日野岡大和くんの現在は?父親の嘘と北海道置き去り事件の真相に迫る

体力的にも立地的にも少年の命に支障をきたすくらいの時間が既に経っていました。現場では非常に緊迫した空気が立ち込めて家族も捜索に当たっている各隊員も焦りを感じ始めて、連日マスメディアもその様子をニュースで報じていたので日本中が心配しました。恐らくこの時きっかけを作ってしまった父親が一番罪悪感を感じていたことでしょう。

そしてようやく・・・

少年が深い森林の山奥で一人残されたことにより、いなくなってしまってから6日が経過して『7日目』のことでした、彼がようやく発見されたのです。それも怪我一つなく命に別条ない元気な姿で見つかりました。家族で出かけて訪れていた山奥から、5キロメートル以上離れており、徒歩で通れる道となれば10キロメートルは優に超える『自衛隊』の施設で発見されたのです。

その施設の入り口、門の前に一人でポツリと立っていたそうで、自衛隊員が声をかけると身元が確認できすぐに『お腹が空いた』と発言したそうです。すぐに水と食料を与えて、こうして無事に保護されました。

生還できたポイント

この連日は辺り一帯雨が降り続いていて、そのような環境では余計に体力が奪われてしまいかねないのですが、彼は移動しながらも雨宿りをしていたと証言したのです。この行動が『生還』に繋がったと専門家はそう話しています。また学校生活の中でもスポーツ万能で運動神経に優れた生徒として知られていたそうです。

田野岡大和くん置き去り事件④田野岡大和くん発見後に父親が謝罪

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現場から遠く離れた場所に位置する自衛隊の施設で保護され、行方不明であった少年が無事に発見されたあと、今回の事件を引き起こしてしまった原因、つまりは少年を無数の木々が生い茂る森林の山奥に一人で残した父親は、報道陣の取材を受けてマイクが向けられると、マスメディアや警察、世間に向けて謝罪しました。

『自分の行き過ぎた躾や教育のための行動が、息子に非常につらい思いをさせ、危険な目に遭わせてしまった』と話して、更に『皆さん(各方面)にご迷惑をお掛けして本当に申し訳ございませんでした』と深く謝罪しました。そのあと捜索に携わった各隊員に対して感謝の意を述べて、今後はこのようなことを引き起こさないように子供を大切にする旨を語りました。

行き過ぎた躾については

自信がとってしまった行き過ぎた『躾』については、『これまでずっと愛称を込めて我が子を育ててきたのは事実で、このようなことにはなるとは思っていなかった。深く反省している。自分としては我が子のためにと行き過ぎた躾をした』とそう発言しました。

田野岡大和くん置き去り事件⑤両親は警察に児童相談所へ通告された

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上記の通り父親は全面的に自身がとった『教育』や『躾』が間違っていたことを認めて、反省しそれを謝罪しました。父親の取った行動が肉体的暴力ではなく、精神や心理的に虐待に当たる疑いがあるとして児童相談所に報告して通達しました。

しかしもともと家庭環境が劣悪なものでもありませんでしたし、父親や母親、そのほかの家族との関係も良好であったので施設に移される心配はないと考えられます。現在はきっと愛情にあふれた絆の強い家族として一緒に生活しているのではないでしょうか?なんにせよ少年が生還し、無事に発見できて本当に何よりであります。

なぜ事件は起きた?田野岡大和くん置き去り事件の不可解な点

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先ほどのコラムで、事件がいつ起きて何がきっかけで少年がいなくなってしまったのかなど事態が起きてしまった当時の状況、どれくらいの時間どれくらいの隊員が動員され捜索にあたったかなど、そして最終的には6日経過して7日目で自衛隊の施設で保護され、無事に発見されたという一連の流れについては理解していただいたはずです。

少年が一人でサバイバル状態の中を静観して、無事に発見されて何よりなのですが、実はこの事件の背景ではある腑に落ちない出来事があったのです。それがいったい何だったのか?どんな内容なのか?次にこちらで解説していきます。

