コテカとは?パプアニューギニアのダニ族のペニスケースの使い方や入手方法

Array

遥か彼方の異国、一部の少数民族だけがまとう衣装ですが、日本では意外と知名度の高いアイテムです。かつて人気番組のワンコーナーに登場し、その見た目・使用方法から日本中に衝撃を与えたことがきっかけでした。

放送自体はだいぶ昔になりますが、人々に与えたインパクトはよほど大きかったのか今でも記憶している人が大勢います。

コテカが登場した番組①「江頭2:50のピーピーするぞ!」

2006年よりインターネット配信されている、江頭2:50がパーソナリティをつとめる人気トーク番組です。番組中には何度もコテカが登場しており、江頭氏の私物であることが判明しています。

またコテカを知らない美人女優に、用途を知らせず匂いをかがせてしまう珍事が発生し、その一件は「コテカの悲劇」として番組史に名を刻みました。

コテカが登場した番組②「ウルルン滞在記」

Amazonで見る

こちらは非常に知名度の高い、13年にわたり人気を博したクイズ&トーク世界紀行番組です。まだ放送初期であった平成10年、若かりし頃の山本太郎氏がイリアンジャヤのダニ族のもとに訪れています。

最初は村人から認められなかったものの、やがてうち打ち解けあい、ついには「本物の男」としてコテカを許可される…という感動的な展開でした。

もしコテカをもらったら? 困った時の活用術

JESHOOTS-com / Pixabay

いろいろな経緯を経て、実際コテカを手にする機会が来るやもしれません。しかしそこにはいくつかの問題が、たとえば「装着する勇気はない」「そんな機会もない」「そもそも女性だし…」といったことが考えられます。

では我々はそんな事態に遭遇したら、どう対処していくべきなのでしょうか?

コテカの活用方法①本来の使い方を実行してみる

JillWellington / Pixabay

恥ずかしいとか気が乗らないと言わずに、まずは何事もチャレンジしてみることです。服の上から疑似的に装着してみるのもよいでしょう。複数あるようであれば、誰かと笑いあいながら撮影をしても良いかもしれません。

そのうち気分が向上して、本格的な装着方法を試したくなるかも?遊び感覚から入るのもひとつのあり方です。

コテカの活用方法②インテリアとして使ってみよう

Skitterphoto / Pixabay

見た目にはつるりと美しく、見事な装飾が施されている場合もあるので、インテリアに活用してはいかがでしょうか?

ちょうど紐がついているので吊るし飾りにしたり、ドライフラワーを飾っても素敵です。用途を意識しなければエキゾチックな民芸品のひとつに過ぎないので、固定観念にとらわれず思うように使ってみましょう。

コテカを使うダニ族の村に日本人がいる!?

クライマーの藤原一考氏は、インドネシアでネットカフェを経営しながらダニ族と交流している日本人です。共に暮らしながら彼らを撮影してはや10年以上、今では家族のようにあたりまえの存在として受け入れられています。

日本からはるか遠く、秘境の生活を続ける藤原氏ですが、時折帰国して故郷を楽しむこともあるとのこと。

コテカを使うのはダニ族だけじゃなかった!

nile / Pixabay

ダニ族だけがペニスケースを使用してきたわけではなく、他にもヤリ族(インドネシア)にも同様のものが確認されており、部族ごとにその呼称も異なるといいます。

ヤリ族は平均身長150cmと非常に小柄、いわゆるピグミーと呼ばれますが、ダニ族よりも大きくて立派なコテカを使用するといいます。

ダニ族に関する驚きの知識

この項目では、ダニ族に関するもう少し掘り下げた知識をお伝えしていきます。

彼らはが暮らすのはニューギニアのナッソウ山脈。高地であるため、さそりや猛獣が生息していない点は良い環境ですが、車道も通っていない奥地にあるため水道・電気の設備はありません。そんな秘境の地で人々はどのように暮しているのでしょうか?

農耕民族、主食はイモ

Buntysmum / Pixabay

弓矢や槍を武器として有していますが、これは部族間で争うために使うものであり、彼らは狩りをしません。川はあるものの漁をすることもしません。農耕と畜産、そして時折の観光収入に頼って暮らしています。

主食はさつまいもであり、見た目にも日本の品種とよく似ています。彼らはイモは神様が与えてくれた大切な恵みだといいます。

ブタが貨幣のかわり(かつては貝殻)

Lichtsammler / Pixabay

家畜のブタは資産であり、うっかり傷つけると激怒されます。また貨幣としても使用され、結婚の際には妻の実家に送るとされています。

ダニ族においてブタは重要な価値を持っていますが、反面、冗談でも彼らをブタ扱いしたり、呼びかけたりしてしまうことは、死に値するほどの侮辱とされているため絶対にやめてください。

お葬式は一大パーティー!

