西鉄バスジャック事件(ネオ麦茶事件)の概要は?犯人谷口誠一の生い立ちと現在も

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現代ではなくてはならない重要なものでもあり、今後も進歩をしていくことでしょう。便利な反面、顔の見えないやりとりでの問題も起こっています。身近に潜むトラブルについて解明していきます。

「キャットキラー」の名前でネットを荒らす日々

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身分の証明も確認も必要なく手軽に不特定多数の人と交流ができる2ちゃんねるに、はまり寝ること食べることという人間らしい生活の工程を忘れてしまうほど没頭します。

荒れていた性格をそのまま文字に書き出し乱暴な言葉を綴っては、他のネット民とのバトルを繰り広げました。あるとき書きこみ1000番を誰が取るか競争しようというアイデアを出し、スタートします。

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999番まで彼が綴っていました。どうせ僕が取るんだと思っていた矢先、他の人に奪われてしまうのです。暴力的な言葉を書くと当時に、アカウント名を変えると宣言しキャットキラーである書きこみは卒業しています。

次の名をネオ麦茶として再出発をしますが案の定、乱暴なやり取りは続き荒れた感情をあらわにしていました。

【ネオ麦茶】谷口誠一はアスペルガー症候群を患っていた?

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幼少期は特に問題なく成長し、学力も優れておりましたが一つだけ両親には気がかりがあったとされます。それは人との協調性の少なさでした。

話し相手の気持ちを汲み取ることができずに、嫌な気持ちにさせてしまう言葉をだしてしまったり、友人たちの輪の中に入れなかったりと意思の疎通が困難と感じることが多かったようです。

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教育機関でも特に指摘をされたわけではなかったため成長とともに改善していくだろうと思っていたとされます。ですが逮捕後の精神鑑定の結果は、アスペルガー症候群とされました。

責任能力はあると判決が下りたため、医療院で収容されました。高校生活を楽しむことなく自宅に閉じこもりネットの中で交流を深めようとしました。

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現実の社会でも溶け込むことができなかった彼はパソコンの仲間たちからも疎外されていきます。どこにも居場所のなかった孤独感はどんどん膨らみ、そして歪んだ思考を生み出してしまいます。

犯罪という悪に誘われていくように道を反れてしまったのです。

【ネオ麦茶】谷口誠一と家族の関係は?動機にも繋がる?

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ネットに居場所を作ろうとした少年は、家族に心開くことはできなかったのでしょうか?対面して気持ちを話すことでスッキリすることもあることでしょう。

中学生のころから家では荒れており、家族との仲は良いと言い難いものでした。血の繋がった間柄でもわかり合うことができなかったのでしょうか?彼らの関係について解説していきます。

暴力の矛先は母親と妹に向けられた

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自分をこの世に生んでくれた母や自分よりも年下の弱い立場である妹に対して、貴様といいながら乱暴をふるいました。毎日が荒れ狂い周りにいる家族は疲弊していたといいます。

学校を中退し、社会との繋がりが途切れた孤独な感情は向けてはならない力となって発散されていくのです。ただ唯一理解しようと受け止めてくれた存在はいました。父でした。

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時間のある限り少年を助手席に座らせて夜のドライブに出かけました。久しぶりに外の空気を肌で感じた少年は、気分転換となったことでしょう。

精神病院に半ば強制的に入院、両親を逆恨み

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息子のいない間に、こっそりと部屋を覗き込んだ母は、恐怖に落とされるのです。目の前のは大きな鋭い刃先の包丁が丸裸で無造作に置いてあったのです。

そしてメモには誰かが人を殺すように告げてくると綴ってあったのです。身の危険を感じた彼女は、強引に頼み込んで入院という隔離を選んだのでした。

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真っ向から向き合おうとせず、医療機関を頼った母、何も抵抗せず受け入れた父、少年のなかでふつふつと何かが煮えたぎっていました。

当初の犯行計画はバスジャックではなかった

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当初母親の母校を狙った計画を立てていたことからよほど両親を憎んでいたことでしょう。頭の中で計画を練り人を殺めていくことを実行に移そうとするのです。

重大な事件を起こして両親を困らせてやろうと心で誓っていたのでした。愛されたいと願った心はいつしか復讐へと変わっていったのです。

詳しい動機について詳しく知りたい方は、こちらもよかったらご覧ください

【ネオ麦茶】谷口誠一の事件後と現在は?

