本庄保険金殺人事件とは?愛人を利用した保険金殺人の概要と八木茂の現在

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売上も1000万はくだらないと言われます。商売の目の付け所や、跳ね回りの良さで地元では注目を浴びていました。お金が絡むと何でもやると、人一倍の執着心を見せていたと周りの人は印象を語っています。

少なくとも16年間の複数人との愛人生活

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もう一つ彼を注目の的にしたのが、常に愛人がいた事でした。事件当初も3人以上いた彼、スナックに勤めていたホステスはほとんどが 八木の愛人だったのです。

当時、武も彼は優しく特別な存在だったと語ります。年齢にしては見た目も若くお金もあり、一人の女に囚われない彼だからこそ魅力的にうつり、彼の心を惹くために起きた悲しい事件だったのです。

八木自身も複数の愛人を持つということは、心の底から満たされる事はなかったのでしょう。

本庄保険金殺人事件の犯人・八木茂の愛人たち

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八木の周りを彩る愛人らに今度は焦点を当ててみます。彼女たちは純粋に八木が好きだったのです。それぞれに八木との接点があり、想いを抱えていました。

本庄保険金殺人事件で犯罪に手を染めたと言うよりは、色恋に目がくらみ八木に従ってしまった彼女達の生い立ちを紹介しましょう。

八木茂の愛人①武まゆみ

新潟出身の武まゆみは小学校、中学校を本庄市で卒業しています。家族構成は両親と弟と妹の5人家族でした。中学卒業後に専門学校に通い、一時は美容室に勤務します。

しかし、16歳の時に八木の店で働いたのをきっかけに彼女の人生は大きく狂い始めました。

6歳の頃から驚くことに二人の接点はあり、高校に行けなかった彼女をスナックの場所に引き入れた八木に、最初から信頼を寄せ好意を持ちます。

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すでに八木には正妻も愛人もいて、彼女はその中でも八木に一番に愛されたいと誰よりも強く願う女性でした。

最後まで八木を信じ、本庄保険金殺人事件にも深く関わったとされ、逮捕時には我慢強く黙秘を続けていました。彼女の人生の大半は八木に人生を捧げてきたのです。

彼女は刑務所に服役しながらも、その美貌には注目が集まるほどのオーラがあったようです。

八木茂の愛人②カワムラ

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今回取り上げた愛人の中でフィリピンが母国のアナリエ・サトウ・カワムラは、本庄保険金殺人事件で2人の被害者と偽装結婚をしています。

最初の偽装結婚は長期ビザを取るために、2回目の結婚は被害者男性の借金が払えなくなるタイミングを見計らい結婚しました。

八木に忠実であり、裁判を終えて刑期を終えた今も、彼をなんとかしたいという想いが見え隠れします。一旦は母国に帰った彼女、新たな証拠を持ち再審に挑み、今後どんな動きを見せるのか注目が集まるのです。

八木茂の愛人③森田考子

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森田孝子は3人の中で唯一八木の子供を産んでいます。彼女の容姿は二人に隠れてあまり世にでることはありませんでした。

18歳の時からすでに八木と愛人関係にあり、子供も産むほど愛していた彼女。ある意味彼女も被害者だったのかもしれません。

決して許されることのない3人の女性たち、八木に振り回され刑に服すことになり、たくさんのものを失ったでしょう。彼女たちが現在はどのように事件を振り返っているのか、いつか聞ける機会があるのでしょうか。

本庄保険金殺人事件関連書籍

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本庄保険金殺人事件の書籍として出版された本も存在します。それも、本庄保険金殺人事件に関わった八木の弁護士と、武まゆみが書いた本です。逮捕されてからの本であり、注目を浴びました。

