「神の声を聞いた」と新興宗教を建てようとしていたそうで、一時期は信者の出入りもあったようです。ただ金銭トラブルなどが多発して対立、一家は次第に孤立して行き餓死者が出てようやくこの事態が発覚したのです。
日本の怖い未解決事件㉔水曜日の絞殺魔事件『佐賀女性7人連続殺人』
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1975年から1989年にかけて、佐賀県で女性が7人も殺害された事件です。7人の内6人が水曜日に失踪していたことから、「水曜日の絞殺魔事件」という呼称もあります。また、5人目から7人目の事件は北方町で起きたことから「北方事件」とも言われます。
1件目から4件目の事件に関しては、犯人が特定できずに時効が成立してしまっており、未解決となっています。残る3件については、起訴はしたものの無罪が証明されて、前4件と同様に未解決事件になってしまいました。
日本の怖い未解決事件㉕『荒川自転車通り魔連続殺傷事件』
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1959年1月27日に、自転車に乗った少年が起こしたとされる、連続通り魔事件です。しかし1月21日頃からも同様の事件が起こっており、さらには1月30日にも同様の手口での犯行があり、20名以上の人々が襲われ殺傷されました。
犯行時刻はいずれも午後5時~8時の間で、犯行は黒いジャンパーを着た16歳前後の少年が、自転車に乗って追い抜きざまに通行人の胸を刃物で刺したというものです。犯人は見つかることはなく、1974年に時効を迎えました。
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本当にあった怖い未解決事件40選!~日本編⑥~
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ここまでご紹介してきた未解決事件で、近所に住んでいたという方や、ニュースの取材を受けたことがあるというような方も、いるかもしれませんね。さて、それでは日本編最後の5件をご紹介してまいりますよ。
日本の怖い未解決事件㉖『東村山警察署旭が丘派出所警察官殺害事件』
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1992年2月14日、東京都の清瀬市の交番で起きた拳銃強奪事件です。通常の交番では警官が2人1組の状態で待機していますが、そのときは別件で通報を受けており警官が出払っていました。残っていた巡査長のみが狙われた卑劣な犯行です。
警察参考簿が出ていたことから、道に迷ったふりをした犯人が近寄ったのではないかと言われています。2007年2月14日に時効を迎えたため、犯人の捜査は打ち切られていますが奪われた拳銃の捜査は続行されています。
日本の怖い未解決事件㉗禁書の翻訳者『悪魔の詩訳者殺人事件』
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1991年7月12日、筑波大学筑波キャンパスにて小説「悪魔の詩」を邦訳した筑波大学助教授が殺害された事件です。この小説が反イスラーム的であるということで、イラン政府との関係があったものと見られています。
殺害される数週間前には、壇ノ浦の戦いに関するメモを書いていたとされ「壇ノ浦で殺される」という文を「階段の裏で殺される」とフランス語で書き、自分の身に危険が迫っているとわかっていたのではないかとも言われています。
日本の怖い未解決事件㉘留学2日前の出来事『柴又女子大生放火殺人』
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1996年9月9日に、東京都の葛飾区柴又で行われた放火殺人事件です。警察での正式名称は「柴又三丁目女子大生殺人・放火事件」とされており、捜査は継続されていますがいまだ犯人を捕まえることはできていません。
発見された遺体の女性は体の自由を奪われた状態で、首には刺し傷があったことから殺人事件として捜査が開始されました。遺留品やDNA鑑定から、顔見知り説やストーカー説、強盗説など様々な憶測が飛び交っています。
日本の怖い未解決事件㉙犯人の奇妙な行動『世田谷一家殺害事件』
2000年12月30日から31日にかけてという年の瀬に、東京都の世田谷区上祖師谷3丁目にある家で家族4人が殺害されるという事件です。20世紀最後の凶悪事件として、記憶している人もいるかもしれませんね。
子供をめった刺しにする凶悪さや、殺害後現場に長時間いた可能性があり、犯人の異常性が伺えるでしょう。犯人を特定するものは多く現場に残されていたものの、いまだに犯人を逮捕できていない未解決事件のひとつです。
日本の怖い未解決事件㉚証拠は多数?『平野母子殺害事件』
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2002年4月14日、大阪市平野区のマンションで起きた、殺人放火事件です。被害者は主婦の女性とその息子でした。女性は首を絞められ、1歳の息子は浴槽に沈められ溺死させられました。その後、部屋に放火されたのです。
犯人は女性の母親の再婚相手の男性とされて、死刑判決まで下されましたが証拠が不十分として最高裁判所にてその判決が覆ります。2012年3月15日に無罪判決が下され検察側が控訴、しかし2017年3月2日に検察の控訴を棄却し終結しました。
本当にあった怖い未解決事件40選!~海外編①~
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ここからは、海外で起きた未解決事件を10件取り上げていきますよ。とても有名な未解決事件はもちろん、もしかしたら初めて聞いたという事件もあるかもしれませんね。それでは、不可思議な事件を紹介してまいります。
