光クラブ事件とは?天才東大生・山崎晃嗣の闇と事件の影響も解説

三島由紀夫の5作目長編小説で、1950年に発行されました。光クラブ事件をなぞらえた作品であり、主人公の生い立ちから、闇金学生社長に至るまで、山崎晃嗣の人生をストーリーに仕立てています。

主人公である川崎誠は、千葉県K市(木更津市)に生まれ厳格な父に大きく影響を受けて育ちます。父親に反発しながらも東大に入学した誠は、一高時代からの友人愛宕と共に「太陽カンパニイ」を設立します。瞬く間に規模は拡大するが、事務員の耀子が税務署に収入を密告し、あっという間に「太陽カンパニイ」は転落していきます。

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三島由紀夫は、山崎と同時期に東大へ進学しています。復学した山崎と同じ授業を受けていたとも言われています。また、小説の中に登場する川崎家の内部は、実際の山崎家と共通点があり、三島由起夫と山崎晃嗣は交流があったという人もいます。三島由紀夫に関する事件はこちらをご覧ください。

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