田野岡大和くん不可解な点①父親の証言が二転三転する

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発見された際は、マスメディアや各報道陣のまえで、世間や警察、息子に対して深く謝罪して反省していた父親ですが、実は事態を報告する際、つまりは自身の我が子がいなくなってしまったことを通報する際と、後の証言が『二転三転』していたのです。その二転三転した証言がどういう内容か詳しく解説していきます。

初めに警察に通報した際には『家族で森林が生い茂る山奥まで、食すことのできる植物を採りに出かけていたら、息子が突如いなくなってしまった』と不意に迷子になりはぐれてしまったと証言しているのに対して、2日目の午前中には『教育や躾のために意図的に一人で残して放置した』と証言したのです。

なんで真相を明かしたのか?

なぜ父親は2日目の午前中にいなくなってしまった『きっかけ』の真相を急に明かしたのでしょうか?罪悪感に駆られたため、真相を伝えることで発見につながると思ったからなど色々考察する事ができますが、恐らくは警察がある『矛盾』に気づいてそれを突っ込まれたからだと言われています。ではその矛盾とはいったい何なのでしょうか?

それは当初、家族で無数の木々が生い茂る山奥に訪れたのは、食すことのできる『植物』を採りに来たためだと話していたのですが、その植物が一つも所持していなかったそうなのです。そこを警察が指摘して真相が明らかになったのではないかと言われているのです。そうだとすると、わざわざ行き過ぎた『躾』のために家族でそこまで出かけたのでしょうか・・・?

行き過ぎた『躾』の詳しい概要

  • 乗用車で木々が生い茂る山道を進んでいた
  • 途中で少年だけを降ろして数百メートルほど進んだ
  • 泣きじゃくったので乗せた後、また降ろして数百メートルほど進んだ
  • 戻ったらいなくなっていた

田野岡大和くん不可解な点②父と姉の証言が食い違う

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2日目の午前中に上記の『行き過ぎた行動』の真相を父親が包み隠さず証言して、当初ついた嘘は、その行動が『躾』や『教育』ではなく『虐待』とみなされて世間や周りから非難されるのではないかと危惧したためだと胸の内を語りました。一方で警察に父親の娘も当時の状況を証言していたらしく、2人の言っている事が大きく食い違っていたのです。

その娘は『父親と少年は二人で車から降りて、目的どおり木々が生い茂る山奥に出かけて、食すことのできる植物や野菜を採りに行き、しばらくして父親だけ戻るといなくなってしまった事態が告げられた』と言って、当初の父親の証言に、『辻褄』を合わせるかのように口裏を合わせるかのように、『虚偽』の内容を話したのです。

田野岡大和くん不可解な点③母親も嘘の証言に加担

実は当時マスメディアが報じたニュース番組の中で、母親がいなくなってしまった少年を探す様子の映像が流れましたが、その際に母親であれば必死に焦りを感じて懸命に『我が子』の名前を呼びかけるのが普通の行動と考えられますが、彼女はどこか平然として端的に呼びかけていて必死さが見られなかったという世間の声があがっていたのです。

そしてその様子からある一つの疑惑が生まれました。この母親が娘や父親がこの事態について警察に言及する際に、立場が悪くならないように、指摘や非難されないように嘘の証言を述べるように提案して誘導したのではないかと囁かれているのです。そして2人の口裏を合わせるように仕向けたのではないかと考えられています。

田野岡大和くん「北海道置き去り事件」奇跡の生還

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この一連の事件がマスメディアにより報道され、世間に知れ渡り父親の行き過ぎた『教育』について問題視されて話題を集め、更に虚偽の内容をはじめの通報の際に警察に伝えていたことが明らかになっって、より強い『バッシング』を受けましたが、報道陣の前で会見に臨んだときには誠心誠意、謝罪と反省の意を見せていたので世間の多くは『常識人』として捉えたのではないでしょうか。

事の張本人である少年も見ず知らずの他人に石を投げつけるという、大変危険で犯罪につながりかねない『問題行動』を起こしていたことが明らかになり、一部では少年も非難の対象になりました。しかし一方で奇跡の生還を遂げたという、彼の『サバイバル能力』や『生命力』についても関心が集まりました。ここではそんな彼の行動について振り返っていきます。

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