PRノットとは
釣りの準備で必要な糸結び。その結び方には多くの種類があり、目的に応じた結び方でないと魚を逃がしてしまう原因になりかねません。今回ご紹介するPRノット(パックラットノット)は、摩擦系ノットのひとつです。ライン強度を100%に近づけ常に安定した強度を保てることから、最強のノットと言われています。
PRノットは大物を狙うときにおすすめの結び方
PRノットは摩擦系ノットの代表ともいえる結び方で、マグロ、カンパチなど大型魚を狙うときに向いています。ノットをつくる際は専用の器具が必要になり、また難易度の高い結び方になりますが、その強度はダントツに高いです。
他に負けない強い結束力
結束してもほとんど強度が低下しないPRノットは、引きの強い大型魚との闘いには欠かせません。他にも強度のあるノットはありますが、PRノットを上回るものはありません。大物を捕らえられるか否かは、強度のわずかな差が重要です。
オフショアジギングで大活躍!
大物を釣るにあたり重要なのは糸が切れないことです。水深が深いほど糸にかかる負荷も大きく、あと少しのところで糸が切れてしまった、といったことも少なくはありません。耐久性のあるPRノットは、オフショアジギングで大活躍し、多くの釣り好きに支持されています。
誰にでも安定したノットが作れる
ノットづくりには、専用のボビンノッターが必要になります。手間のかかる作業になりますが、ボビンを使用することによって、同じテンション・重さで巻くことが可能です。ラインシステムの強度にばらつきがでないため、コツを掴めば誰にでも安定したノットを作ることができます。
PRノットの強度は?
ラインとリーダーの結束においてPRノットは、直引張力(まっすぐ引っ張ったときの強度)が100%に近い強度になります。他の摩擦系ノット(MIDノットやFGノット)は80%前後の強度で、その強さは歴然です。最強のノットといわれる所以はここにあります。
PRノットとFGノット
同じ摩擦系のノットで、FGノットがあります。シーバス釣りやジギングなど幅広く活用できるノットです。特徴は、特別な器具が不要で手編みにて短時間で作れることです。強度は80%程とPRノットには劣りますが、こぶが小さいのでキャストに向いています。釣りの目的によって、最適なノットを選びましょう。
その他、どのようなノットがあるか知りたい方はこちらを参考にしてみてください。
PRノットの結び方
大型魚を狙うために重要になるPRノットは、どのように結べば良いのでしょうか。これからその結び方について詳しくご説明します。初めは難しく感じるかもしれませんが、覚えてしまえば大いに役立つ結び方です。
PRノットの注意点
作業を始める前に注意したいのが、必ず専用のボビンを使用すること・適度なテンションをかけることです。テンションは糸の号数によってかけ方が異なるので、リーダーから抜けないように、使用する糸に適したテンションをかけるようにしましょう。テクニックが必要になるので、ポイントごとにご説明していきます。
PRノットの結び方を紹介
PRノットを作るためには、PRノット用ボビン・ライン・リーダー・ハサミ・ライターを用意します。ボビンはライトタイプ・ヘビータイプなど用途ごとに種類があるので、目的に合うものを用意します。
結び方①リーダーにラインを巻き付ける
専用ボビンにラインを通し、サイドにある糸止め部分にしっかりはめ込みます。その後ボビンに6~10回程巻きます。短すぎると回転させる際に飛んでいくことがあるので、ボビンの種類に合わせて調整してください。
結び方②テンションをかける
リーダーに巻き付ける前に、ラインのテンションを確認します。糸の太さごとにテンションのかけ方が異なるので、ラインを引っ張った際に、じわりと動くぐらいを目安にテンションをかけます。テンションが緩いと、回転中にボビンが外れることがあるので注意しましょう。
結び方③反時計回りにラインを巻き付ける
ラインとリーダーを巻き付けていきます。まず、2本を重ねて両手で持ちます。このとき手と手の間が遠いと回転させにくいので、15cm程空けるようにして下さい。準備ができたら反時計回り(ボビンが自分に向ってくるように回す)に3~4cm位程回していきます。その後、進行方向とは逆に回して、ノットの長さを7cmくらいにします。
結び方④リーダーにハーフヒッチを数回行う
ボビンからラインを外して仮止めをしていきます。一度ラインを下からくぐらせ、リーダーと一緒に留めていきます。その後、10回ほどハーフヒッチで留めてきます。必ず上下に交互させながらラインを通すようにして下さい。ポイントは、巻いてきたノットの方向に引っ張ることです。きつく締まった丈夫なノットになります。
結び方⑤ラインにハーフヒッチを行う
次にラインとラインをハーフヒッチで5回ほど留めていきます。最後の後処理はまず、まずリーダーを1mm程度残して切ります。そしてラインでエンドノットぎりぎりにこぶを作ります。余ったラインを切り、最後にリードの先をあぶって、完成です。
リーダーの種類について知りたい方はこちら