やはり家の近くに暴力団の事務所があること、子供たちと組員が交流することを良しとしない人はたくさんいます。このように、住民の間でも意見は大きく分かれているようです。
山口組のハロウィンは一度中止されたことがある
毎年恒例となっていた山口組ハロウィンですが、過去には中止となった年もありました。原因はやっぱり地元からの反対のせい?それとも警察の規制?
いいえ、実は中止になった平成27年は、山口組にとって大きな分岐点を迎えた年だったのです。関連ニュースは連日トップで放送されていたため、覚えている方も多いかもしれません。
原因は山口組分裂騒動によるもの
平成27年8月、山口組の直径団体が続々と離脱し、あらたに「神戸山口組」として独立を表明したのです。組内の分裂騒動は治安を揺るがす大騒動に発展し、このままハロウィンを行っては子供たちに迷惑をかけてしまうということで、この年の開催は見送られることになりました。
翌年には約束通り復活
そんな混乱の中でも、地元からは中止を惜しむ声が多く上がったため、山口組は書面で翌年には必ず再開する旨を表明しました。
そして次の年には予告通りイベントを復活させたため、「約束を守り通す律義さがある」と住民たちから高く評価されることになったのです。
復活して嬉しい!山口組のハロウィンには好意的な声も
イベント再開を喜んだのは子供たちばかりでなく、大人からもたくさんの歓迎的な意見が上がりました。
「暴力団のイベントを待ち望む住民」と聞くとかなり奇妙に思えますが、山口組の開催するイベントは、大人たちの心を捉えるだけの細やかな気配りがたくさん用意されているのです。
大人の心も捉える神対応!
イベント会場での組員は決して乱暴な態度を取ることなく、紳士的な対応であると評判です。
また、トイレットペーパーや台所用洗剤といった生活消耗品を配布してくれるため、お母さん方からも高い好感度を得ています。地元住民は組員に対し、まるで友人のように「山口組さん」と気軽に呼びかけるとか。
他のイベント会場よりも豪華!
ハロウィンのイベント自体はもはや珍しいものではありませんが、こちらの会場設営は特に華やかで盛り上がり、また住宅地内にあるという気軽さもあって子供たちに大変喜ばれるといいます。
やはり子供に「行きたい!」と言われると、叶えてあげたくなるのが親心というものです。
山口組のおかげで治安が良い!
暴力団といえば怖いイメージがありますが、本部周辺の治安は実は大変良好です。山口組のおかげで…というのもおかしな話ですが、なまじ本部があるために、周辺で犯罪をしようなどと考える輩が出ないのです。
こういった理由で神戸市は治安が良く、空港もあって海産資源も豊富ということで非常に住みやすい都市なのです。
そもそも違法では無い
また組織自体は大いに問題あるものの、「地域住民との交流を目的とした季節のイベントを開催する」こと自体にはなんら違法性はありません。
眉をひそめる人がいたとしても強制的にやめさせることはできませんし、警察も抑止する手立てがないのが現状です。