はじめに
昨今のバス釣りで注目を集めているパワーフィネスをご存知でしょうか?そんなパワーフィネスの魅力、ベイトフィネスとの違い、パワーフィネスを用いるメリット、そしてそんなパワーフィネスでオススメしたいタックルを順を追ってご紹介していきます。
パワーフィネスとは?
ベイトフィネスリールを使用し、小型ルアーや軽量なワームを用いてより正確にカバーを攻略するベイトフィネスとは異なり、スピニングリールを利用し、PEラインに軽量ルアーやライトリグを直結、従来のベイトフィネスでは狙えなかった奥部のカバーをパワフルにキャストすることに特化した釣法です。
スピニングリールを使用する
パワーフィネスの大きな特徴のひとつとして、リールはベイトフィネスリールではなくスピニングリールを使用します。軽量ルアーやライトリグをより深いカバーへと投げ込む釣方のため、よりコンパクトなスイングから奥方へのアプローチが可能であるスピニングリールを用いるのは必須です。
◆ベイトフィネスリールと比べてドラグが強い
障害物の多い奥方のカバーをタイトに攻め込むため、ライントラブルの要因になりかねない障害物も少なくありません。一般のベイトフィネスリールと比較するとドラグが強いため、カバーを攻略する上で大きなアドバンテージとなります。
PEラインの利点を活かす
軽いルアーを遠くに飛ばせることもスピニングリールを使用する理由のひとつですが、何といっても最大の理由はPEラインを採用する点です。そんなフル活用することとなるPEラインの特性をまとめました。
◆低比重、低伸度、低弾性、そして高耐久
淡水の比重=1.0に対し、ナイロン=1.15前後、フロロカーボン=1.78、ポリエチレン(PE)=0.97と、PEラインは単体で淡水より低比重のため、単独で浮かぶことができます。表層から順にアクションをかけるシチュエーションが多いため、視認性の高い点は大きなメリットとなるでしょう。
また、吸水性がとても低く紫外線にもめっぽう強いため、PEラインは他のラインと比較しても高耐久であるといえます。入り組んだカバーへのキャストにより激しい消耗を避けられないパワーフィネスにとって、PEラインの採用は必須です。
◆PEラインとリーダーは直結に
PEラインを用いる際、低伸性のためバスの口が切れバレてしまうリスクを避け、ルアーとPEラインの間にショックリーダーを使用するケースが多いです。しかしパワーフィネスの場合、感度とラインの強度を優先したいため、PEラインを直結することを基本としています。
最大の魅力は水平方向への貫通力
パワーフィネスにおける最大の魅力といえば、何といっても無類の貫通力でしょう。ヘビーシンカーでフローティングカバーを攻略するパンチングも貫通性の点では類似していますが、これはあくまで垂直方向でのアプローチであり、パワーフィネスであれば通常のタックルではアプローチすら困難なポイントへ水平方向から送り込むことが可能です。
未踏のポイントに攻め込むことにとことん追求したセッティングであり、このアプローチこそが他の釣法では決して出会うことのない、強敵と対峙する可能性を秘めているパワーフィネスの最大の魅力といえるでしょう。
パワーフィネス入門!おすすめタックル ①ロッド編
さて、ここまでパワーフィネスの概要や魅力をお伝えしましたが、ここからはパワーフィネス入門時にぜひともオススメしたいタックル(ロッド、リール、PEライン)を、まずはタックル選びの基盤となるロッドからご紹介します。
パワーフィネスに適しているロッドの前提として、スピニングリールをしっかりと引き切るために強靭なロッド(ロッド表記「MH:ミディアムヘビー」もしくは「H:ヘビー」辺り)を選択するのがベターなチョイスです。また、キャスト時にしっかりと柔軟性のあるモデルが好ましいため、トルク付きのロッドが適しています。
また、ピッチングやフリッキングを多用するパワーフィネスにとってはロッドを振り上げる動作が軽快であることは重要な生命線であるため、ロッドの自重にもきちんと目を向けることをおすすめします。
パワーフィネスおすすめロッド ノーリズ(NORIES)
パワーフィネス用ロッドをおすすめする上で外すことのできないのは、何といってもノーリズのロードランナーヴォイスジャングルシリーズです。ヘビーカバーを突破することのみに特化した無骨なスペックに、きっと心を奪われること間違いなし。そんな大人気シリーズから、特に注目すべきラインナップをピックアップしました。
① ノーリズ ジャングルスピン680JMHS
パワーフィネス旋風の火付け役【ノーリズ ロードランナー ヴォイス ジャングルスピン680JMHS】です。従来のスピニングロッドは繊細な印象を受けるものが多いなか、パワーフィネス用に設計された当モデルでは極太なブランクスを備え、高火力な貫通性能を存分に堪能できます。軽量化にも配慮され、細部に至るまでのこだわりを感じられます。