vilandrra / Pixabay

日本ではお葬式といえばしとしと涙を流すイメージですが、ダニ族の村では誰かが亡くなると三日三晩の大パーティがはじまります。

また地位の高い人が亡くなった場合は、遺体を燻製して後々まで保管するという風習があります。頼めば案外気軽に見せてくれるとか。次の記事中にもありますが、世界にはいろいろな形の弔い方が存在しています。

親しい人が死ぬと女性は指を切り落とす

かつてダニ族の女性は、夫や家族など大切な人が亡くなるたび、敬意をあらわすため指を切り落としたといいます。そうすることで死の悲しと痛みを象り、血を持って災いを流すとされてきました。

近年では政府より禁止されましたが、現在でも部族の高齢女性の指を見ると、この風習の痕跡を見つけることができます。

最近は大きなフェスティバルも開催している

数十年前から、観光客の増加に伴い、外部の人々と部族との文化的な交流を目的としたフェスティバルが開催されています。

ダニ族だけでなく、近隣のヤリ族やラニ族も一緒に参加し、戦闘技法や踊りを披露しあっているといいます。こうった機会を設けて互いを知ることは、少数民族が未来に生きていくうえで非常に重要といえます。

他国も負けてない!度肝を抜く衣装シリーズ

世界にはまだまだ、信じられないほど奇抜な衣装をまとった民族が存在します。いいえ、彼らからしたら我々の服装のほうがよほど奇妙に見えるはず。

ファッションの最先端・パリコレだって、おしゃれを通り越しすぎた衣装がたくさん登場します。だとすれば次から紹介する部族も、方向は違えど極みに至ったおしゃれなのではないでしょうか?

アサロ族(パプアニューギニア)


アサロ族は儀式に際し全身に泥を塗って真っ白になります。その姿を指しマッドメン(泥人間)と呼ばれ、体の大きさからは不釣り合いな大きい仮面が特徴です。

この装いは死霊を模しており、他の部族への威嚇を示すために踊ります。画像ごしでも相当怖いので、実際遭遇したならそれこそ悪霊と信じて気絶してしまいそうです。

グロ族(コートジボワール)


かつて日本で製菓会社のCMにも使われたという仮面舞踏、ザウリダンス。美しき娘ザオウリから名をいただき、葬儀や祭事で踊られています。この独特な面は少女の美しいかんばせを表しているのです。

非常にハイスピードなダンスで、その軽やかで華麗な足さばきは宙に浮かんでいるようだと評判を集めています。

バミレケ族(カメルーン)

地元カメルーンでは美しい工芸品を作ることで知られているバミレケ族。その技術は儀式用の仮面にもこのように遺憾なく発揮されています。

この作品はエレファントマスクと呼ばれ、より上げた鮮やかな繊維とビーズが大変おしゃれな一品です。見事な出来栄えから日本の博物館にもたびたび展示されています。

セルクナム族(アルゼンチン)

今は絶滅してしまったセルクナム族は、成人式の儀式をもっとも重視しており、その際こういった個性的な装いを用いていたことで有名です。その抜きんでた芸術性からチリで切手のデザインに採用されたことも。

スペイン人からの侵略が原因で絶えてしまったものの、今も少数民族のファッション・リーダー的な存在として根強く愛されています。

まだ見ぬ世界の少数部族たち

Free-Photos / Pixabay

ダニ族をはじめとし、今や都市文明と交流のない部族を探す方が難しい世の中です。ですが世界にはまだほんのわずかに、固有のライフスタイルを維持しつづけている少数部族が存在します。

世界に100種類ほど存在する中で、こちらが一方的にではあるものの、存在が確認されている人々について言及していきましょう。

未接触部族とは?

Viscious-Speed / Pixabay

未接触部族とは、要因は周囲の環境だけでなく自己判断も含め、ライフスタイルに影響するほどの大きな文明と交流を行っていない部族を指します。

当然ながら現代においては極めて数が少なく、自然の奥深いところに住んでいるため、正確な在住地や人数も把握されていません。100種の部族というのも想定されたおおよその数にすぎません。

孤立したまま暮らす権利がある

TBIT / Pixabay

専門家は彼らがいかなる国家領土に属したとしても、先住者として孤立を選択する権利があると言います。また、我々(外界の存在)のことも、頭上を通過する飛行機などで認識はされているはずだと。

もしコミュニケーションを望むなら姿を表せばいいだけです。それをしないということは、彼らは接触を望んでいないということに他なりません。

なぜ外部との接触を拒絶するのか

DarkWorkX / Pixabay

彼らも自らの意見を表明したことがあり、文明社会を拒絶する理由に、異邦人からの侵略や虐殺を挙げています。

確かに過去の歴史においても、インディアンやアボリジニのような先住民族が被虐を受けた記録は実在します。またコミュニティを孤立させてきた彼らは、身体に保有する免疫も異なるため、些細な病原菌でも大感染を起こす危険があります。

