることができなかった弟の苦悩について紹介していきます。
加藤智大の弟①週刊現代の取材に協力していた
加藤智大の弟は、事件の後から亡くなる前まで週刊現代の取材に協力をしていたそうです。仕事を失ったり引っ越しを余儀なくされるなどの苦しみに加え、新しい仕事に就いても素性や兄のことがバレることを恐れて極力人と関わらないようにしたそうです。
加藤智大の弟②世間の非難から引っ越しの日々に
凶悪犯の弟ということで、世間からの目は厳しく弟は仕事と住まいを転々としなければいけなかったそうです。新しい家を見つけ住所登録をしても1ヶ月もすればマスコミに気付かれ押しかけられたり、ドアを乱暴に叩かれる等のされたそうです。この頃から逃げられないという思いが芽生え始めたそうです。
加藤智大の弟③恋人との破局
弟には、恋人がおり恋人は加藤智大の弟だということを知って受け入れていたそうです。彼女の両親も兄は兄、弟は弟と言い交際は認めてくれており、マスコミや世間からの批難があるなかで幸せをつかんでいた時期がありました。
しかし、交際から1年を過ぎたころから結婚を意識しだし彼女の両親にも結婚の申し出を行うも、結婚に関しては両親は大反対をしたそうです。彼女とは同棲をしていましたが、執拗なマスコミの追いかけなどに彼女は追い詰められ結局は別々の道を歩むことになりました。
加藤智大の弟④250枚の手記を残しての自殺
弟は自分には兄と同じようなところがあると悩み苦しんでいたそうです。そして、手記を残して自らの命を絶っていますがその手記は250枚にも及んでいます。その手記の中には、自分には兄と同じような部分があることを知ったと綴っています。また、兄は自分の事をコピーだと言っており、大元は母親であり兄がコピー1号だとすれば自分は2号になるとも語っています。
また、兄の犯罪を恨んだこともあるが自分の中に兄と同じ部分があることを知ったとき、究極に達したとき人も人を殺してしまうか自殺するかのどちらかしかないとも綴られておりそらなら自らの死を選ぶことにしたとされています。
加藤智大の父親、祖父母の事件後は?
弟の様子については先ほどの見出しで紹介していますが、父親や祖父母は現在どうしているのでしょうか。父親は事件後務めていた会社を退職したそうですが現在はどのような暮らしをされているのかを紹介していきます。
加藤智大の父親は退職を余儀なくされ離婚した
加藤智大の父親は、青森県の信用金庫に勤めていましたが、息子が事件を犯した数か月ごに退職を余儀なくされています。その後はマスコミや周囲の人からの目をさけるように家を締め切った状態で生活されているようです。
加藤智大の祖父母は事件後体調を崩し祖母は急死
母親は、精神的に不安定になり入院をしていた時期もありましたが、退院後は実家のほうで暮らしたいたそうです。しかし母方の祖母は、孫の凶行を知ったときにショックを受け体調を崩してしまいそのまま急死されています。
加藤智大が世間に与えた影響
日中の歩行者天国を恐怖かえたこの事件は日本史上稀に見る凶行であると言われており、世間に与えた衝撃と影響はかなり大きなものになりました。この事件が世間に与えた影響について紹介していきます。
加藤智大の影響①秋葉原歩行者天国の中止
この事件の後から、秋葉原の歩行者天国は中止になりました。しかし、歩行者天国は街の賑わいとしては必要なものであるとする地元の人が歩行者天国の復活に向けてアキバ協定というルールを作り防犯カメラの増大、バリケードの設置、近隣住民のパトロールをするなどして歩行者天国は復活しています。
加藤智大の影響②犯行予告への警戒が増加
加藤智大はネット犯罪を予告する書き込みをしており、また加藤智大の行動に共感する人物もいたりするなどしており影響は未だに残っているともいえます。そのため、ネットでの犯行予告に対する警戒が増加しています。
加藤智大の影響③銃刀法違反の強化
