どういった生い立ちを辿るとこのような歪な愛が生まれ、猟奇殺人を起こすような人間になるのでしょうか。こちらでは犯人の生い立ちを辿るため犯人の誕生から女性との恋愛を中心的にご紹介させていただきたいと思います。
群馬県で生まれた増淵倉吉!後に菓子職人に
犯人の生まれは愛知県ではなく群馬県でした。そして成長を遂げた犯人は和菓子職人として働き出します。東京の浅草にて和菓子店を営み、妻と子供に恵まれた幸せな家庭を築いていた彼の人生を狂わせたのは関東大震災でした。
一度は結婚するも後に別の女性“みや”と結婚することに
震災により自身の店を失ってしまったため、人生に絶望したのかその当時の妻と子供を捨てて新たな仕事を求める旅に出ました。その道中で別の女性と出会い、共に人生を歩むことを決意し、彼女が営む裁縫所の近くの饅頭工場で働き出しました。
裁縫所を開いたみやの元へやってきた吉田ます江
そして更なる悲劇の主役である被害者となってしまった女性が後妻の開いていた裁縫所へと教えを請いにやってきます。当時は2人は恋愛的な深いかかわりがなかったようですが、妻を師匠として認識していた被害者女性は犯人とも近い間柄にあった可能性が考えられます。
この時には犯人も被害者も、そして後妻も、このような最悪の悲劇が起こるとは想像していなかったでしょう。彼女が後妻の裁縫教室を訪れてしまったことがすべての間違いなのかもしれません。しかし、逆に言うと出会うべくして出会ってしまった2人ともとらえられますが、一体どこで2人の愛情が歪な形に歪んでいってしまったのでしょうか。
病気を患ったみやは入院することに
しかし体の調子が悪くなったために後妻は裁縫教室を閉め、病に伏せることになりました。教室の生徒として元の師匠の下へかいがいしく世話をしに通っていた被害者女性は次第に犯人とも顔を合わせる機会が増え、男女の親しい関係へと発展するのでした。
みやが入院中に増淵倉吉は吉田ます江と関係を持つ
妻が病に伏せている状況が犯人の心を蝕んでいたのかもしれません。悪魔のささやきにより2人は走ってはいけない悪の道へと進んでしまいます。不倫ともいえる状況の中、妻が病と闘い入院している間に犯人は別の女性と関係を持っていたのです。
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増淵倉吉はなぜ首なし娘事件を起こしたのか
その後、後妻を病で亡くした犯人でしたが、それからは心を入れ替えて一度は自身の人生の再スタートにチャレンジをしました。そんな中どうしてこのような悲劇へと大転落してしまったのでしょうか。後妻がなくなった後を時系列を追ってご紹介させていただきます。
上京してやり直すことを決意した増淵倉吉!吉田ます江と離れ離れに
一度自身の過ちに気づいたのか、妻を失った犯人はもう一度やり直すことを心に決め、不倫関係にあった被害者女性とは一度さよならし、東京へ上京して仕事を探しました。このまま上手くいっていれば、きっとこの悲劇は起きなかったのではないでしょうか。
3週間も経たずに吉田ます江の元へ帰ってきた増淵倉吉
しかし決意むなしく、たった3週間という短い時間で犯人は被害者の元へと舞い戻ります。上京していた間も手紙でのやり取りを行っていた事より、一種の依存した関係となっていたのかもしれません。妻を亡くした心の隙間を彼女で埋めていたのでしょうか。
心中しようと告げるも断られた増淵倉吉は吉田ます江を殺害
仕事も上手く回っていなかったこともあり、犯人は被害者へと心中を望みました。しかし、被害者の女性が拒否した事より、犯人は殺害という無理やりな強硬手段で彼女と1つになろうとしたのです。お互いに愛し合っていたのかもしれませんが2人の年の差がここにきて気持ちの違いを生んでしまったのでしょう。
日本には愛しすぎる故にパートナーを殺め、その一部を解体して持ち歩くといった猟奇事件が他にも存在します。阿部定事件という女性が男性を愛しすぎて、彼の陰茎を切断したという狂気じみた事件をご存知でしょうか。こちらの記事では阿部定事件についてご紹介させていただいております。
首を切断されると意識は数秒残る
よく世間一般的に言われている事ですが、本当かどうかの実証ができないため真偽は分かりません。首を切断した後数秒間は首事態に意識が残っていると言います。海外の学者で自身が打ち首の刑にあった際に意識があったら合図を送ると友人に検証を頼んだという方もいらっしゃいます。
切断された首に残された意思は何を目撃し、どのような影響があるのでしょうか。今回の事件では被害者女性は銃殺された後に首を切断されたとされていますが、切断時に息があったのかは定かではありません。しかしまだ息のある状態で首を切断されていた場合、もしかすると自身の最悪の光景を目にしている可能性があるのです。
首の切断に痛みはあるのか?