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テレビで生中継され世間を恐怖に陥れた一連は、彼が捕まったことで徐々に静けさを取り戻しています。まだ10代の犯行であり精神不安定が垣間見れたことから、責任能力が問われました。

本来であれば少年法で守られるプライバシーも今回は全て生放送だったため、顔も移っていました。後に正確な年齢が判明すると守るべきだと討論されました。現在はどうしているでしょうか?今の姿について迫ります。

逮捕後、精神鑑定をされる

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入念な鑑定をしています。結果、解離性障害とアスペルガー症候群と診断されています。ただ責任能力はあると断定されています。

きちんとした教養を身に着けていくことで道は開けるとされ、6年間の期間学ぶこと、罪を償うことを定められました。

京都医療少年院に収容

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適切な治療を受けながら今後社会へ出た際に、対していけるように道徳心を学び、自分には何が足りなくて周りは迷惑するかといったカリキュラムを受けます。

通常の成人した罪人が収監される場とはことなり、まだ先の長い未来を見据え更生していけるような教育をする場でもあるのです。

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被害者家族とは手紙のやり取りをしていて、謝罪の言葉も綴ってあったようです。ときは戻すことはできません。罪を受け入れて更生をしていくことをきちんと見届けたい、それが本当の謝罪の姿勢ではないかといわれています。

【ネオ麦茶】谷口誠一は現在は社会復帰していた!

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6年間の入院を終えて、平成18年の厳しい寒さの2月に表の世界へ出ています。亡くなった被害者のお墓にも手を合わせたといいます。社会復帰をしていますが行方は判明していません。

報道で名を見ないということは、どこかでひっそりと暮らしていることでしょう。家族との仲も改善していることを願うばかりです。

西鉄バスジャック事件が世間に与えた影響

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少年が起こした騒動は収束しました。ですが大々的に報道されたことで、心に闇を持った悪人たちが真似をしたのです。

多くの人が利用する公共機関の在り方について、考慮がされ現代病ともとれるネットワークの付き合い方を考えさせられることとなったのでした。

事件の模擬犯が複数現れた

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市営バスを乗っ取った事件やネオウーロン茶と似せた名前で爆破予告を告げたり、ハイウェイバスの逃げようのない場を支配しようとした真似人が出ました。

いずれもネオ麦茶を意識した騒動であり、便乗して行ったと供述しています。

バス会社がバスジャックに対するマニュアルを作成

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今まで対応する段取りが組まれていなかったため、急遽緊急時に備えた対策を見直しました。どうしても外から見えない箱の中で起こります。

誰が見ても危険だと感知してもらえるように掲示板にSOSと表示がでるようにしました。上からもどの車体で起きているのか発見しやすいように大きく書かれるように改善されました。

ネットの闇が人に与える悪影響について見直されるきっかけに

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顔の見えないやり取りであるため、何をしても平気ではなく、対面して接するときよりも一層思いやりの気持ちが大事なことであり、がむしゃらに暴言を吐いていたネット民に対しても考えさせられる件となりました。

AIの進化によって機械化される部分が増えるとされます。近代化となった今こそ、人との関り方を学ぶ必要性があるのではないでしょうか。

ネオ麦茶の両親が背負ったもの

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1名の尊い命が奪われ、3名は重軽症で今も傷であった付近にしびれが残るといった後遺症を抱えながら生活している被害者もいます。

息子が犯してしまった重大な出来事に両親は涙ながらに謝罪に周り続けたといいます。罪人の親として多くのものを背負っていかねばなりませんでした。

約1400万もの賠償金

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バスに乗っていた約21人の被害者を訪ねて、息子の代わりに謝罪をするため涙を流しながら歩き回ったとされます。

そして誠意としてお金を払ったことでは時計の針は逆方向へは動かず、平穏だったときには戻りません。ですが子供の犯した重さは、計り知れないものであり自宅を売却して工面しながら遺族や被害者に賠償金を払ったとされます。

仕事も辞めている

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母は保健師をしていましたが、周りの冷たい視線を気にして辞めています。父も一家の大黒柱として家計を支えるために勤めを続けていましたが、やはり長くは続かず2002年に退職をしています。

ネオ麦茶は名前を変えた?

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少年法で守られるべきであった17歳のフルネームは日本中に知れわたっています。すでに日向の生活をしていますが、名前は一生自分について回るものです。彼の名前について考察します。

偽名を使い暮らしている?

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インパクトが強く名前も知られているので、顔は眼鏡や髪型で何とか誤魔化せても名前が同じであったらやっぱり!と狂気の目で見られてしまうでしょう。

おそらく苗字を変えたり、漢字を変更しているのではないでしょうか?家庭裁判所に行き申し立て費用2000円ほどを支払えば、簡単に変更ができます。

西鉄バスジャック事件は風化させてはならない

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犯罪の低年齢化が懸念される今の時代で、二度と同じような無差別に狙う悲しい犯罪が起きないようにするためにも、風化してはいけないものです。少年がしてしまった罪は決して許される行為ではありません。ですが歪んだ精神が形成されてしまったのは、いじめが一因ともとれます。ただやってはいけないと頭ごなしにストップをかけるだけでは、何も変わっていかないでしょう。しかしながら、辛い事件ではあったもののこの事件を受けて世間やバス会社が様々なことを見直すきっかけともなりました。

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平和な日本を作っていくためには、まずは人との関り方を真剣に見直す必要があるのではないでしょうか。近代化となっている今だからこそ、必要なことなのです。

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