映像を当時リアルタイムで試聴していた人はもちろんですが、後程海外でこの映像を試聴した人も不安を感じた人が多くいるといわれます。もちろんその中には日本人も含まれており、その人達が何か恐怖や不安を感じたのもうなずけるという物でしょう。
メッセージと合わせて流れる男性の映像や音楽の効果でその感覚はより一層助長されているようにも感じられます。心理的不安をあおる要素がすべて整っているといわれている内容です。
- 「We Present A SPECIAL PRESENTATION」:特別なプレゼンテーションをお送りします
- 「YOU WILL SEE SUCH PRETTY THINGS」:これからとても見事な物をお見せしましょう
- 「WHY DO YOU HATE?」:なぜ嫌うのですが?
- 「YOU ARE ILL」:あなたは病気です
- 「WE JUST WANT TO FIX YOU」:私たちはただあなたを治したいだけです
- 「WHAT HIDES IN YOUR MIND?」:あなたの心の中に隠れているものは何ですか?
- 「WE HAVE ALREADY SEEN IT」:私たちには既にそれが分かります。
- 「YOU CAN LOSE EVERYTHING」:あなたは全てを失うかもしれません
- 「NOTHING IS PRICELESS」:何も貴重ではありません
- 「YOU CANNOT HIDE FOREVER」:永遠に隠れることはできません
- 「WE STAND AT THE DOOR」:私たちはそのドアの前に立っています
- 「YOU ARE LOST ON THE PATH」:あなたは道に迷っているのです
- 「THERE IS TRUTH IN FICTION」:真実は虚構の中にあります
- 「ALL GOOD THINGS」:すべての良いものが
Contents
ワイオミング事件の真実!犯人は誰?
捜査が困難を極め、誰にもその真相がわからないといわれた今回の事件。しかし、突如としてその真相が明らかになります。犯人は誰なのか、隠された真相について調査を進めていきます。
ワイオミング事件の真実①クリエイターによる偽のジャック映像だった
結論から言うと、この事件は全くのデタラメ映像なのです。公共の放送を乗っ取り男性の顔や意味不明なメッセージなどが流れる事件でしたが、全ては虚構の物語。電波を乗っ取ったことも犯人などがいることも嘘なのです。
というのも、始まりは一つの疑惑から始まります。当時の映像が事件後にYoutubeに投稿され、世界中の人に注目を浴びるました。その時に、ある疑惑が生じたのです。それがあまりに映像が高画質であること。
そして、公共の電波を乗っ取った割にはスムーズに映像に切り替わることです。それはまるで動画編集をしたかのような形で切り替わります。この疑惑から一つの推論が立てられました。それが事件自体が嘘だということです。
この映像は作り物であり、公共の放送に割り込んだ映像からすべてデタラメということです。そしてこの推論は確信へと変わっていきます。というのも、作成者らしき人物がいるサイトも判明したのです。
そのサイトの名は「Something Awful Forums」と呼ばれるサイトです。そこで数人のクリエイターの手によって作られ投稿され、その後Youtubeに転載されたことが明らかになったのです。
複数のクリエイターによって作られた投稿動画がここまでの大きな事件の真相だったという訳です。なので、事件の犯人と呼べるものはなく、あくまでも作成したクリエイターたちの仕業だったのです。
ワイオミング事件の真実②マックス・ヘッドルーム事件の影響
なぜこのようなクリエイターたちの手によって映像が作られたのか、その背景にはとある事件が関係しているといわれています。その事件が「マックス・ヘッドルーム事件」です。
この事件も、実は電波ジャック事件であり1987年11月に起きたものになります。シカゴで起こった事件は、ニュース番組の途中でマックス・ヘッドルームに扮した人物が突然移り、悪ふざけを行うという内容だったそうです。
彼は醜い言葉を発したり、アニメソングを歌ったりお尻を出したりと好き放題し、さらにその放送は同日に2度も起こしたそうなのです。その後、FBIの捜査の手が入り「放送に関する専門知識を持つ技術者」まで犯人像が絞られたのですが、逮捕には至りませんでした。
そして、なぜ今回の事件とこの事件が結びつくのかというと、クリエイターたち数人がこの事件を見たことで作成に至ったといわれているからです。オカルト好きな面面にこの事件がおもしろく映り、興味本位で動画を作成したという経緯になるそうです。
ワイオミング事件の真実③設定などはあとから追加したもの
映像どころか事件すらも嘘だった今回の出来事。では、放送を見た視聴者に体調不良が出たという情報や、作成者が死亡してこれ以上調べることは不可能という情報はどこから来たのかという疑問もわいてきます。
しかし、実はこちらも後から追加したもので全くのデタラメだったことが分かっているようです。そもそも動画が当時ジャック後に流されたという情報がフィクションなので、被害者が出たということも追加設定となります。
また、映像関係者数人の名前まで上げられ、すでに亡くなっているために捜査不可能という情報までありましたが、関係者が無くなったというところもすべて後から追加されたものであり、全くの事実のないことなのです。つまりは映像の存在以外事件全般の話が全て作り話ということです。
ワイオミング事件の犯人はどうなった?