こちらも海外のお話ですが、首を切断後にYESは瞬き1回、NOは瞬き2回で切断した首と会話をしたという話があります。その中で痛みがあるのかという質問に対して瞬きは2回、首を切断された状態では痛みを既に感じていないのでしょうか。
死体が腐敗するまでの課程
この事件では被害者のご遺体も犯人の自殺した死体も2月に起きた事件であるにも関わらず腐乱死体として発見されています。人の遺体が腐敗するのにはどれくらいの時間がかかり、どのような課程を経て腐敗していくのでしょうか。
意外と知られていない事ですが、遺体の腐敗が始まるのはとても早いのです。食品としての生肉などは冷たい状態であれば長く保存が出来ますが、人の体の中ではそこまで冷たい温度には下がらず、そのため体の中にいる細菌が増殖することが可能となってしまうのです。
死後初期
死亡してすぐは血液の循環が止まり、血液の色が皮膚へと透けて見える死斑というものが現れます。そして2時間程経つと死後硬直が始まり、身体が固くなります。この死後硬直は20時間立つと漸新世に現れると言われています。
腐敗が始まる
死亡してから1時間よりも早い段階で腸内の細菌が増殖を始めます。また生きている間は自身の体で分泌を調整していた消化液ですが、死後は制御がないため自身の体を内側から溶かし始めます。おおよそ死後4日以降、無処置の状態では本来の姿を失う程の外見の変化を伴うとされています。
女性の死体を解体して作品を作ったエド・ゲイン
狂気じみた愛情や衝動から猟奇殺人事件を起こしてしまう犯人は一定数存在しており、海外では数名の犯行が有名となっています。今回の事件と女性の体を解体して身に着けるという点で似ている犯行についてこちらでご紹介させていただきます。
増淵倉吉との共通点
海外で起こった猟奇事件では、女性の体の様々な部位が解体された首のない遺体の状態で発見されました。そして犯人はあらぬことか、女性の様々な部位を使って家具や、自身が身に着ける服を作るという奇行を行っています。遺体を身にまとう点が事件通しを結んでいるのです。
しかし海外での事件の場合は、人間を用いて家具や衣類を作っているという事からも、そういった人間を加工した作品を作成するために犯行を行っているとも考えられます。犯行現場に残された元は人の一部であった生々しい遺品は人間の犯行によるものとは到底思えない残虐な行為です。
エド・ゲインが女性から作った作品たち
彼の猟奇殺人から生まれた作品は世の中を浸透させました。人の皮で作成したカバンやランプなどは人の皮とわかるような作品となっています。またこの事件をもとに映画なども作成されており、ご興味がある方はそちらの映画をご覧ください。
またこの恐ろしい事件に関してはこちらで説明しきれない狂気な行動を犯人が行っているため、詳しく知りたい方は別途こちらの記事を参考にしてみてください。詳しく見ていくと本記事でご紹介した事件とも似通った点が数多く発見できるかもしれません。
愛ゆえに起こった?常軌を逸した怪奇事件・首なし娘事件
年の差の不倫関係から始まった2人の愛でしたが、若かった被害者女性は犯人と共に心中する道は選べませんでした。そして犯人は強硬手段として彼女を殺し、彼女と1つになるため、彼女の体を解体して身にまとい、自身も命を絶ったのでした。
阿部定事件に関してはこちら
エドゲインに関してはこちら