ギニーピッグとは?宮崎勤が所持していたホラー映画のあらすじを紹介!

ギニーピッグは日本のホラー映画です。当時はまだ珍しいスナッフフィルムの形をとり話題になったものの、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件犯人の宮崎勤が所有していたことで問題となった作品でもあります。ギニーピッグシリーズの内容や最凶と言われる理由などを解説していきます。

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ギニーピッグとは?日本のホラー映画シリーズ!

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1985年当時、最先端の特撮技術で残酷描写をモチーフにビデオのみの販売でスタートした日本のホラー映画です。国内外のスプラッター映画監督に多大なる影響を与えた作品です。凶悪な殺人事件の犯人にも影響を及ぼしたとして販売やビデオレンタル禁止となったその内容とは!

ギニーピッグは日本のホラー映画シリーズ

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タイトルのギニーピッグはモルモットなどの実験動物を意味する言葉。主に人体切断などの残酷描写を中心に淡々と映し出されるストーリー性の無い初期作品から、ドラマ仕立てとなった後半の作品までシリーズ化され、様々ないわく付きで現在も人気の高い恐怖映画です。

東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件犯人の宮崎勤が所持でも有名に

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シリーズ4作目の「ギニーピッグ4」が、1989年世間を騒がせた連続幼女誘拐殺人事件の犯人”宮崎勤”の部屋から押収された事で、残虐性の高いビデオを鑑賞すると悪影響を受けると言う風潮で有害図書指定され、一躍話題になった問題作です。

ギニーピッグシリーズ1「悪魔の実験」

和製スプラッタホラー映画の金字塔とも言えるべき記念すべき第一作「悪魔の実験」は1985年9月にリリースされたマニアックな作品で大きな反響を呼びました。80年代はこうしたスプラッタ映画が大流行?し始め、超カルトムービーとしてマニアはスルーする事はできません。

ギニーピッグ「悪魔の実験」はスナッフフィルム、ファウンドフッテージ形式

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それまでの日本映画には無かった、淡々と続く残虐な拷問シーンだけで構成されるスナッフフィルムで、監督も出演者もクレジットは無く、不明のままのファウンド・フッテージ形式をとった作品です。

スナッフフィルム、ファウンドフッテージとは?

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流通目的で、娯楽を目的とした実際の殺人を映像に収めた作品をスナッフフィルム。設定として、誰がどんな目的で撮影したのか不明のまま第三者によって公開される作品をファウンド・フッテージと呼びます。スナッフはろうそくを吹き消す擬音ですが、英国では殺人を意味するスラングとして使われます。

ギニーピッグ「悪魔の実験」あらすじ

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淡々目を覆うような拷問シーンが続くだけのマニアックな映画です。設定としては198X年の夏3人の執行官が1人の女声に”五感を侵食する苦痛の限界を求める実験”と称した虐待を延々と最後まで受け続けます。

ギニーピッグ(無印)の特徴は「延々と続く拷問シーン」

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殴る蹴る抓みあげる、回転させる爪を剥ぐなどなど、およそ考えつく限りの残虐な方法で拷問シーンが延々と続きます。一番の見所は針で眼球を突き刺すパッケージにもなったシーンですが、全体的に地味な演出が逆に「本物のスナッフ?」と思わせる作品。

ギニーピッグシリーズ2「血肉の華」

帰宅中の女子高生を狙って拉致。生きたまま解体するさまを実況するスナッフ・フィルム仕立ての作品。ギニーピッグシリーズ中最も悪名高い作品で、あまりに凄まじい内容のため今後も正規の方法では観ることは出来ないでしょう。監督・脚本はホラー漫画家の巨匠日野日出志氏です。

ギニーピッグ2「血肉の華」あらすじ

駅から出てくるところを物色していた男に女子高生がクロロホルムを嗅がされ廃屋にに拉致される。ベッドに縛り付けて痛覚が快楽に変わる薬を注射され、生きたまま手首、腕、足を切断し、腹を裂いて内蔵を引きずり出す。そこで出血多量で死んだ彼女の首を切り落とし眼球を取り出し口に入れてしゃぶります。

ギニーピッグ2の特徴は「猟奇的な解体シーン」

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この猟奇的な解体シーンで何が一番恐ろしいかと言うと、ベッドに縛り付けた時に眠っている彼女には何もしない事。薬を使用したのは痛みや恐怖を感じて阿鼻叫喚になる様を楽しむのでは無く解体したいだけと言う狂人の変態性が良く表された作品。無いはずの腕を動かそうとする彼女の表情が見どころです。

ギニーピッグシリーズ3「戦慄!死なない男」

前2作の残虐で凄惨な方向性を覆すかのような、スプラッタコメディ仕立てに路線変更したのか?と思われる作品。冴えないオタクの会社員の憂鬱を血飛沫とギャグを織り交ぜたブラックコメディです。監督・脚本は漫画家・久住昌之氏、キャストはEVEの他、柴田理恵さんを始めとしたWAHAHA本舗で固められています。

ギニーピッグ3「戦慄!死なない男」あらすじ

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毎日に嫌気が差すサラリーマンが部屋に引きこもり、精神を病んで手首を切るのですが何故か、痛くない。調子に乗って手首を切断したり頚動脈を切ったり首吊りしても死なない。自分が死なない男だと言う事にテンションが上った彼は同僚を驚かそうと奮闘すると言うギャグ満載のスプラッタコメディです。

ギニーピッグ3の特徴は「シリーズ初のコメディホラー」

前2作のショッキング性や残虐性を求めて本作を鑑賞すると、盛大なる肩透かしを喰らいますのでお気をつけください。「大腸がとってもだいちょうぶ」などのしょうもないギャグが飛び交います。漫画家である久住昌之氏のおかげで人間臭いドラマ性が添えられ、ギニーピッグ初心者におすすめです。

ギニーピッグ3の出演者はWAHAHA本舗の芸人が多数?!