海外の未解決事件㉛最も有名な未解決事件『切り裂きジャック』
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1888年にイギリスのロンドンで連続的に行われた猟奇殺人事件ですね。その事件名から、犯人をジャックザリッパーと称することもあります。売春婦を最低5人はバラバラに切り裂いて、犯行予告を新聞社に送りつけるなどをしました。
劇場型犯罪の元祖とも言われている切り裂きジャックですが、その人物像すらあやふやです。もちろん被疑者の候補はいくつか挙がりましたが、いずれも真犯人ではなく1世紀以上経った現在でも真相は闇のままです。
海外の未解決事件㉜UFO説も浮上?『ディアトロフ峠事件』
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1959年2月2日の夜に、スノートレッキングをしていた男女9人が不自然な死を遂げた事件です。生存者がいないため詳しいことを調べることはできず、ソ連の捜査当局は「抗えない自然の力」によって9人は死に至ったとしました。
発見された遺体に争った形跡はないものの、マイナス30度の中テントを内側から引き裂いて外へ逃げたとされています。何人かの衣服から高濃度の放射線が検出されたり、彼らの近くで謎の光体が写った写真があったりして、UFOの出現も疑われています。
海外の未解決事件㉝劇場型犯罪『ゾディアック事件』
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1968年から1974年にかけてアメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ市内で、最低5人の若いカップルの命が奪われた事件です。犯行後に犯行声明を様々な場所へ送ったことから、劇場型犯罪のひとつとして有名でしょう。
本来ゾディアックとは黄道帯を意味する言葉ですが、声明文に「私はゾディアックだ。」と頻繁に書かれていたことから、事件名にまでなりました。今現在も捜査が続けられており、真犯人についての証言などが多く警察に寄せられています。
海外の未解決事件㉞11年後に遺体発見『カエル少年失踪殺人事件』
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1991年3月26日、大韓民国大邱広域市達西区に住んでいた小学生の少年5人が行方不明となった事件です。彼らは失踪直前「カエルを取ってくる」と親に言って出かけたため、「カエル少年事件」と言われるようになりました。
彼らが発見されたのは2002年9月のことです。白骨化した遺体から、事故ではなく殺人事件であるとして捜査が進められました。しかし失踪発覚から11年経過しており、進展は見られないまま2006年3月26日に時効を迎えました。
海外の未解決事件㉟謎多き一家が殺害『ヒンターカイフェック事件』
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1922年3月31日、ドイツのバイエルン州で起きた殺人事件です。農家の一家とその使用人を含んだ合計6人もの人が殺害されましたが、現在に至っても犯人は特定されていません。上記で紹介した切り裂きジャックと並んで、世界的に有名な未解決事件ですね。
犯人は複数である可能性が高く、夫妻とその娘と孫の1人は何らかの方法で納屋に呼び出されつるはしで殺害、その後母屋で寝ていた赤ん坊と使用人をそれぞれ殺害したと言われています。しかし捜査は難航し、犯人はわからないまま捜査は終了しました。
本当にあった怖い未解決事件40選!~海外編②~
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海外で起きている未解決事件も、身の毛のよだつような恐ろしく不可思議な事件ばかりですね。さて今回選び抜かれた40件の未解決事件ご紹介の中で、最後の5件となりました。最後まで心してご覧くださいね。
海外の未解決事件㊱箱に入った男の子『ボーイ・イン・ザ・ボックス』
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この事件は1957年2月25日、アメリカのペンシルベニア州フィラデルフィア北東部に位置する、フォックスチェイス地区で起きました。不法投棄のダンボールから4~6歳頃と見られる少年の遺体が発見された事件になります。
虐待の痕があり、近くの児童養護施設の子供の可能性や、自分がその子を虐待していた親であるという証言が出ましたが、いずれも遺棄した犯人とは繋がりませんでした。今現在でも犯人及び少年の身元の確認が急がれています。
海外の未解決事件㊲謎のポラロイド写真『タラ・キャリコ失踪事件』
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1988年9月20日、ニューメキシコ州ベーリンに住むタラ・リー・キャリコという女子大生が登校中に行方不明となった事件です。そして1989年6月15日にフロリダ州ポートセントジョーのコンビニエンスストアにて、タラさんと思わしき女性の写ったポラロイド写真が発見されます。
その女性の特徴や持っていた物から両親はタラさんであると言いましたが、FBIはその女性がタラさんであると断定はできないと判断しました。結局いまだ彼女の行方はわかっておらず、「ポラロイドミステリー」とも呼ばれています。
海外の未解決事件㊳カップルが標的?『フィレンツェの怪物事件』
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1974年から1985年にかけて、イタリアのフィレンツェで起きたカップルを狙った連続殺人事件です。犯行の手口としては、年に1回夏の月の出ない休日前の夜、ドライブ中のカップルが狙われるというものでした。
