日本で起きた未解決事件の真相を考察!殺人から神隠しまで25件紹介

3億円事件後には、当時現職だった警察官の息子が服毒による自殺をしています。そのため、その人物が実行犯であり、それに気づいた父親が隠蔽のために息子を自殺にみせかけて殺害し、盗まれた紙幣は処分したのではないか、という説があります。盗まれた紙幣は市場に流通しておらず、処分された紙幣についても信ぴょう性があります。

日本で起きた未解決強盗事件②狭山事件

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映画「トトロ」のモチーフではないか、という都市伝説な騒がれ方をしているこの事件。被害者は当時高校生だった女の子で、身代金の受け渡しに失敗した後、強姦の末に殺害されています。犯人として逮捕された青年は被差別部落の出身であり、無期懲役の判決を下されています。しかし、これを不当な判決だとして、現在でも冤罪を主張しています。

逮捕された青年は普段から素行が悪く、取り調べ時の態度も悪かったため当初は犯人とする見方が強かったようです。しかし、身代金の受け渡し場所への到達経路や使用人や姉などの関係者の連続不審死など、身内である長兄の財産独占目当ての犯行も疑われています。この事件については、以下の記事で詳しく紹介しています。

日本で起きた未解決強盗事件③八王子スーパー強盗殺人事件

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国内でも珍しく、拳銃が使用された強盗事件です。犯行現場の名前をとって「ナンペイ事件」として呼ばれることもあります。閉店後のスーパーで、女子高生2名を含むアルバイト女性3名が、至近距離で発射されたとみられる凶弾により命を落としています。強盗事件とされていますが、金庫に保管されている売り上げ金は無事でした。

売上金の入った金庫にも発砲された痕跡がありましたが、実際には手を付けたような証拠は残っていませんでした。また、財布も無事で金銭的な被害はありません。また、殺害された1人が脅迫文を受け取るなどの嫌がらせを受けていたため、狙いをわかりにくくするためのカモフラージュとして他2名が殺害された怨恨事件ではないかと言われています。

日本で起きた未解決強盗事件④福徳銀行5億円強奪事件

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この事件は、犯人が判明しており逮捕まであと一歩だったにもかかわらず未解決となってしまっています。事件の概要としては、現金の輸送車を強奪し積載されている金銭を奪う、というシンプルなものでした。2人組の犯行で、両者とも作業服を着用しており、片方の男は顔に包帯を巻いたミイラ男だという証言がされています。

盗まれた紙幣の通し番号や、犯人の知人による情報提供から暴力団関係者2名を容疑者として捜査が進められました。しかし、うち一人は事情聴取後に自殺し逮捕に至らず、もう一方は海外へ逃亡していたため確保ができませんでした。事件から数年後に別件で逮捕されるものの、時効が成立していたため、福徳銀行の強盗事件は未解決となります。

日本で起きた未解決強盗事件⑤新潟市タクシー運転手強盗殺人事

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新潟市でタクシードライバをしていた高齢男性が、売上金目的の強盗殺人の被害にあった事件です。会社に戻らない被害者を心配し、同僚らが捜索していたところ、ハザードランプの点灯した該当車両中で大量の血を流して死亡している被害者が発見されました。売上金はすべて盗まれており、犯人と思われる人物の防犯カメラ映像も公開されました。

その映像から、かなり若い男性が最後に乗車したことがわかっていますが、詳しい身元の特定には至っていません。犯人は清算時に売上金の勘定に集中し無防備になる瞬間を狙ったとみられ、かなり計画的な犯行であることがうかがえます。懸賞金もかけられていますが、事件発生から10年近く経っており犯人の人相も変わり特定は難しいと思われます。

日本で起きた未解決事件の真相とは?【毒殺事件】

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ミステリなどのフィクションでは頻繁に登場する毒殺事件。現実の世界でも、不特定多数の人物を狙ったものから、一度に複数人を殺害する目的で毒薬が使用された事件が発生しています。普段何気なく使用している薬品でも、摂取量によっては死に至るものが多々あり、入手の難易度は低いと言えるでしょう。

日本で起きた未解決毒殺事件①帝銀事件

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戦後間もない日本の混乱の中、12人もの死者を出した毒殺事件です。犯人は厚生省の所属を装い、近所で赤痢が発生したため服薬してほしいと行員ら16名に毒薬を飲ませます。うち一人が命からがら助けを求めたことにより事件が発覚しましたが、1千万円以上の大金と尊い人命が失われました。

毒薬が特別な機関に繋がりがないと手に入らない可能性のあるものだったことから、戦時中に存在した細菌兵器などを研究していた731部隊の関係者が疑われました。しかし、銀行の支店長と名刺交換をした画家が逮捕、死刑判決を受け獄中死しています。731部隊への疑いの報道がGHQから差し止められたことから、関係者説が非常に有力です。

日本で起きた未解決殺人事件②パラコート連続毒殺事件

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この事件は、限られた地域だけではなく日本各地で同様の手口による毒殺事件が発生した一連の事件を指します。南は宮崎、北は埼玉まで、自販機の取り出し口に毒薬を混入したビタミンドリンクを入れて置く同様の手口で行われています。前の購入者の取り忘れではないかと得した気分で油断させ、心理的なハードルを下げる巧妙な手口です。

当時は防犯カメラもなく、一連の事件が組織的な犯行なのか、面白半分の模倣犯なのか、詳しいことは一切わかっていません。しかし、事件の前に発生したグリコ森永事件のように、商品に毒を混入したというような脅迫もされておらず、グ感化された愉快犯によるものではないかと言われています。この事件は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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