【トムプライス死亡事故】不運な事故の状況と原因、事故動画とは?

大きな大会となる今回のグランプリ、そんな中プライスが22週目を走っている最中に不幸な出来事が起こります。コースを横切るマーシャルに衝突する事故が発生するのです。なぜコースを横断していたのかといった詳細は後述しますが、現場は騒然としたらしいです。

そもそも、走行中に人と接所する事故はあまり起こるモノではありません。コースを横断することも珍しいですし、また、今回の事故現場の環境も関係していると言います。

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どうやら、事故現場手前がコースでも名物となる急こう配のある場所だったのです。それにより、横断中の人の発見に気づきにくい状況だったのではないかといわれています。

また、その瞬間プライスは前を走る車を追いかけていた形でした。前を走っていたのはハンス=ヨアヒム・シュトゥックという人物で、スタックの方は前を横切るマーシャルに気づき避けることができたようですが、そのすぐ後ろを走るプライスはそうはいかなかったのでしょう。

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そうして、マーシャルをはねてしまった後、プライス操作不能の状態でコーナーを曲がりきらずそのままクラッシュし、大破したといわれています。

レース中にトムプライス即死

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このようなクラッシュを起こしたプライスはどうなったのかというと、もちろん即死だったそうです。コーナーを抜けてクラッシュをした時点で時速300キロ近い速度が出ていたこともあり、衝突時には車体はかなりの大破状態だったといわれています。

また、ようやく止まった車を調べに近寄った当時の救護班の話では、コックピットの中は血液と体積が混じった状態で、非常に凄惨な状態だったといわれています。当時プライスは、仰向けのままハンドルを握りアクセルは踏み込んだまま死んでいたそうです。

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現場状況から、どうやらマーシャルを敷いた時点で車の操作不能状態に陥り、そのまま減速できずコーナーを抜け衝突。何もできないまま直進したためにこのような大きな事故となったと考えられたようです。

トムプライスの事故は不運なもらい事故だった

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当時の凄惨な状況からF1史上かつてないほどの出来事だといわれた内容となりました。しかし、その内容を調べられていく中で実は不運なもらい事故だったことが明らかになっていきます。

「レンツォ・ゾルジ」エンジントラブルで降車

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なぜこんなことが起こったのか、事の始まりは彼の同僚であるレンツォ・ゾルジの車がエンジントラブルで故障することから始まります。このエンジントラブルに見舞われたために、車を停車させていたようなのです。

位置としては、ピット正面、コントロールラインを過ぎたあたりのコース脇であり、そこでゾルジは降車していました。するとその直後、エンジンから出火したのか車が燃え始めたのです。このままでレースにも支障をきたします。

マーシャルが消火器を持ちコースを横切る

これ以上の頬にならないためにも動いたのがマーシャルでした。二人のマーシャルが今回動くことになり、消火器を持ってマシンに近づこうとします。しかし、その時にどうしても道を横断しなければゾルジの車には近づけなかったのです。

つまり、マシンを止めた道とは対抗車線側にマーシャル達はいたことになります。道路を横断して、マシンに近づいて消火活動をしようと考え二人は道路を横断し始めたのです。

マーシャルとは

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レーシングをご存知でない人からするとマーシャルとは一体何のことかと考えている人も居るでしょう。マーシャルとは、コース係員のことを言います。レースを安全に円滑に運営するためにいる人材の中でも特にコースに関することを担当する人物です。

一般的な故障ではオフィシャルという人も多いですが、マーシャルとは厳密には異なり、オフィシャルはレース運営陣の総称を示しており、マーシャルはオフィシャルの中でもコースを担当する人物というイメージになります。

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