犯人は22口径のベレッタを使用して射殺し、女性に対してはナイフでめった刺しにしたり遺体の一部を切り取ったりしていました。1993年、容疑者の農夫の男性が逮捕されましたが、容疑を否認したまま1998年2月22日に心臓発作で亡くなってしまいました。
海外の未解決事件㊴美少女殺害事件『ジョンベネ殺害事件』
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1996年12月26日、アメリカのコロラド州ボルダーで起きた誘拐殺人事件です。アメリカでもっとも有名な未解決事件と言われています。被害者であるジョンベネ・パトリシア・ラムジーは美少女コンテストで優勝するほど、可愛らしい少女でした。
当時、現場維持ができずに犯人特定が遅れてしまい、家族が犯人なのではないかと疑われたこともありました。しかし2016年6月22日に犯人と思しき男性が逮捕され、2019年1月11日に友人へ送った手紙に少女を殺害したあったと報じられました。
海外の未解決事件㊵悲惨な状態の遺体『ブラック・ダリア事件』
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1947年1月14日、カリフォルニア州ロサンゼルス近くのレイマート・パークでエリザベス・ショートという女性の遺体が発見された事件です。恐ろしいことに彼女の遺体は、腰の部分で真っ二つになってしまっていました。
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当時、女性を殺害したと思われる被疑者は150人以上いたとされていますが、いずれも逮捕されることはなく、真犯人は見つかることはありませんでした。彼女はあだ名として「ブラック・ダリア」と呼ばれており、それが事件名になりました。
選ばれた40件の未解決事件はいかがでしたでしょうか。海外の未解決事件のひとつとしてご紹介したゾディアック事件について、さらに詳しく調べてみたいという方は、こちらの記事をご覧になってみてくださいね。
なぜ未解決事件は起きる?
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40件の未解決事件をご紹介してきましたが、なぜ世界中で未解決事件は起こるのでしょうか。もちろん人智の及ばない不可思議な事件もありますが、捜査をする上で考えられることもありますよね。
捜査の初動が悪い
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捜査の始まりが遅くなればなるほど、証拠はなくなり犯人は逃げてしまいますよね。さらに、充分な人員を確保できず満足な捜査ができないということも、未解決事件へと繋がるひとつの要因でしょう。
予断捜査による誤信
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一般的な人は、突然事件を起こすとは考えづらいものですよね。そのため過去に犯罪歴のある人物や、不審と思われる人物から捜査が始まるのです。犯人像が絞られてしまい、逆に逮捕まで時間がかかり未解決になってしまうということもあります。
番外編:長年未解決だったけど解決した事件
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さて、未解決事件40選をご紹介してきましたが、ここからは少し変り種をご紹介していきましょう。今回番外編として、未解決だった事件が解決へと向かったという事件を、いくつかご紹介しますね。
廿日市女子高生殺人事件
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2004年10月5日、広島県の廿日市市に住む女子高生が刺殺された事件です。自宅にて襲われた少女は出血多量で死亡、そのとき家にいた祖母も10箇所ほど刺されましたが一命を取り留めたという、凶悪な死傷事件です。
事件発生から14年間、犯人逮捕に至らず未解決事件と扱われ始めていた矢先、2018年4月13日に別件で任意捜査対象であった男性がこの事件の犯人であると判明したのです。そして2018年5月24日に、殺人罪と殺人未遂罪で起訴されました。
新潟少女監禁事件
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1990年11月13日、新潟県の三条市で当時9歳の少女が誘拐され、犯人の自宅に約9年間監禁されたという事件です。逮捕された犯人には、2003年7月に懲役14年の判決が下されています。引きこもり問題が、大々的に取り上げられるようになったきっかけでもありますね。
茨城大女子大生殺害事件
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2004年1月30日の深夜から早朝にかけて、茨城県の稲敷郡阿見町にあるアパートに住んでいた女子大生が殺害され、清明川で遺体で発見されたという事件です。死因は首の圧迫による窒息で、他に首への切り傷や心臓への刺し傷もあったそうです。
犯人は3人いて、いずれもフィリピン人の男性でした。うち1人には、無期懲役の刑が言い渡されています。しかし他2人は既にフィリピンへ帰国してしまっているため、国際手配はしているものの日本では立件できない状態となっています。
世界中には怖い未解決事件がまだまだ存在している
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色々な未解決事件をご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。知っている事件から初めて知った事件などあると思いますが、世界中で今も不可思議な事件は絶えず捜査され続けているのでしょう。
日本で起きた未解決事件の真相についてはこちら
ゾディアック事件についてはこちら