どちらが本当の事を示しているのかは不明ですが、違う観点で本庄保険金殺人事件を見ることができるため興味深い本ではあります。

『偽りの記憶―「本庄保険金殺人事件」の真相』

偽りの記憶―「本庄保険金殺人事件」の真相

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八木を弁護していた弁護人により本庄保険金殺人事件の詳細が執筆され、本を読むと本当に八木は無罪だったのではないかと思わされる一冊に仕上がっています。

本庄保険金殺人事件の第1の殺人のときにトリカブトで毒殺した遺体に革ジャンパーを着せたと八木が自白した記録が残っており、物理的に不可能であることなどが指摘されています。

死後硬直した遺体に服を着せるのは難しいのです。また、遺体の発見場所も自白の場所からずれていることに、裁判官の目が止まらなかったことなどもあげられています。

武まゆみ『完全自白 愛の地獄』

完全自白 愛の地獄

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表紙で飾られている武まゆみが、本庄保険金殺人事件で逮捕されてから記者に頼み自筆で書き上げた本として有名です。

八木に対しての感情は残っていないと語っていても、著書の端々には八木の姿が残り、彼女の中で八木がどれだけ存在を示していたのか感じられる一冊です。

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途中からは検事とのやり取りについて、検事の情の深さや真実に気付かされる様子も記載されています。

本庄保険金殺人事件時の様子も赤裸々に語っていますが、状況的な表現が多いため、信ぴょう性があるかどうかの判断はつきません。

本庄保険金殺人事件のような保険金殺人事件

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日本の犯罪で最も、「金」と「欲」にまみれた卑劣な保険金に関わる殺人事件は複数あります。そのどれもが、悲惨な末路を辿っており、人間の欲について考えさせられます。

「金は人を変える」と良く言われますが、人を殺めてまで手に入れて一体何が残るのでしょう。

保険金殺人事件①トリカブト保険金殺人事件

全て犯人の「妻」が被害者となるこの事件は1986年に発生しました。犯人の神谷力は3回結婚をしており、はじめての妻は心筋梗塞で亡くなっています。

この時には保険金は掛けておらず、愛人関係にあった女性と再婚、しかし1985年に急性心不全で亡くなってしまうのです。このときにかけていた金額は1000万でした。3人目の妻が多額の保険金をかけられます。

前妻の死亡からわずか4ヶ月で結婚し、仲睦まじく見えました。しかし、ホステス仲間との沖縄旅行で異変は起こります。

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神谷は急用が出来たと大阪に戻り、残された妻とホステス仲間でホテルにチェックイン、しかし急に妻の容態が急変し急性心筋梗塞で亡くなりました。

行政解剖を担当した医師が不審に思った点があるとし、心臓と血液を保存したことが大きく事件に貢献します。妻には総額1億8500万円の保険金を掛けていました。

保険金の支払いを1回しかしていない事で保険会社と揉め、民事訴訟に発展したことから、妻の死因を保険会社が怪しみ、トリカブトとフグの毒殺が判明します。現在は神谷の無期懲役が確定しました。

保険金殺人事件②別府3億円保険金殺人事件

すでに犯人はがんで死亡しておりこの世にはいません。しかしながら、1974年に世の中を震撼させた事件がこの別府で起きた保険金殺人事件です。

犯人は荒木虎美、この事件の被害者は三ヶ月前に結婚した妻と長女と次女でした。掛けられた保険金は3億1000万円で、事故死に見せかけようとしたのが、作為的なものと見破られ事件となります。

もともと保険詐欺の前科を持っていた荒木は、すぐに疑いを掛けられることになります。

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受験勉強の難を逃れた長男の証言もあり、死刑判決が下っています。逮捕直前にテレビに出演するなどの大胆な行動が話題となりました。

