パラフィリア(性的倒錯)とは?性嗜好異常の種類と類型一覧

窃視障害に関連して「窃触障害」というものもあります。前述のものが盗み見るというものであったのに対し、痴漢といえば一番分かりやすいかと思われますが、こちらは相手の許可なく体に触れるという行為です。

こちらは障害と認定される判断基準が存在しており、最低で6か月、つまり半年の間、許可を得ていない誰かに自分の体をこすりつけたり、触ったりといった衝動を持っており、それができないと何かしら機能障害が発生していることが基準になるとされているようです。

強姦、レイプとは別

また、強姦やレイプといったものと似通っているのではないかと思われるかもしれませんが、あちらが対象が望まない性行為まで至るのに対して、こちらはあくまで許可なく体に触るといった行為に留まります。性行為まで至るか至らないかが分けていると言ってよいでしょう。

強姦やレイプにに関連した事件はこちらからどうぞ。

マゾヒズム・サディズム

続いて「マゾヒズム・サディズム」といったものがあります。前者は「M」、後者は「S」とあらわされることも頻繁にありますが、まずマゾヒズムというのは日本語に訳せば「被虐体質」、つまり自分が何かしら痛めつけられることに興奮するというものです。

これに対してサディズムというのは「加虐体質」、誰かを痛めつけることに興奮を覚えるものです。どちらも殴る蹴るといった具体的なものでなく、言葉攻めなどの精神的なものも当てはまります。また、この2つ両方共を持ち合わせている者のことを「サドマゾヒズム」と言うそうです。

フェティシズム

Greyerbaby / Pixabay

そしてこちらは、性的な興奮をもたらすために非生物、つまり無生物を対象とするものになります。例えば異性、もしくは同性の下着を身に着けたり、革製のものを着用しないと気が落ち着かなくなったり、靴などを過度に身近に置くといったものが該当するようです。

このほかにも様々な形がありますが、一貫しているのはそれが人間や他の動物といった生物が対象なのではなく、あくまで非生物が対象であるということです。これに該当する方は、自分が興奮を覚えるものが無いと性機能が立ち行かなくなるということになるようです。

フェティシズム的服装倒錯症

Free-Photos / Pixabay

前述のフェティシズムに関連して、特に特定の服装に対して興奮するという「フェティシズム的服装倒錯症」というものもあります。異性の衣服を着用することによって快楽を得るというものがこれに該当し、前述の異性の下着を着用したくなるというのもこれに当てはまるでしょう。

パラフィリアの類型として挙げられる性目標倒錯とは?

takazart / Pixabay

全部で8つほどご紹介しましたあが、これ以外にもまだまだたくさんのパラフィリアが存在しているとされています。人の趣味はそれぞれといいますが、この盗作の多さがそれを表しているのではないかといえなくもないのではないでしょうか。

性的接触を目的としない性嗜好こと

Ben_Kerckx / Pixabay

さて、ご紹介しているパラフィリアの類型として挙げられるものに「性目標倒錯」というものが存在しています。パラフィリアの日本語訳が「性的倒錯」でしたが、こちらはどういった意味のものなのかというと、一言でいえば「性的な接触をしない性的嗜好」であるといえます。

ご紹介した種類の中にもあり、これから詳しくご紹介していくのですが、このパラフィリアというのは実際に性行為を行うことによって性的興奮をするのではなく、何かをする、もしくは触れるといった性的な接触ではないことで興奮するものが多いです。それらを性目標倒錯というのです。

エキシビショニズム(露出性愛)

Free-Photos / Pixabay

まず、エキシビョニズムというものがあります。これは日本語に訳せは「露出性愛」という意味になり、前述したパラフィリアの種類の中にある露出障害がこれに当たるでしょう。内容は同じく、自分が全裸になったリ性器を露出するといったものになります。

通常そんなことをすれば即刻わいせつ物陳列罪なりなんなりで現行犯逮捕されることになりますが、これに当てはまる者はこの露出を行うことによって快感を得られるとされています。また自分ではなく、パートナーなどの他の誰かに露出をさせて興奮するものもあり、「カンダヴリズム」と呼ばれています。

カニバリズム(食人性愛)

dbreen / Pixabay

続いてはカニバリズムというものです。こちらは少しばかり名の知れたものかもしれませんが、言葉の意味としては人間が人間の肉を食する行動そのもの、もしくはその習慣のことを指しています。別の言葉では人肉嗜食とも言われています。

そして、そういった同属であるはずの人間の肉を食べるということに興奮を覚える者のことも同じようにカニバリズムと言うようになっています。食人自体には治療や魂の消去といった概念的な意味や具体的な意味が含まれることもあるようです。

NEXT クレプトフィリア(窃盗性愛)