事件の全てがデタラメで、色々な所で波紋を呼んだ内容ですが、今回の事件の犯人はどうなったのでしょうか。多数の人間を巻き込みながらも、結局のところは単なる動画を作ってみたというだけなので、犯人のその後が気になるところです。
ワイオミング事件の犯人は?①違法行為ではないので逮捕されていない
結論から言うと犯人ともいえない、クリエイターたちの行為はあくまでも違法行為ではないので逮捕はされていません。もちろん多数の人が騙された事実はあるかもしれませんが、彼らはそれによって洗脳目的や金銭の略奪などをしたわけではありません。
また、作成した動画は、放送に関する専門的知識がないためにあのような動画を一から作っただけなので、放送局への被害などもなかったようです。つまり、何も悪いところはないので逮捕はされていないのです。
ワイオミング事件の犯人は?②作られた話として今も楽しまれている
今回語られた事件の内容は、その作り上げられた映像の質やその後の細かい設定までいろいろと凝っていたこともありかなりの人が騙されたと言います。
しかし、今回の事件はその後も多くの人の目に触れ、そしてまるで本当に実在した事件の様にリアルさがあるので、今でも初見の人はもちろネットユーザーですでに知っているにも楽しまれている有名な出来事として、知れ渡っているようです。
【ワイオミング事件】そもそも電波ジャックは可能なのか?
今夏の事件はそのものがでっち上げられた内容だということは理解できましたが、しかしそもそも現代において電波をジャックする行為は可能なのでしょうか。現在の放送システム上の事情も踏まえて紹介していきます。
地デジは暗号化されているため難しい
現在テレビを見ている環境において、この電波をジャックすることは可能なのでしょうか。結論としては、それは非常に難しいといわれています。というのも、現在の地上デジタル放送は暗号化されているためです。
家にあるテレビを見てみるとわかる通り、テレビには「B-CASカード」というものが挿入されていますが、これによって暗号化されている信号を見ることができています。そのため、この電波を乗っ取るのは非常に困難といわれています。
また、現在は地上デジタル放送完全実施と同時に、総務省の総合通信局による電波を監視する体制が完全に整いつつあるようなので、これも相まって乗っ取る行為は理論的に難しいともいわれています。
ラジオはテレビよりも簡単と言われている
テレビと同時に気になるのがラジオの乗っ取りですが、ラジオは手例に比べると比較的簡単に乗っ取ることができるといわれています。というのも、ラジオではもともとその周波数帯に対応した強力な発信機が使われています。
なので、理論上はその発信機よりも強力な発信機を用いればその周波数帯を乗っ取ることは可能になるそうです。これまでもプロパガンダや通信妨害などの実例もあるようなので、テレビ程難しくないようです。
電波ジャックは違法になる
各種媒体で乗っ取りが可能かどうかについて調べましたが、もちろん違法行為になることは間違いありません。正しくは「正規の伝送を乗っ取り、正規の受信者に向け、独自の内容を送る」という行為にあたります。違法な行為なので決して行ってはいけません。
ワイオミング事件以外にもあった!電波ジャック事件!
今回紹介した事件はデタラメの、一クリエイター数人が作り上げた内容でしたが、しかし過去を調べれば、ジャックが行われた歴史はあります。そんな過去に行われた乗っ取り事件について調べていきましょう。
ワイオミング事件の類似事件①マックス・ヘッドルーム事件
先に述べたように今回の事件の背景ともなった事件です。犯人の男は同日中に2度も放送を乗っ取り、意味不明な発言とお尻を出すなどの下品な行為に及び視聴者に驚きを与えました。
映像内では、女性に鞭などのようなものでたたかれるなどの内容もあったようで、音声や女性が登場するシーンの前後の兼ね合いから生放送ではなかったことが調べてはわかっているようです。
放送時には非常に衝撃を与えた事件でしたが、ユーモアあふれる内容だったこともあり、当時驚いた人も多く、またその後もニュースなどで度々取り上げられることもあったそうです。犯人に関しては専門的技術のある人物とまで絞られてはいますが、特定には至っていません。
ワイオミング事件の類似事件②中国中央電視台への電波ジャック
中国でも電波を乗っ取る事件が過去有りました。事件発生は2002年9月24日。中国全土で放送しているテレビ番組を、非合法組織である「法輪功」と呼ばれる気功集団が妨害したのだそうです。
これ以前にも、数カ月にわたってこの法輪功による放送妨害は行われていたようで、中国政府による不当な扱いを受けていることを主張したり、法輪功を支持することで受けられる恩恵を主張したりということが行われていたそうです。
犯人グループはもちろん捕まることとなり、その間1300人にも及ぶ法輪功支持者も捕まるといった大事件にまで発展したようです。
ワイオミング事件の類似事件③チェコの核攻撃映像
2007年にはチェコでも電波乗っ取り事件がありました。こちらの事件は朝のお天気番組中に、番組に流れる映像を差し替えたというものでその内容が過激だったこともあり話題を呼びました。その内容は核爆発起きたところを映したものだったのです。
しかし、その後の調査で実は本物の核爆発ではないことおmキラ化になっています。この事件を起こした犯人は「ZTOHOVEN」と呼ばれるグループで、目的は日常がいかにメディアによって作られているかを証明するためだったといわれています。
嘘でもメディアによって作られている現実は真実かどうかはわからない。そのため、メディアは真実を報道しなくてはならないといった旨を主張したかったようなのです。放送すり替えは脅迫などの内容ではなく、こういった目的の元行われた事件でした。
電波ジャック事件は日本にもある?