キャストには本番女優で知られたEVE(脱衣無し)や柴田理恵さん・佐藤正宏さんらWAHAHA本舗の芸人さんが多数出演してギャグ作品としてのギニーピッグを確立しています。自殺志願の男が自分の体を切り刻むシュールな展開が、チープな特撮とギャグ展開で全く怖くありません。

ギニーピッグシリーズ4「ピーターの悪魔の女医さん」

池畑慎之介ことピーター扮する”悪魔の女医さん”と呼ばれる無免許の外科医が、医学の常識が全く通用しない奇妙奇天烈な奇病、全18症例の診察記録を紹介するショートムービーの詰め合わせ。前作「戦慄!死なない男」に引き続き本作もスプラッタームービーよりもコメディ要素が色濃く出たコント集とご理解いただきたい。

ギニーピッグ4「ピーターの悪魔の女医さん」あらすじ

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怒ると脳が爆発する男、手足に別の人格が宿る、お腹にできた人面疽が喋りだす(しかも無駄にイケボ)、人間の各部位を素材にした数々の料理でパーティー、次第にゾンビに化していく男、興奮すると顔面から血が出る体質などなど。悪魔の女医さんが治療していきます。

ギニーピッグ4の特徴は「スプラッタ×ブラックジョーク」

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竹中直人さんや当時の林家こぶ平さん、中村ゆうじさん。そしてWAHAHA本舗のメンバーが総出演で、血まみれのコメディを男子小学生の発想みたいにお下劣で悪趣味なブラックジョークへと昇華する作品です。

ギニーピッグシリーズ5「マンホールの中の人魚」

シリーズ2で監督・脚本を務めたホラー漫画家の日野日出志氏が本作も脚本と監督を担当し、グロテスクな下手物嗜好炸裂の中に整然としたストーリーがある、ギニーピッグシリーズ唯一の”映画”に仕上がった作品ですが、ホラー好きでもスプラッター系やグロテスク系が苦手な方には少々、キツいかもしれません。

ザ・ギニーピッグ「マンホールの中の人魚」あらすじ

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妻に逃げられた売れない画家が下水道の中で絵を描いていると、腹部に怪我をした美しい人魚に出会い「自分の絵を描いてほしい」と頼まれ自宅アパートの浴槽で保護する。人魚のデキモノは全身に広がり、苦しみながら徐々に弱っていく。人魚から染み出す七色の膿を絵の具として絵を描き続けるが、苦しみの人魚は殺してくれと懇願する。

悲しみのうちに人魚を殺しバラバラにすると腹から胎児がの死体が。錯乱した所を異変に気づいた近隣住民に通報されて、妻殺しの容疑で逮捕されるが、その死体は人魚では無かった。遺留品には、どの魚類のものでもない一枚の鱗が発見された。

ギニーピッグ5の特徴は「膿・虫・五感に訴えてくるグロシーン」

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リリース当時は18禁指定であり観たい感情と圧倒的な生理的嫌悪に訴えかけてくる本作は膿に始まり蟲や爛れなどのグロテスクな表現以外にも、集合体恐怖症の方にも極力おすすめできない作品です。しかしながら、脚本の素晴らしさが如実に表現された良作です。

ギニーピッグシリーズ6「ノートルダムのアンドロイド」

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正確には「ザ・ギニーピッグ2」シリーズ6作目なのに2とは?前作「マンホールの人魚」からタイトルに定冠詞が付くようになりました。確かにスプラッタでありグロテスクな表現を多く用いた作品ですが、話の本筋は極度の偏執性を含んだ姉弟愛を描いています。

ザ・ギニーピッグ2「ノートルダムのアンドロイド」あらすじ

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治療不可の心臓病を患った姉のために科学者の弟が動物で死体蘇生実験を繰り返す。研究成果による金を目的にハッカーが近づくが弟はそれに反撃してハッカーの両足を切り落とす。意識を失ったハッカーが3日後に目覚めた時には首だけで生かされ弟から執拗な拷問を受ける。それに興じているうちに姉が亡くなってしまいます。

悲しみの弟はハッカーのパートナーである女性を殺害し心臓を摘出。姉に移植し蘇生に成功するも、実は苦しみに耐えきれず死を願っていた姉の本心を知り、姉の身体と自分の首を結合し姉の身体を生かし続ける。

ザ・ギニーピッグ2の特徴は「哀愁漂うドラマ性」

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姉にとっての幸せとは何だったのか、弟の盲目的な姉への愛は間違っていたのか。姉を想う弟の姿に感動したとの感想も多く、ギニーピッグシリーズの中でも哀愁漂うドラマ性のある作品です。アダルト作品の多い倉本和比人監督ですが本作では脚本にも携わりその多才ぶりが好評です。

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