ギニーピッグとは?宮崎勤が所持していたホラー映画のあらすじを紹介!

リリース当時は18禁指定であり観たい感情と圧倒的な生理的嫌悪に訴えかけてくる本作は膿に始まり蟲や爛れなどのグロテスクな表現以外にも、集合体恐怖症の方にも極力おすすめできない作品です。しかしながら、脚本の素晴らしさが如実に表現された良作です。

ギニーピッグシリーズ6「ノートルダムのアンドロイド」

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正確には「ザ・ギニーピッグ2」シリーズ6作目なのに2とは?前作「マンホールの人魚」からタイトルに定冠詞が付くようになりました。確かにスプラッタでありグロテスクな表現を多く用いた作品ですが、話の本筋は極度の偏執性を含んだ姉弟愛を描いています。

ザ・ギニーピッグ2「ノートルダムのアンドロイド」あらすじ

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治療不可の心臓病を患った姉のために科学者の弟が動物で死体蘇生実験を繰り返す。研究成果による金を目的にハッカーが近づくが弟はそれに反撃してハッカーの両足を切り落とす。意識を失ったハッカーが3日後に目覚めた時には首だけで生かされ弟から執拗な拷問を受ける。それに興じているうちに姉が亡くなってしまいます。

悲しみの弟はハッカーのパートナーである女性を殺害し心臓を摘出。姉に移植し蘇生に成功するも、実は苦しみに耐えきれず死を願っていた姉の本心を知り、姉の身体と自分の首を結合し姉の身体を生かし続ける。

ザ・ギニーピッグ2の特徴は「哀愁漂うドラマ性」

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姉にとっての幸せとは何だったのか、弟の盲目的な姉への愛は間違っていたのか。姉を想う弟の姿に感動したとの感想も多く、ギニーピッグシリーズの中でも哀愁漂うドラマ性のある作品です。アダルト作品の多い倉本和比人監督ですが本作では脚本にも携わりその多才ぶりが好評です。

ギニーピッグシリーズ7「LSD-ラッキースカイダイアモンド」

シリーズ7作目として企画制作されるも発売直前に発生した”宮崎事件”の為一旦お蔵入りに。タイトルから「ギニーピッグ」を外してようやくリリース。タイトルの改変だけで内容には変更を行わずシリーズ7作目として認知されています。主演佐野史郎さんの鬼気迫る演技でカルト的な支持を得た18歳以下視聴禁止の作品です。

「LSD-ラッキースカイダイアモンド」あらすじ

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医師である恋人の元で治療を続ける洋子は、姉の桜子の看病も虚しく悪化の一途をたどる。姉が治療に疑問を持ち医師に詰め寄ると脳手術によってしか回復する手立てが無いと説得され、渋々手術に同意した洋子だが、手術中に開頭された洋子の前で医師と桜子は性行為に興じる。手術後に二人に恐怖した洋子は逃げようとするが医師と桜子に襲われてしまう。

断片的に記憶が甦る洋子は、歓楽街で拉致され医師と姉ではない桜子によって患者に仕立て上げられていた。二人に逆襲を図り脳はむき出しの状態で命からがら二人を倒した洋子は、数日後に救出されました。

ギニーピッグシリーズ「LSD」の特徴は「ぶっとんだカップルの行動」

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グロテスク表現はもちろんですが、全くの他人を誘拐・拉致して精神的・肉体的に主人公・洋子を痛めつける医師と姉と偽る桜子の狂気の行動が怖い。しかし常人には到底理解できない変態医師のコスチューム(ダンボールを被ってロボ化)が更に変態ぶりを発揮し笑えてしまうので、コメディよりにもなっています。

「ギニーピッグ」がタイトルから外された理由とは?

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埼玉連続幼女誘拐殺害事件の犯人である宮崎勤が逮捕され、当時宮崎が所有していた大量のビデオテープの中にギニーピッグがあったため、内容が内容だけに風評被害に合ったギニーピッグシリーズは、全作レンタル販売禁止に加え回収作業・廃盤にまで発展し、本作タイトルから「ギニーピッグ」が外されました。

ギニーピッグシリーズを有名にした宮崎勤とは

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1988年から翌年にかけて埼玉県で発生した、4人の幼女を誘拐し殺害した事件の犯人が宮崎勤です。刑事裁判に於いて一貫して無実を主張し続けましたが、2008年6月17日に死刑が執行。その最期まで遺族に対し謝罪や反省の念を語る事は無かったそうです。

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