加藤智大は、犯行に使ったナイフ以外にも5本のナイフを所持していたとされており、この事件の後から刃物やナイフの所持の規制が強化されました。殺傷能力の強い刃物に関しては所持を禁止することや、販売時に客の身分証の確認と記録保持を店側に要請する検討することになりました。
これまでは、刃渡り15センチ以上のナイフの携帯は禁止されていましたが、刃渡り13センチのダガーナイフは携帯は禁止されていたが所持は認められていました。しかし、犯行に使われ多くの死傷者を出したことから、刃渡り13センチのナイフに関しても所持の禁止が検討されることになります。
また、銃刀法については近年刃物などを使用した凶悪事件が続いているため、2007年に一度法律が改正され携帯禁止の罰則を2年以下の懲役または30万円以下の罰金へと改正されています。改正前は1年以下の懲役もしくは30万円以下だしたので、懲役が1年延びた形になります。
加藤智大が起こした事件の類似事件
加藤智大は稀に見る凶行を行いましたが、他にもこの事件に類似している事件は存在しています。ここでは、加藤智大が起こした秋葉原無差別殺傷事件と類似した事件を2つ紹介します。他の深川通り魔殺人事件に関る記事はこちらをご覧ください。
加藤智大の起こした事件の類似事件①マツダ本社工場連続殺傷事件
1つ目は、2010年にマツダの本社で起きた連続殺傷事件になります。この事件は、元社員の引寺利明でマツダ本社工場に自家用車で侵入し約8分間も暴走し1人が死亡し11人に重軽傷を負わせた事件になります。犯人はその後逃走しますが自ら警察に通報し逮捕されています。
動機については、「マツダに恨みがあった」「秋葉原事件を真似しようと思った」「秋葉原事件のように滅茶苦茶にしてやろうと思った」など供述をしていたそうです。引寺利明の車からも包丁が発見されています。
加藤智大の起こした事件の類似事件②川崎通り魔事件
この事件は、つい最近起きた事件のため記憶に新しい事件になります。カリタス小学校の児童がスクールバスが到着するの待っていたところ、いきなり容疑者が刃物で児童や止めに入った大人などを切りつけていき2人が死亡し17人が重軽傷を負った事件で犯行時間はわずか数十秒という凶行でした。
容疑者とされる岩崎隆一も自ら首を切りその後搬送先の病院で死亡が確認されているため、犯行の明確な動機については不明ですが両親が離婚した後は叔父に引き取られていたため、複雑な家庭環境が原因ではという見方があります。
無差別に人を襲ってしまう心理とは!?
人が人を殺めてしまう、動機の中で一番多いのはやはり金銭トラブルや人間関係のトラブルなど、特定の人への怨恨が一番多い理由になります。しかし、誰でもよかったなど無差別に人を襲ってします人の心理は違います。
自分の存在意義を見つけるため
自分の存在できる場所、存在意義を見つけられている人は心に安定が保たれるため犯罪に走る傾向は少ないとされています。しかし、ひとたび自分の存在できる場所が失われてしまったり自分がなじむことができなかったりしてしまうと人は心の安定が崩れてしまうとの見解があります。
自分の存在意義を見つけるために、白昼堂々犯行を犯したり注目をされることで自分が存在していることを確認するために無差別に人を襲うという凶行に出る人間が出てしまうとの専門家の意見もあります。
満たされている実感がない人が増えている
近年、無差別事件などの凶行が相次いでいるのは、愛されていると実感できない人や見捨てられていると感じている人が大勢ることが原因ではとされています。豊かで安定した社会と言われている一方で愛情が伝わりにくい社会になっているのではとの見解があります。
個性が尊重される時代になったとは言われているものの、ありのままの自分を出せば異端や変わっていると言われることもあり世間の見方と自分の個性が反するものであったとき人は孤独を感じ満たされいないと感じてしまう可能性があります。
ネット依存の危険性は!?
