釣り漫画を読もう
「 釣りに行きたいけれど、天気が悪くて、、」「忙しくてなかなか釣りにいけない」そんな時は、釣り漫画を読んで、気分だけでも釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。今回は、不朽の名作から、最新の漫画まで、幅広いジャンルの中からおすすめの釣り漫画をご紹介します。
おすすめの釣り漫画1「釣りキチ三平」
日本で最も有名な釣り漫画
1973年から、週刊少年マガジンにて連載された作品です。釣り漫画といえば、この漫画を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。イタリアや韓国、台湾でも出版され、日本だけでなく、世界的にも有名な漫画です。アニメ化、映画化もされており、どちらも人気があります。特に、物語の舞台であり、作者の出身地でもある秋田県では、まんが美術館が建てられたり、空港に釣りキチ三平のレリーフが飾られるなど、県を代表する漫画として愛されています。作中では、技術的な解説も多く、バイブルとして愛読する釣り人も多くいます。
ストーリーと登場人物
主人公の少年・三平三平(みひらさんぺい)は、高名な釣竿職人である祖父の一平と二人暮らしで、三平自身も釣りの才能に恵まれた少年です。タイトルの「釣りキチ」とは「釣りキチガイ」の略で、かなり過激な表現ではありますが、釣りのこととなるととたんに目の色が変わる三平の様子をよく表しています。ヒロインのユリッペ(高山ユリ)や、ライバルであり兄のような存在でもある、財閥の御曹司・鮎川魚紳(あゆかわぎょしん)とともに、さまざまな魚を釣りながら、三平が成長していく様子を描いた釣り漫画です。
おすすめの釣り漫画2「釣りバカ日誌」
歳を経ても色あせない国民的人気作
1979年から連載している超長寿漫画で、コミックスは現在99巻まで発売されています。映画化もされており、人情味あふれるストーリーと、魅力的なキャラクター、そして、ハマちゃんやスーさんのユーモラスな掛け合いが人気を博しました。
ストーリーと登場人物
鈴木建設に勤めるハマちゃん(浜崎伝助)は、とにかく釣りが大好きな、「釣りバカ」の万年ヒラ社員。マイペースでおっちょこちょいだけど、どこか憎めない性格のハマちゃんが、同じく釣りバガだが、実は鈴木建設社長のスーさんや、美人で聡明な奥さんのみち子さんと一緒に繰り広げる、愉快な日常を描いた漫画です。
おすすめの釣り漫画3「スーパーフィッシング グランダー武蔵」
バス釣りブームの火付け役
この漫画の影響で、バス釣りに目覚めたという方も多くいます。1996年からコロコロコミックスで連載されていたこの漫画は、アニメ化もされ、小中学生の男の子を中心に人気がありました。仲間と協力し、冒険しながら敵と戦うストーリーは、子供たちの心をわくわくさせ、「自分も武蔵のように、釣りがしてみたい!」という気持ちにさせました。少年時代にこの漫画を読んでいた大人たちは、この漫画を読むことで当時を思い出し、少年のような気持ちで釣りに出かけたくなるのではないでしょうか。
ストーリーと登場人物
物語は、都会の少年・風間武蔵が、父の仕事の都合で田舎に引っ越してきたところから始まります。最初は、何もない田舎の暮らしをつまらないと感じる武蔵ですが、ミラクル・ジムという人物に釣りの手ほどきを受け、釣りの面白さにだんだんと引き込まれていきます。実は、武蔵の祖父は、「キングオブグランダー」と呼ばれる世界的に有名な釣り師で、その血をひく武蔵もまた、次第に釣りの才能を開花させていきます。そんな中、武蔵の才能に目を付けた組織・鬼道グループの魔の手が迫ってきます。
コラボ商品のルアーもおすすめ
バンダイとのコラボで、作中に登場するルアーが商品化されています。おもちゃのような見た目ですが、実際使ってみるとよく釣れるとの声もあり、釣り人たちの間でひそかに人気があります。現在は生産されていませんが、オークションサイトやリサイクルショップで手に入れることができます。ルアーの他にも、タックルの商品化されており、グランダー武蔵のファンにとってはうれしいグッズとなっています。