海外で起こった放送妨害の事件についてピックアップしてきましたが、もちろん子港内においてもこういった事件は過去実在しています。国内で起こった内容についても調べていきましょう。
ワイオミング事件の日本の類似事件①杉並区防災無線電波ジャック事件
東京都の杉並区で起きた事件になります。事件発生は1985年6月22日で防災用無線スピーカーを乗っ取り行われました。犯人の発した内容は、当時の杉並区議会議員である長谷川英憲を誹謗中傷するものでした。
当時は、この長谷川が選挙に立候補している時期であり、事件発生日は選挙運動期間中であったことから、選挙の妨害を目的に行われたものだと考えられています。
ワイオミング事件の日本の類似事件②地下鉄オウムソング事件
こちらは名前でもわかる通りオウム真理教に関する事件となります。発生は1995年の6月26日。地下鉄銀座線と永田町駅の構内放送を乗っ取り引き起こされました。流された内容はオウムソングで、5分から7分程度放送されたといわれています。
話題となったデマ事件・ニュース
世界中には今回のようなデマのニュースは沢山あり、中には非常に手の込んでいる事件もあります。一躍話題を浴びたデマの事件やフェイクニュースを紹介しましょう。
ピザゲート事件
この事件はワシントンにあるピザ店に、銃を所持した男が訪れ店主を脅迫し陰謀を暴く目的で犯罪行為を働いた実際の事件です。しかし、この男性が踊らされた情報こそ偽のデマ情報でした。その情報は、このピザのお店の地下で人身売買をしているという情報でした。
丁度この時、ピザ店店長と中の良いヒラリーの選挙対策委員長とヒラリーとのあいだでかわされたメールの内容が流出しました。その内容は事件に巻き込まれるピザのお店でパーティをしようという物。
もちろん、人身売買をにおわせる内容ではないのですが、そのように偽の情報を流した人がおり、それを信じた若者たちがこのお店に銃を持って押し入り、事件に発展したというものです。
湾岸戦争は一人の少女がきっかけで勃発?
結論から言うと、少女がきっかけで勃発というのは湾岸戦争終結1年後に噂されたデマになります。きっかけは、一人の少女がイラク兵によって赤ちゃんが床にたたきつけられて殺されたと訴える映像が流れたことから始まりました。
その結果、多くのアメリカ人が反対派から戦争支持に変わり湾岸戦争が勃発したというのです。もちろんこの流れた動画内容もデマであり、戦争理由も嘘になります。一人の記者によって、少女の発言の内容と映像内に流れる施設などの様子からデマであるということが分かりました。
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捏造情報などを見抜くには?
過去に起きた国内外での事件について紹介してきましたが、それはほんの一例にすぎません。また、今回の事件の様に色々な捏造事件や作り話名なども世界にはたくさんあり、その手の込みようから真実か嘘かわかりにくいもが多数あります。
そこでこういった嘘の情報を見抜くための気を付けるべきポイントを押さえておきましょう。最も有効な方法が、元となる情報源を探ることです。この情報源が新聞などの公的なメディアであればある程度は真実といえるでしょう。
今回紹介した事件は、元をたどればネットのスレッドでの情報だったようです。これは多くの人が目にし、それを真実かどうかに限らずブログなどで広めた人がいて、より多くの人が伝え危機の状態になります。
すると、多くの人が知っているから本物の出来事と勘違いを起こしやすい状態に陥るのです。そうならないためにも、元の情報源をいち早く探り、それが信用にあたりする媒体なのかどうかを探ることで、真実かどうかをいち早く見抜くことができるようになるでしょう。
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ワイオミング事件は過去最大のヤラセ電波ジャック
電波を乗っ取った事件として大々的に話題となった事件、一時はその被害者まで出て大変な騒動となりましたが、それらも全て嘘という非常に手の込んだ情報だということが発覚しました。世界を騙した大事件と後世に伝わっていくことでしょう。
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