彼らも自らの意見を表明したことがあり、文明社会を拒絶する理由に、異邦人からの侵略や虐殺を挙げています。
確かに過去の歴史においても、インディアンやアボリジニのような先住民族が被虐を受けた記録は実在します。またコミュニティを孤立させてきた彼らは、身体に保有する免疫も異なるため、些細な病原菌でも大感染を起こす危険があります。
外部と交流ルートを持つ部族
ペルーのマシコ・ピロ族は未接触部族ですが、近隣の部族との共通言語を有しているためコミュニケーション自体は取ることができます。そのため他の部族と交流したり、中には住まいを移す者もいるのだとか。
政府との接触もあり公的にその存在が認められています。現在、観光客が持ち込んだ病原菌が部族間で蔓延し、伝染病に悩まされています。
完全に外界から絶たれている部族
インド領のとある諸島に住む先住民は、外界を完全に拒否しているため、政府も「文明も干渉も必要としていない」として立ち入りを禁じています。
18世紀に発見されて以降、幾度か島への上陸が試みられたものの、いずれも部族からの攻撃により失敗。多数の死者が出る惨事に終わり、法の領域外であるとして警察も立ち入りませんでした。
2018年に起きた殺人事件
2018年には布教のため宣教師が島を訪れています。あくまでも善意で行ったことですが、猛然と拒絶され最後には矢と縄で殺害されてしまいます。
同行者によると遺体が埋められるところを確認したが、危険なため回収できなかったとのこと。この事件は違法に島へ渡航した側に罪があるとして、政府は生き残った同行者たちを告発しています。
シンボルと化す男性器
コテカによって男性機能を強調することには、雄々しさ・男らしさなど生命エネルギーの強さをあらわす目的があります。
これは人類にとって特別珍しい考え方ではなく、男性器(生殖器)が恥ずべき隠すものとして認識されるようになったのはごく近代的で、それまでは神聖たるエネルギーの源として世界中で崇められていたのです。
ファリシズム(男性器崇拝)とは?
ファリシズムとは、ファルスという男性器をかたどった象徴をあがめる風習を指すものです。広義でいえばコテカもここに該当します。
この国にもファリシズムが存在し、男性器をかたどった神輿が闊歩するかなまら祭り(神奈川県)や、新妻を男根の棒でつつく嫁つつき(秋田県)など他にもたくさん確認されています。
エジプトのファリシズム
エジプト神話における豊穣・農耕の神ミンは、このように男性器が勃起した状態で描かれています。レタスを切ると白い液体が出ことから、精液に似ているとしてミンへの供物にされるようになりました。
またオシリス神が弟に殺されバラバラにされた時、妻が亡骸を回収しましたが、男性器だけは回収できなかったという逸話があります。
古代ローマのファリシズム
現代でもよく見かける男根型のチャームは、特性を陽のエネルギーとし、古来より魔よけに多用されてきました。これは獣とファルスが融合したティンティナブルムといわれるお守りです。
また拳を作り、人差し指と中指の間から親指をつきだすフィグ・サインも同様であり、国が変わってブラジルでも幸運を願うサインとして捉えられています。
インドのファリシズム
インドのにおいてはヒンドゥー教の最高神・シヴァへのためにリンガというファルスが用いられ、女性器を象徴するヨーニという台座の中に据えられていました。
ヨーニはシヴァの妻・パールバディをあらわすもので、これらにミルクをかけ、夫婦神の性交渉とみなし崇めたのです。インドにはタントラという性に神聖なエネルギーを見出す思想があります。
韓国のファシリズム
韓国・海神堂公園には50体以上の大きなファルス像が飾られており、珍妙スポットとして観光名所と化しています。海岸で命を落とした女性を慰めるために作られたもので、ファルス像や男性器そのものを海に見せると豊漁になるといわれています。
なお男根型の大砲もあり、その砲口が日本に向けられていることでも知られています。
女性器もシンボルになっている
日本には福銭という硬貨型の縁起物があります。財布に入れておくと金運が上昇し、人の手を渡り歩くほどご利益が高まるのといわれています。デザインは多用ですが、財を「生むように」と女性器の形を模したものも存在します。
決して卑猥な意味はありませんが、持ち歩くのはちょっと勇気が必要です。
ファリシズムのあらわすもの
生殖器は新しい命を生みだすためのもの、未来へ向かう創造と精力エネルギー、人の豊かさと産み増えることへの喜びが込められています。そこに性的な後ろめたさやネガティブさはなく、多くの国でとても肯定的に捉えられてきました。
ファリシズムは表面的な性的願望を示すものでなく、根源的な、生命そのものに対する歓喜と敬意の現れなのです。
コテカとは伝統的文化かつおしゃれペニスケース!!
装着部位や着用方法の珍しさばかりに目が行ってしまいますが、コテカはダニ族にとって至極まっとうな衣類であり、かつ礼節を備えた正装です。我々とは人類発展の系譜として尊重し、後世のためきちんと残していくべきでしょう。
もし入手することができたら装飾品としてでも構いません。大切に扱ってあげましょう。
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