異常性癖とは?種類はなんと100以上!分類や原因も合わせて紹介!

異常性癖とは、性的倒錯と呼ばれる精神障害の一種です。異常性癖は100を超える数あると言われており、誰もが気付かぬうちに異常性癖を抱える可能性があります。この記事では、異常性癖と呼ばれるものの分類や種類、原因と治し方、さらには犯罪に発展するおそれのある異常性癖も紹介します。

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異常性癖とは?フェチに似てる?精神病の一種

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異常性癖という言葉をご存知でしょうか?時には犯罪の種にもなることもある言葉で、読んで字のごとく異常な性癖のことです。これは医学的には性的倒錯と呼ばれるもので、ある一定の条件下でのみ性的興奮を覚えると言ったものです。パラフィリアとも呼ばれています。

フェチとはまったく一緒という訳ではない

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それってフェチじゃないの?と思った方もいるかと思いますが、一緒という訳ではないのです。線引きが少し難しいものとなっており、子孫に受け継がせたい部位に興奮を覚えることをフェチとされています。

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「性癖」と「異常性癖」は一緒?一般的な意味の違い

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では普段の会話などで使われる性癖とはどんな違いがあるのでしょうか?そこには大きな違いがありました。普段使う性癖の意味も、間違って使っている方も少なくないかもしれません。それでは詳しく解説していきます。

性癖はクセ全般のことを指す

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まずは性癖の使い方です。性質の癖が本当の意味になり、性行為の際の癖と認識している人が多いです。この言葉のどこを探しても、性的な部分はないのです。つまりこの言葉を女性に投げ掛けてもセクハラ等には該当しないということです。

異常性癖は性的興奮に繋がる異常性を指す

それでは異常性癖の方ですが、性的な興奮が伴う異常性のある癖という認識です。つまり、普通ではない状況下で性的な興奮を覚えることを指します。きちんと誤認のないように使わなければ、言葉の意味としては誤解を与えてしまう可能性があります。

異常性癖の原因は何?気づかないうちに発症することも

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そしてこの異常性癖にはいろんなきっかけを介して発症すると言われています。もともと潜在的に持っている場合も多く、何かしらの出来事がきっかけでそれらが目覚めてしまうといったケースもあるそうです。そちらについて解説していきます。

異常性癖の原因①幼少期のトラウマ

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三つ子の魂百までといった言葉があるように、幼いころに体験したことがそのまま反映されるケースです。虐待などの暴力シーンを見たり、また自身が暴力を受けたことによって変化することもあるそうです。

これは脳にある程度の強いダメージが加わることによって起きるそうで、それは直接的なものだけではなく、視覚からの情報によるダメージもこれに含まれるようです。つまり一般的な愛情を受けることができずに育ってしまうと発症の可能性がでます。

異常性癖の原因②何気なく見聞きしたものが発端に

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こちらも先述と似たものになります。ただ年や時期は関係なく、いつでも可能性があるといったものになります。知識として見たことがないものや聞いたことがないものを見聞きすることによって発症するケースです。

これは先述したように、ある経験が潜在的な何かが目覚めるパターンが多いようで、自分の中にある潜在的な異常性癖が、知識として「そういうやりかたもあるんだ」という風に知ってしまうことにより覚醒してしまうものです。もちろん後天的なものもあります。

異常性癖の原因③薬剤による副作用の恐れも

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最後は薬剤によるものです。薬を服用するだけで発症してしまうというケースです。またこの薬は特定されており、服用すればドーパミンに働きかけ伝達神経などと同様の働きをする薬となっております。

その薬とは抗精神病薬です。飲んだことがある人の方が圧倒的に少ないかと思われます。アリピプラゾールやエビリファイと呼ばれるものです。アメリカではこの薬を処方する際には、説明書にて警告されているようです。

異常性癖の人が陥りがちな心理とは?

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それでは実際に発症してしまった人たちが持っている考え方、つまり心理状況について解説していきます。逆に言うとこれらのことを感じたことがあった場合は、もうすでに始まっているのかも知れないということです。

異常背へ記者の心理傾向①自己肯定感がない

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まずは自己肯定感がない、または薄いといったものです。自己肯定感とは自分自身が自分自身をどのように評価しているかで、その人その人で違う感覚です。もっと端的にいうと、自分のことを認めてあげれているかどうかの感覚です。

つまり発症した人たちは自分の存在について認めていない、この世界に自分がいなくてもなんら問題はないといった感覚の人が多いという訳です。またこのことについて悩んでいるという人も多いので、そこが入り口なのかも知れません。

異常背へ記者の心理傾向②支配欲求が強い

次は支配欲求です。これはなんらかのものや人、対象物を自分のもにしたいという感覚のことです。対象物にその場の主導権を譲らせないと思うことや、その場または対象物の権限を自分が掌握したいと思うことです。これに暴力が伴うものもあります。

普段の生活の中でもこの欲求は見て取れることもあります。小さなものではありますが、会議などを取り仕切っているその環境が気持ちいいと感じたり、恋人の行動を制限したりなど意外とこれを持っている人は多いかと思われます。