保険金殺人事件③夕張保険金殺人事件

1984年に起こった放火による、火災保険と生命保険絡みの殺人事件です。夫婦で計画を企て、他のものに実行させたことで事件の発覚に繋がりました。

二人の判決は死刑、すでに執行されています。この事件が起こった背景には、一度多額の保険金が手に入り、金に対する欲が人生を狂わせたとしか考えられません。

保険金殺人事件④福岡スナックママ連続保険金殺人事件

1994年に起きた保険詐欺事件、最初の事件は犯人の夫殺しから幕を開けます。高橋裕子は愛人関係にある男性と共謀し包丁で自殺に見せかけて殺害、保険会社から2億1000万円を得ることに成功します。

その後も、保険金目的の結婚、溺死に見せかけて再度保険金を手にしますが、告知義務違反により2700万しか手元に残りませんでした。

不倫相手を脅し100万円を払わせた罪で逮捕、前に起こした保険金殺人も明るみに出ることになります。判決は無期懲役が確定しています。

保険金殺人事件⑤尼崎事件

保険金殺人だけとは言い難い、一人の圧倒的支配者による、家族の乗っ取りと虐待殺人です。

主犯の角田美代子は、人の心理を操るのがうまく、全く血縁関係のない家族のなかで支配者になることができる人物でした。事件の発覚は虐待から逃げ出した女性により事件が明るみにでます。

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事件の真相は残された疑似家族の証言しかなく、肝心の角田は留置所で自殺し真相は不明のままです。あまりに複雑に様々な人物が絡み合うため、なかなか事件の全容がつかみにくいことでも有名です。

また、日本の保険金殺人事件で話題を集めた事件がもう一つあります。保険金目的で4人の男性を死に至らしめた木嶋佳苗も死刑の判決が下されています。興味がある方はこちらもご覧ください。

なぜ保険金殺人だったのか

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度々、起こる保険金殺人ですが、人の命とお金を天秤にかけるような、残忍かつ卑劣な殺人として、量刑も重いものしかありません。それなのになぜ、保険金を目的とした事件は繰り返されるのでしょうか。

保険金詐欺と保険金殺人の違い

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大まかにお金をだまし取ろうとする方法は2つです。保険詐欺と、保険金殺人と言われていますが、2つの違いはどこにあるのでしょうか。生命保険は死亡だけを保証するわけではありません。

病気や怪我などでも契約によっては金額が支払われることもあります。そこに目をつけた行為に保険詐欺もはいるのです。

保険詐欺はバレやすい

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では、保険金詐欺についてはどのようなものがあるのでしょう。具体的に例をあげると、病気でもないのに入院して、入院代を保険会社に請求したりする事も多いようです。

もう一つは死亡したように見せかけて死亡保険金を受け取るとう悪質なものも存在します。

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失踪については、高確率でばれる可能性が高いことが分かりました。それは、病院の医師は診察が必要で、偽りのある診断を下すと法に触れるからです。

入院に関しては病院側もしっかり診断するので必要のない人に入院はさせません。また、悪質な医師や病院も仲間に取り入れて行われた場合、保険会社側でリストを作成していて調査が入る可能性もあります。

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どうしても困窮してしまい、失踪したように見せかけた場合、保険会社は90%調査に出向くようです。人を一人かくまうのは、今のなんでも揃っている世の中だからこそ大変です。

どこに行っても足がつくのです。だいたいは狂言であり、本人が発見されます。ちなみに保険会社ではなく、別途他の調査会社に委託するようです。

保険金殺人は発覚しないこともある

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少し事情が変わり、本当に死亡が確認取れる保険金殺人の場合、実は意外に表に出てこないのがこの事件の闇の深さでもあります。死亡した時はどんな状況であれ、警察か医師が立ち会います。

病院と警察からの書類に不備がなければ保険会社は疑惑があったとしても払うしかないのです。保険会社から、病院や警察に連絡することはしません。

お客様であり、証拠となる書類が出た時点で事件性がないものと処理されるからです。保険金殺人の本当の闇は、何回か繰り返さないと疑われないという恐ろしい所にあります。

保険金殺人とは再犯を繰り返して判明する事件

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今、世の中に出回っている多くの保険金殺人の経緯を辿ると、一回目は何も疑いがなく処理されていることの多さに驚きます。しかしながら、年間に何万人も死亡者が出ているのも確かな事実です。