外部と交流ルートを持つ部族

jackmac34 / Pixabay

ペルーのマシコ・ピロ族は未接触部族ですが、近隣の部族との共通言語を有しているためコミュニケーション自体は取ることができます。そのため他の部族と交流したり、中には住まいを移す者もいるのだとか。

政府との接触もあり公的にその存在が認められています。現在、観光客が持ち込んだ病原菌が部族間で蔓延し、伝染病に悩まされています。

完全に外界から絶たれている部族

出典:Wikipedia

インド領のとある諸島に住む先住民は、外界を完全に拒否しているため、政府も「文明も干渉も必要としていない」として立ち入りを禁じています。

18世紀に発見されて以降、幾度か島への上陸が試みられたものの、いずれも部族からの攻撃により失敗。多数の死者が出る惨事に終わり、法の領域外であるとして警察も立ち入りませんでした。

2018年に起きた殺人事件

2018年には布教のため宣教師が島を訪れています。あくまでも善意で行ったことですが、猛然と拒絶され最後には矢と縄で殺害されてしまいます。

同行者によると遺体が埋められるところを確認したが、危険なため回収できなかったとのこと。この事件は違法に島へ渡航した側に罪があるとして、政府は生き残った同行者たちを告発しています。

シンボルと化す男性器

werner22brigitte / Pixabay

コテカによって男性機能を強調することには、雄々しさ・男らしさなど生命エネルギーの強さをあらわす目的があります。

これは人類にとって特別珍しい考え方ではなく、男性器(生殖器)が恥ずべき隠すものとして認識されるようになったのはごく近代的で、それまでは神聖たるエネルギーの源として世界中で崇められていたのです。

ファリシズム(男性器崇拝)とは?

ファリシズムとは、ファルスという男性器をかたどった象徴をあがめる風習を指すものです。広義でいえばコテカもここに該当します。

この国にもファリシズムが存在し、男性器をかたどった神輿が闊歩するかなまら祭り(神奈川県)や、新妻を男根の棒でつつく嫁つつき(秋田県)など他にもたくさん確認されています。

エジプトのファリシズム

エジプト神話における豊穣・農耕の神ミンは、このように男性器が勃起した状態で描かれています。レタスを切ると白い液体が出ことから、精液に似ているとしてミンへの供物にされるようになりました。

またオシリス神が弟に殺されバラバラにされた時、妻が亡骸を回収しましたが、男性器だけは回収できなかったという逸話があります。

古代ローマのファリシズム

出典:Wikipedia

現代でもよく見かける男根型のチャームは、特性を陽のエネルギーとし、古来より魔よけに多用されてきました。これは獣とファルスが融合したティンティナブルムといわれるお守りです。

また拳を作り、人差し指と中指の間から親指をつきだすフィグ・サインも同様であり、国が変わってブラジルでも幸運を願うサインとして捉えられています。

インドのファリシズム

インドのにおいてはヒンドゥー教の最高神・シヴァへのためにリンガというファルスが用いられ、女性器を象徴するヨーニという台座の中に据えられていました。

ヨーニはシヴァの妻・パールバディをあらわすもので、これらにミルクをかけ、夫婦神の性交渉とみなし崇めたのです。インドにはタントラという性に神聖なエネルギーを見出す思想があります。

韓国のファシリズム

韓国・海神堂公園には50体以上の大きなファルス像が飾られており、珍妙スポットとして観光名所と化しています。海岸で命を落とした女性を慰めるために作られたもので、ファルス像や男性器そのものを海に見せると豊漁になるといわれています。

なお男根型の大砲もあり、その砲口が日本に向けられていることでも知られています。

女性器もシンボルになっている

日本には福銭という硬貨型の縁起物があります。財布に入れておくと金運が上昇し、人の手を渡り歩くほどご利益が高まるのといわれています。デザインは多用ですが、財を「生むように」と女性器の形を模したものも存在します。

決して卑猥な意味はありませんが、持ち歩くのはちょっと勇気が必要です。

ファリシズムのあらわすもの

Activedia / Pixabay

生殖器は新しい命を生みだすためのもの、未来へ向かう創造と精力エネルギー、人の豊かさと産み増えることへの喜びが込められています。そこに性的な後ろめたさやネガティブさはなく、多くの国でとても肯定的に捉えられてきました。

ファリシズムは表面的な性的願望を示すものでなく、根源的な、生命そのものに対する歓喜と敬意の現れなのです。

コテカとは伝統的文化かつおしゃれペニスケース!!

装着部位や着用方法の珍しさばかりに目が行ってしまいますが、コテカはダニ族にとって至極まっとうな衣類であり、かつ礼節を備えた正装です。我々とは人類発展の系譜として尊重し、後世のためきちんと残していくべきでしょう。

もし入手することができたら装飾品としてでも構いません。大切に扱ってあげましょう。

文明社会のヌード文化に関する記事はこちら

部族の習慣に関する記事はこちら