異常背へ記者の心理傾向③性的欲求を満たしたい

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これは健全な人でも男女問わず感じることのできる感覚です。ぞの欲求の強弱はありはするものの、経験したことがないという人の方が少ないはずです。伴侶や恋人がいれば一度は必ずと言ってもいいほど感じたことがあるはずです。

しかしここでの性的欲求とは、一般的なものではなく少なからずフェチ的なものが絡んでくるものです。自身が性的興奮を覚える状況下での欲求のことで、それを満たしたいと思うことを指すのです。ただ法に触れず相手の了承があれば問題はありません。

異常背へ記者の心理傾向④背徳感や罪悪感に興奮する

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最後は背徳感に関することです。背徳感とは、ものごとの大小はさておきやってはいけないことをしたときに感じる感覚のことです。浮気や不倫の際に罪悪感と同時に感じることができる感覚です。誰かにとって後ろめたい感覚です。例えば100円拾って使ったなど小さいものごとへ感じることはできるでしょう。

しかしここでのそれは法に触れるもの、つまり犯罪になるようなことで感じる場合のことを指します。やってはいけないこと・反社会的なことに対して性的興奮を覚えるということです。以上これらのことを求めてしまっている方は、自分が異常性癖ではないか確認・注意してください。

異常性癖の分類

そんな異常性癖ですが、その種類はなんと100種類以上存在します。また複数の種類を持つ人もいます。さすがにすべてを紹介することはできないので、ここではまず大きく分類していきさらに後述でいくつかの種類を紹介していきます。

異常性癖①人間という存在自体への興奮

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まずは、フェチのような体の一部ではなくある条件下での人体そのものへ興奮を覚えるものです。自分自身の身体が好きすぎる「自体愛(オートエロティシズム)」、なにかしらの医療器具(点滴など)を身に着けた人に興奮する「身体障害性愛(アベイショフィリア)」。

またそれに近しいもので、自身または対象が病気であることに興奮を覚える「病床性愛(ノソフィリア)」や、体の一部がないなどの人に興奮を覚える「奇形・異形性愛(ディスモーフォフィリア)」などがあります。

自体愛はナルシストってこと?

勘違いされる方が多いようなので補足しておくと、自体愛はナルシストではないです。別の言葉でナルシシズムと呼ばれることはあるみたいですが、まったくの別物となります。しかし自体愛になるセンスがあるのは確かです。

では自体愛とはなんのかといいますと、自分の体に性的興奮を覚え自分でその欲求を処理する人のことです。基本的には他人に害はないものの、特殊な自慰行為で亡くなったりもしています。とにかく自分に関することで性的興奮を覚えることです。

異常性癖②人体の部位や分泌液に興奮

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こちらはフェチに近いものがあります。人体の部位や人体からの分泌液に性的興奮を覚えるものです。顔の一部だと「鼻腔性愛(ナソフィリア)」「眼球性愛(オキュロフィリア)」「歯牙性愛(オードントフィリア)」などがあります。

それ以外だと「骨部性愛(ピゴフィア)」「毛髪性愛(トリコフィリア)」「巨乳性愛(メイシオフィリア)」「巨根性愛(ファロフィリア)」「無毛性愛(グレイブラスネス)」などがあります。フェチに似ているものの違うものになります。

フォレキン・フェティシズム

またこれの中に「包皮性愛(フォレキン・フェティシズム)」といったものがあります。これは皮膚が何かを包んでいる状態に性的興奮を覚えると言ったもので、亀頭や陰茎に過度な好奇心を抱いています。包茎が好きな女性などもこれに当たります。

異常性癖③人体を傷つけることへの興奮

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次は人体に何かしらの負荷がかかった状態や、傷に興奮するといったものです。人体を切除することに対して興奮する「肉体切除性愛(アポテムノフィリア)」や水の中で溺れている状態を好む「溺水性愛(アクアフィリア)」などがあります。

また息を止めさせることに興奮する「窒息性愛(ハイポクシフィリア)」や何らかの痛みを与えることに興奮する「苦痛性愛(アルゴフィリア)」などもあり、思想としてはかなり危ないものとなっています。

アクロトモフィリア

先述した奇形性愛に似た「身体欠損性愛(アクロトモフィリア)」があります。これは人体の一部がない方を性的な目でみるというものですが、同時に四肢を破壊したいとも思う衝動に駆られることをいいます。

異常性癖④その場の状況に対する興奮

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次は環境や状況に対して性的興奮を覚えるものになります。「高所愛好(アクロフィリア)」や「広場愛好(アゴラフィリア)」、三角関係を好む「三者性愛(トロイリズム)」や多人数を好む「群衆性愛(オクロフィリア)」などがあります。

また普通の状況を好む「普通への性愛(ノーモフィリア)」というものがありますが、これはルールや決まりに服従される、また縛られるといった状況を好むもので、普通の状況が好きといったものではないので勘違いしないように注意が必要になります。

カンダウリズム

特殊な状況として「寝取らせ性愛(カンダウリズム)」があります。またの名をカンダリズムと呼ばれており、これは自分のパートナーが第三者と性行しているのを見ることで興奮するものです。正確にいうとパートナーの裸体を誰かに晒すことに興奮します。

