町田康は大阪府堺市の出身でミュージシャンや俳優としても活動していましたが、現在は執筆活動を主に行っている様です。「告白」は「河内十人斬り」をモチーフにした大作で「人は何故人を殺すのか」という重いテーマを主人公を通して描き第41回谷崎潤一郎賞を受賞しています。
三国美千子:「いかれころ」
三国美千子は2018年「いかれころ」で第50回新潮新人賞、2019年には第32回三島由紀夫賞を受賞しています。「いかれころ」というのは河内弁で「踏んだり蹴ったり」という意味だそうです。南河内が舞台となり4歳の少女の目から見た一族の人間模様が描かれています。
河内弁を使う芸能人をご紹介!
大阪出身の芸人や俳優その他有名人は大勢いますが、その中には河内の出身者もたくさんいます。しかし普段芸能人達が河内弁で話すところはなかなか見られません。そこで河内弁を話せる三人の芸能人を紹介しましょう。
河内弁を使う芸能人①お笑いコンビ「和牛」川西賢志郎
吉本興業所属タレントでM1グランプリ三年連続準優勝して有名になったお笑いコンビ「和牛」のツッコミ担当の川西賢志郎は東大阪市の出身です。東大阪市は中河内に属するので河内弁も本場の河内弁だと言えるでしょう。実際漫才では「ラ行」が綺麗な巻き舌になっていてポンポン飛び出す威勢の良い言葉は圧巻です。
河内弁を使う芸能人②俳優・豊川悦司
映画やドラマ、そして舞台でも大活躍の俳優豊川悦司は中河内地方の中心部八尾市の出身です。NHKの連続テレビ小説「半分、青い。」で演じた漫画家秋風羽織役ではネイティブな河内弁を披露して話題になりました。
河内弁を使う芸能人③俳優・山上賢治
「白い巨塔」や「功名が辻」など多数のドラマに出演している俳優、山上賢治は大阪府堺市の出身です。山上賢治のプロフィールを見ると特技の中に「河内弁」と書かれているので、子供の頃から河内弁に馴染んで来たことがうかがえます。
NHK連続ドラマ「半分、青い。」でリアル河内弁が登場!
「半分、青い。」は北川悦吏子脚本の2018年にNHKで放送された朝の連続テレビ小説です。ドラマの中で漫画家を目指す主人公の師匠、秋風羽織を演じたのが大阪府八尾市出身の豊川悦司でした。
第50話でトヨエツが河内弁を使用!
第50話でトヨエツこと豊川悦司が演じた秋風羽織が主人公の鈴愛に漫画の指導をする場面で流暢な河内弁を使いました。秋風羽織は興奮すると河内弁が出るということで、河内弁でまくしたてるところは圧倒されます。
実際に言われた河内弁のセリフをご紹介
主人公鈴愛が秋風の指導に対して岐阜弁で抗議すると「やってられんわ!」と言って河内弁で鈴愛に向ってまくしたてます。「ホンマにおどれは人のDNA刺激するやっちゃのう!」「何を言うとんじゃワレ!」「おどれは何でそないな時だけ人がカチンと来ることポンポン出てくるんかのう!」
その後も「ボケ、クズ、アホンダラ!」と何を言っているのか分からないくらいの勢いでまくしたてられた河内弁ですが、この時のセリフに対して方言指導は付かずにイントネーションは豊川悦司本人に任せていたとのことです。
河内弁がTwitterのトレンドになるほど話題に
秋川羽織を演じた豊川悦司の河内弁がいかに流暢でドラマを観ていた人たちが圧倒されたかがわかります。秋川羽織になりきっていたのは勿論ですが、この場面の豊川は正に水を得た魚だったのではないでしょうか。
有名な河内弁の歌「河内のオッサンの唄」
河内弁を使って作った「河内のオッサンの唄」は発売当時大ヒットした歌で、川谷拓三主演で映画化もされました。しかしその内容から河内弁に対して「悪いイメージを持たれる」「下品だ」と抗議が来たそうです。