よほどの不審点がない限り日本の警察は調べないのです。そして、大きな問題でもあるのが楽をして手に入れたお金の魅力に魅入られた時です。

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人の命とお金を天秤で量ることは、許されることではありません。再犯を繰り返し、重い十字架を背負うのは、事件として明るみに出ていなくても同じ罪の重さなのです。

また、有名な事件に久留米で起きた事件もあります。興味がある方はぜひご覧ください。

生命保険が支払れない場合と日本の生命保険

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厳密に生命保険と言ってもたくさんの種類があります。事件の概要をお伝えする上でも、本来はどうして保険医入る必要があるのかしっかりとした知識も必要です。

金額に目がくらみ犯行に及ぶためにかけるものではありません。1つ気になるのはどんな時に保険金の支払いは適用されないかでしょう。

保険金目当ての自殺

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適応されない1つ目の例として、保険金目当ての自殺が当てはまります。こういった場合に、焦点として見られるのは世帯の収入に対し、見合わない不自然な金額の保険に複数入っていないかが調査に入ります。

月々の保険料の支払いの目安としては収入の6%前後と言われています。

告知義務違反

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2つ目は告知義務違反をしていたことがわかった時です。故意でなくても起こることもあります。保険会社に保険を加入する時は現在の健康状態を告知する義務があります。

しかし、病気を抱えながらもそれを隠し、病気を理由に自殺をした場合などは因果関係があるとして支払われないケースも少なくありません。

生命保険のコマーシャルなどで、病気にかかった人でも、特定の条件を満たせば保険に入れると説明しています。生命保険は、このような加入時の制約を設けることで成り立つのです。

犯罪行為をしていた場合

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3つ目は犯罪行為をしている場合です。まれに違法薬物に手を出している場合には、自殺願望が見られることもあります。

また、犯した罪の重さに耐えきれずに違法薬物に手をだすことも少なくありません。たとえ免責期間を経過していても支払われないケースもあることを頭にいれておきましょう。

アメリカと日本の生命保険額の違い

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生命保険の金額は日本だけが際立って高額なのでしょうか。それゆえに、このような犯罪がでてきてしまうのであれば、制度自体の見直しも必要なのか考えなくてはなりません。

しかし、アメリカと比較した時には日本の生命保険の金額は比較的安価な値段となります。この違いの意味を示すのはどこにあるのでしょうか。

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1つ大きく関わるのは国の制度の違いです。日本には保険に加入するのが義務となり、最高でも3割負担で残りは国が負担する制度を取り入れています。

しかし、アメリカの場合は国がそのような施策に取り組んでいないため、任意で自分の保険会社を探すことになります。

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入っていなければ10割負担でとてつもない金額になることから、日本の生命保険業界よりもアメリカのほうが需要としては大きいのが現状です。

「安心」のために入る日本と「必然」となるアメリカでは、保険に加入する意図も変わってくるのかもしれません。このことから、他の国でも保険金殺人は起こります。

日本だけの特有な犯罪ではないということ、人間である以上はお金に狂わされる人生を送る人も、少なからずいるというのが現実です。

本庄保険金殺人事件は人の心を弄び殺害する卑劣な事件

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今回は本庄市で起きた、保険金殺人について迫ってきました。お金にまつわるだけではなく複雑に絡んだ、男と女の事情もあり、人間の嫌な部分が表に出ている事件です。

そもそも、なぜ保険金をかけるのか一度考えてみるきっかけにもなるでしょう。私達が向き合わなければならないのは、お金と命は引き換えにはならないことです。

起きてしまった殺人事件、未だ、明らかになっていない部分が多いのが現状です。新たな証拠で何が変わるのか、今後の八木の行動に目をそらすことなく、彼の行く末を見守っていきましょう。

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