ネットが爆発的に広がった今、常にSNSなどのネットに依存している人は大勢います。ネットに依存することは危険なことなのでしょうか?ネット依存の危険性について考察していきます。
悪質な掲示板への書き込み
中高生だけでなく、最近は小学生もネットを使用しますが以前流行った学校裏サイトのような人を中傷するな掲示板も数多く存在しています。そんな中で名指しで不愉快な書き込みをされたり罵倒されたりして事件が起こったこともあります。
ネットでの書き込みが原因でイジメにあったりするなどが増えてきたり、そのことが原因で自殺をしたりイジメた人たちを暴行したりと悪い方向へ進んでいくこともあります。また、LINEが普及している今グループLINEなどで仲間外れや1人の友達を集中攻撃するなどの事象も相次いでいます。
犯罪へとつながる
以前闇サイト殺人という驚愕の事件が起きました。闇サイトの掲示板で知り合った3人が女性を拉致し殺害して金品を奪うなどした強盗殺人事件です。この事件の犯人の3人は元々知り合いだったわけではなく、闇サイトで知り合っただけというものでした。
このように、犯罪をするための掲示板や自殺希望者を集めるサイトなども存在しており犯罪のきっかけとなってしますサイトがあるのは事実です。ネットを使用することが増えた近年このような犯罪へと繋がるサイトにはアクセスしないという心がけが重要となってきます。
ネットとの適度な距離感を
ネットを使用することは悪いことではありません。わからないことを調べたり友達との連絡ツールには欠かせないものとなっていますので、私たちの生活についても必要なものになってきます。
しかし、ネットに依存をしすぎると周囲とのコミュニケーションが落ちてしまったり視野が狭くなってしまったり引きこもりの原因となってしまうこともありますので、適度な距離感をもって使用するようにすることが大切です。
コミュニティの輪を広げよう
ネットを通して、様々な興味のあるサイトで交流することはコミュニティの輪を広げるためには良いことととされています。しかしネットのみでは相手の顔も本当の感情もわかりません。一人の空間でネットのみのコミュニティを作ることは孤独感も出てきてしまいます。
オフ会などに参加しよう
最近では、ネットで知り合った人たちが直接会ったりするオフ会が開かれたりしています。共通の趣味などを持った人たちが集まることになるので、話の話題に困ることはありませんし顔を見て人と話すというのは人格形成上必要なものであるとの見解もあります。
積極的にオフ会などに参加して、周囲の人とコミュニケーションをとることでそこに自分の存在意義を見つけることができ心の安定を図り保っていく上でも大事なことだとの意見があります。
サークルに参加しよう
スポーツなどに興味がある人はサークルに入るのがおススメです。サークルと聞くと大学生の部活動のようなものを想像する人もいますが、社会人向けのサークルも多くあります。サークルに参加する事で家で1人になる時間が減ります。
スポーツサークルであればチームのみんなとプレーをするこで協力性が生まれコミュニケーションも広がります。終わった後は食事などに行きさらに会話を進める事で孤独と心の不安定から解放されますし、仕事などのストレス解消にも良いので積極的に外に出てコミュニティを広げていきましょう。
孤独から抜け出すために
孤独から抜け出すためには、まず自分から動くことが一番大切です。一人きりで閉じこもっているとどうしても自分一人の考え方になってしまいます。ネットが広がり犯罪や悪質なことにも繋がってしまうこともありますが、ネットによっていい方向に進むこともたくさんありますので、自分から積極的に行動をしていきましょう。
加藤智大は厳しい家庭環境の影響で殺人事件を起こしてしまった
加藤智大が秋葉原事件を起こした理由は家庭環境からと言われていますが、どのような理由があるにせよ罪のない人の命が奪われていいことはありません。二度とこのような事件を起こす人がいないことを願うと同時に被害者の方がのご冥福を祈ります。
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