冷たい熱帯魚のあらすじとネタバレ!埼玉愛犬家連続殺人事件も解説!

「ヒミズ」は元々は古谷実さんの漫画を原作に撮られていたのですが、製作期間中に起こった東北大震災がきっかけで大きく変化していきます。原作「ヒミズ」は、社会の外縁にいることを義務付けられてしまったかのような若者達の絶望のストーリーです。

原作は「普通に生きること」を目標に掲げ、生きようとする若者が、それでも「普通に生きられない」苦悩の中で苦しんで死んでいくというストーリーなのですが、あの大震災を経たことで、ストーリーのラストは最後には希望に向かって歩いていくというものに変わっています。

冷たい熱帯魚以外にも実際の事件がベースとなった映画とは?

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家賃三部作に限らず、現実に起こった凶行をベースに撮られたストーリーは探してみると結構色々あるものです。フィクションの中でしか起こらないような凶行が現実に起こってしまっているということなのでしょうか。

実際の事件が元となった映画①凶悪

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「凶悪」は2013年に公開されています。「上申書殺人事件」といわれる現実に起こった凶行がベースとなっています。死刑囚・須藤が週刊誌記者を獄中に呼び出してインタビューを受けます。「まだ世に明るみになっていない事件が3つある」

インタビューをした週刊誌記者は正義感から調査しはじめるが、死刑囚須藤が罪を告白した理由は、協力者であった「先生」と呼ばれる男を告発するためではなく、自身の延命のためだった。というストーリーです。

実際の事件が元となった映画②コンクリート

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「コンクリート」は2004年に公開されています。「女子高生コンクリート詰め殺人事件」をモチーフとして撮影されています。「十七歳悪の履歴書」という犯行側の視点で描かれた小説を元に撮られているのですが、この撮影には、犠牲者の親族や関係者に一切承諾をとっていませんでした。

話はやくざの下請けに成り下がっていた主人公が、うっぷん晴らしのために女子高生を誘拐し、その女子高生に対して監禁、集団レイプ、暴行の末殺してしまい、死体をコンクリートに詰めて捨てようとしたという、現実の凶行に沿ったものとなっています。

実際の事件が元となった映画③バッシング

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「バッシング」は2005年の公開です。2004年に発生した「イラク日本人人質事件」をモチーフにしています。中東の武装集団に人質にされたのち日本に帰国した記者への日本中からのバッシングと家族との繋がりを描いています。

冷たい熱帯魚の挿入曲

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音楽のストーリーに占める重要性は、完成度の良し悪しにしっかり影響を与えるほどに大きなものです。その点劇中においては、原田智英氏が担当し、監督の意図を正しく理解して音をつけているため、非常に魅力的なスコアがそろっています。

「スケーターズ・ワルツ」

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フランス人作曲家エミール・ワルトトイフェルによるワルツで日本での人気が高く、英国へ発注された日本限定ポピュラー名曲集CDに含まれたこともあります。パリの森林公園「ブリュゴーニュの森」にあったスケート場に着想を得て1882年に作曲されています。

哀切な曲が流れる中で、場違いともいえるようなこの曲が流れています。これは社本の妄想シーンのテーマとして使われていて、映像のプラネタリウムの青い地球とともに現実逃避のむなしさを表現しています。

交響曲第1番「巨人」第3楽章

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マーラー作曲によるこの曲は、演奏時間が比較的短めなこと、曲想が若々しく親しみやすいことなどの理由から演奏・録音の機会も多い曲なのですが劇中でも荘厳に、悲劇的に鳴り響いています。社本の無理やり凶行に加担させられた内面の葛藤を表現しているのでしょう。

撮影ロケ地

ネガティブな印象の多いので、そのロケ地はほとんどが非公開となっています。現実の凶行は埼玉県でおこっていますが、ストーリーの舞台は「静岡県富士見市」という架空の町が設定されています。それでもロケ地のいくつかは公表されています。

アマゾンゴールド

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劇中で村田が経営していた熱帯魚屋は茨城県水戸市にあります。「水戸熱帯魚センター」がそれです。外観は本当に普通のお店で、劇中とは大きく印象が異なります。劇中ではものすごく大きな建物の印象を受けますが、実物はそれ程大きく感じません。それでも普通の熱帯魚屋に比べれば大きいですが。

社本熱帯魚店

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劇中で社本が経営していた熱帯魚屋は、東京都中野区にある「アクアランド・まっかちん」がそうです。社本が娘と彼氏を殴るシーンや村田夫婦が車に乗って現れるシーンなど撮影されています。車の通りがほとんどない道なので、ロケもしやすかったのでしょう。

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