グランダー武蔵の伝説のルアーについては、こちらの記事も合わせて参考にしてみてください。
おすすめの釣り漫画4「釣り屋ナガレ」
主人公が魅力的な本格釣り漫画
主人公の少年「ナガレ」は、釣りの情報を売ってお金を稼ぎながら、ママチャリで日本全国を放浪する中学生です。捨てられた釣竿を使って鮮やかに魚を釣り上げ、時には女の子を助け、時にはライバルと戦う王道の少年漫画のような展開に、胸が熱くなります。かっこいい主人公と、面白いストーリーが魅力的なマンガですが、釣りについてもかなり詳しく解説されています。釣り場は、海、川、湖と多岐にわたり、紹介される魚種や仕掛けの種類もさまざまです。いろんな魚の釣り方を、広く浅く知ることができ、楽しみながらも勉強になる漫画です。
ストーリーと登場人物
主人公の流氷馬(ナガレヒョウマ)は、さわやかな容姿の明るくて人懐っこい少年ですが、実は、「釣り」の情報を売ってお金を稼ぐ、凄腕の「釣り屋」です。病床の祖父に釣りたてのアオリイカを食べさせてあげたいヒロイン、豪徳寺槙江(ごうとくじまきえ)をはじめ、「釣り」で困っている人を助けながら、日本全国を旅していきます。飄々としているけれど、釣り人としてのプライドをしっかり持っているナガレは、釣った魚をおいしくいただく、ということを大切にしています。作中には、非常においしそうな魚料理がいくつも登場するので、読みながら、つい魚が食べたくなってしまいます。
おすすめの釣り漫画5「つれづれダイアリー」
釣り初心者におすすめにしたい漫画
女子高生が主人公ということで、絵柄もストーリーもかわいらしく、女性にも読みやすい作風です。しかしその一方で、釣りの用語や道具の選び方など、初心者が知りたい情報がかなり詳しく説明されており、見た目の割に中身がしっかりとしている良作です。釣り初心者である主人公・アリスの目線で描かれているため、ビギナーにも共感しやすい描写が多く、難しそうに感じる解説も、すんなりと頭に入ってきます。これから釣りを始めたい方や、釣りを始めたばかりの方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
ストーリーと登場人物
高校一年生の森野アリスは、ある日駅で、無口で一匹狼のクラスメイト橘音々子を見かけます。普段の音々子からは想像できない楽しそうな表情に、思わず後をつけてしまったアリスですが、ついていった先にはなんと釣り場がありました。アリスを邪険に扱いながらも、釣りの話だけは楽しそうに語る音々子。そんな音々子と一緒に過ごすうちに、アリスもまた、釣りの魅力にどっぷりとはまっていきます。女子高生二人の、クラスメイト以上、友達未満の関係性にほのぼのする、かわいらしい雰囲気のコメディーです。
おすすめの釣り漫画6「Mr.釣りどれん」
言葉遊びがくすっと笑えるバス釣り漫画
タイトルの「Mr.釣りどれん」は「Mr.Children」のもじりであったり、主人公が「バスケット部」と間違えて「バスゲット部」に入ってしまったりと、とにかく言葉遊びが多いのがこの漫画の特徴です。当時の時事ネタや芸能ネタも多く、分かる人には笑えるネタが随所にちりばめられています。作中には、釣りの仕掛けや技術についての解説も出てきますが、ストーリーに心地よい疾走感があり、一気に読み進めることができます。何より、主人公の素直で明るい性格が気持ちよく、純粋な気持ちで釣りの楽しさを感じることができます。
ストーリーと登場人物
主人公の日和湖一(ひわこういち)は、千葉県の高校に転入してきた高校一年生の少年です。バスケット部に入ろうとしていたところを、間違って「バスゲット部(ブラックバスをゲットする部)」に入部してしまったことから、ルアーフィッシングの世界と出会い、その魅力にはまっていきます。そして、バスゲット部の唯一の部員であり、部長の本栖釣太(もとすちょうた)や、ヒロインの北浦かすみ(きたうらかすみ)らとともに、あちこちにバス釣りに出かけ、友情あり、恋愛ありの波乱万丈な高校生活を送ることになるのです。