異常性癖⑤人間以外の生物に対する興奮

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性的興奮の対象は人外の生物に及ぶこともあります。動物と行為に及ぶ「獣姦性愛(ズーフィリア)」や、それとは違い生物をみることで興奮する「動物性愛(ズーセクシャリズム)」などもあります。また奇形性愛の対象が動物の場合もあります。

もっと細かく分類すると「蜘蛛愛好(アラクネフィリア)」「昆虫性愛(フォーミコフィリア)」「爬虫類性愛(オフィディシズム)」「鳥獣性愛(アヴィソドミー)」などがあり、また動物虐待で興奮する「動物加虐性愛(ズー・サディズム)」もあります。

異常性癖⑥「モノ」に対する興奮

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さらに生物ですらない「モノ」を性的な目で見ることもあります。火事などもその対象になる「火炎性愛(ピロフィリア)」や機械的なものが対象の「機械性愛(メカノフィリア)」、画面に映る映像が対象となる「画像性愛(ピクトフィリア)」などもあります。

そしてこれらのもののほとんどが「彫像愛(ピグマリオニズム)」に含まれることもあります。これは人形性愛とも呼ばれており、顔のあるものに対して性的興奮を覚えるものの総称とされています。「列車性愛(サイダロドロモフィリア)」などもあります。

異常性癖⑦魂や霊に対する興奮

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最後は目視できないものが対象となるものです。霊的なものや魂といった概念に性的興奮を覚えるものです。神など高貴な神仏が対象の「聖依性愛(セオフィリア)」や霊魂的な心霊現象が対象の「心霊性愛(スペクトロフィリア)」があります。

また神などとは対象的な「悪魔性愛(デモノフィリア)」などもあります。またその悪魔の生きる世界を崇拝する「魔界性愛(メサイアルドフィリア)」も存在し、悪魔の頂点である魔王を崇拝する「魔王崇拝(サタニズム)」などもあります。

異常性癖で犯罪者に?危険な異常性癖一覧

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ここからは細かい分類となります。100種類もある中の12種類だけではありますが、紹介していきます。当てはまる欲望があったり、同じように興奮することがあったり、また異常な執着がある場合は警告となります。一度自分と照らし合わせてみてください。

危険な異常性癖①ヘマトフィリア(血液性愛)

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血液に対して過度な執着を見せ、同時に性的興奮を覚えることです。血液を飲むことへの興奮は「吸血性愛(ヴァンパイアフィリア)」とは別のものとなります。血液を見ないと満足できないと言われています。

危険な異常性癖②アルゴフィリア(苦痛愛好)

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こちらは誰かに苦痛を与えるのではなく、自身が苦痛を伴った場合に性的興奮を覚えるものです。広義としては聞いたことのあるマゾ(マゾヒズム)となり、マゾの上位互換であるものとされています。自身に伴う痛みが快感に変わるようです。

危険な異常性癖③ハイポクシフィリア(窒息性愛)

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息を止めたり、息を止められたりすることに対して性的興奮を覚えることです。息を止めることにより脳へ送られるはずの酸素がなくなり、代わりに二酸化炭素が溜まっていきます。そのことによりめまいなどが起こるのですが、それが忘れらないそうです。

危険な異常性癖④ネクロフィリア(死体性愛)

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次は少々グロテスクなものになります。死体に対して性的な目で見るといったものになり、死体相手と性行為することでした満足できないものです。これは死姦とも呼ばれることもありますが、正しくは屍姦と表記されます。

危険な異常性癖⑤カニバリズム(食人性愛)

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グロテスクな内容はまだ続きます。人体を食べることにより性的興奮を覚えるといものです。食人俗ということばもあるのですが、こちらは文化として人体を食べることを許された習慣のことです。こちらもカニバリズムとされるようです。

危険な異常性癖⑥タナトフィリア(死性愛)

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こちらも死にかんすることなのですが、こちらの場合は自らの死に関することで性的興奮を覚えます。自ら死に近づくことでしか満足することのできない人のことを指し、自傷行為などで性的に興奮することがあるようです。

危険な異常性癖⑦ボレアフィリア(殺戮愛好)

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文字列だけ見ると殺すことが対象と勘違いしそうですが、こちらは生物が生物を殺す(捕食行動)シーンを見ることにより性的興奮を覚えることです。この場合の生物のほとんどが、人間以外の生物が対象となるようです。

危険な異常性癖⑧エキビショニズム(露出性愛)

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いわいる露出狂がこれに当たります。自身の裸体や性器を関係のない人間に晒すことにより性的興奮を覚えるものとなります。他のものに比べると比較的に身近なものとなります。日本でも公然わいせつ罪として事件になることが多いです。

危険な異常性癖⑨バイストフィリア

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思想としてはかなり危険なものとなります。相手の了承を得ずに強引に性行為を行う強姦行為でしか、満足することができない人のことを指します。満足しようとすると確実に犯罪になるものとなります。強姦性愛ともいいます。

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