豊浜トンネル岩盤崩落事故とは?事故原因やその後、謎の顔の正体とは

内部が見えない救助者の安否も解らない状況での救出作業では、落ちて塞いでいる岩盤を除去するための爆薬も安全性を考慮してかなり制限されており、難航していました。そして時間をかけて行われた救助作業もむなしく、時すでに遅しの状況でした。

岩盤除去のため4回の発破

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岩盤を除去して脱出経路を確保する爆破は、安全を確認しながら行うために4回へ分けて実施されました。また、その作業が1日で終わるはずもなく、合計すると4日もかけてようやっと除去できたのです。しかし、4日かかってしまったのには火薬量以外にも問題があったからかもしれません。

2回目の発破後に現れた恐ろしい顔

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この事件で忘れられない事柄として有名な事がもう1つ存在します。それは1枚の画像が世間的に広まった事に関係があります。丁度2回目の岩盤撤去作業のための爆発が明けた後、その恐ろしい事件は起きました。鬼のような顔面が岩肌に浮かび上がったのです。

豊浜トンネル岩盤崩落事故で助からなかった20名の命

着こう人も多かったことから、事故に巻き込まれてしまった方の数も少なくはなく、路線バスが被害にあった事も踏まえるとその人数は言うまでもなく多いことが伺えるでしょう。決死の救出作業が行われましたが、残念なことに20名ものご遺体が見つかったのです。

バスは潰れて車は原型を留めず

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ただの一般バスが落石に耐えきれる耐久があるはずもなく、救出作業員が発見した時には、原形をとどめておらず、3mほどあるバスの車高が1mにまで岩盤で押しつぶされていました。また乗用車も言うまでなく、見るも無残な姿となって発見され、亡くなられた方はほぼ即死であり、全員が圧死という悲しい現実がまっていました。

生存者は間一髪で脱出できた1人だけ

この事故の生存者は間一髪で脱出することが出来たたったの1人です。後0.1秒でも遅れていれば、0.1秒早くトンネルに差し掛かっていれば事故被害者の名前に自身の名前が入っていたという方もいらっしゃる事でしょう。事故というものはいつどこで巻き込まれるかわからない恐怖があるのです。

豊浜トンネル岩盤崩落事故の原因

なぜこのような事故が発生してしまったのでしょうか。実はこのトンネルで起きている事故はこの1件だけではないのをご存知でしょうか。まだトンネルが建設中だった頃にも、落石事故が相次いで起こっており、沢山の被害者の上で開通したトンネルなのです。

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