プロップスとは?HIPHOP用語で「名声」を示す!
このカタカナ言葉というのは、どのような意味を示しているのでしょうか。ヒップホップでのこの言葉の意味は、名声や評価、支持者を表します。
HIPHOP用語としてのプロップスの語源は?
語源について解説していきます。元の言葉である英語ではpropsと綴り、propsはpropの複数形になっています。
プロップスは英語のスラングで「支持者、評価」
Propsの単数形であるpropの意味は、支柱やつっぱり、支持者、プロペラなどです。この中でヒップホップでのこのカタカナ言葉の意味のもとになっているのは、支持者という意味です。
ここから転じて、英語のスラングでは支持者や評価という意味で使われています。これが、ヒップホップでも使われるようになったのです。
プロップスは「ラッパーとしての名声」の指標!
ラッパーにとって、名声は大切なものです。生き残りにも関わってきます。プロップスは、ラッパーとして評価を受けていることの証にもなります。
プロップスが得られたやプロップスを失ったなどと言って使われることがあり、評価や名声は良い意味でも悪い意味でも使われます。ラッパーにとって、評価や名声を得るというのはとても重要なことになってきます。
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プロップスの使用場面と使用例
このカタカナ言葉は、どのような場面で使用するのでしょうか。その使用場面と使用例をご紹介します。
MCバトルで「プロップスを得る」
MCとは、master of ceremoniesのことで、通常は司会者という意味で使います。ヒップホップでは、司会者から転じてラッパーの意味で使われています。
MCバトルとは、即興で韻を踏みながらラップをするフリースタイルラップの中でも、ラッパー同士が即興で互いをディスりあい、自己顕示するものです。うまいラップを披露すると評価や名声を得ることができるのです。
尊敬の意味を込めて「プロップスする」
プロップスするというのは、相手に対する尊敬の意味をこめて、「リスペクト」と同じような意味で使われます。
リスペクトというと雲の上の人物に対するような大げさな感じがありますが、プロップスするというのは身近な人に使うことができる言葉です。
プロップスという言葉が登場するラップ
ラップの中に、この言葉が出てくるものがあります。評価や名声というのはヒップホップで使われる言葉ですが、この言葉が登場するラップが存在するのです。
OKIからm-floのVERBALへのラップ
OKIからm-floのVERBALへのラップの中で、このカタカナ用語が出てきます。この中で、「放っておくと評価や名声を失う」という意味のラップが披露されています。失うというと穏やかでありません。
放っておくと評価や名声を失うというのは、いったいどのような意味なのでしょうか。評価や名声を失うのはラッパーにとって致命的な事態です。なぜそのようなことを言われてしまったのでしょうか。
プロップスを気にするVERBALへの批判
これはどういうことでしょうか。このラップの前に、OKIはVERBALに対してディスソングを送っていました。欧米では一般的に、ディスソングが送られたらアンサーのラップを返すというのが基本になっています。
このラップでOKIはアンサーを返さなかったVERBALに対して返事をしなければプロップスを失うぞということを言って挑発しているのです。アンサーを返さないVERBALを批判しているとも言えます。
KREVAは「PROPS」というCDを出している
日本のラッパーであるKREVAが2012年に「PROPS」というCDを出しています。発売日は、2012年9月7日でした。
「PRPOS」はKREVAのツイートから始まった
この「PROPS」は、KREVAのツイートがきっかけで始まり、さまざまなやり取りを経て構成されていきました。
ツイートがきっかけでさまざまな人々が関わり合い、一つの作品を作り上げているという、面白い内容になっています。
KREVA自身のプロップスも高い
ラッパーとしてのKREVA自身も、評価や名声の高いMCであると言われています。よく比較されるラッパーにZeebraがいます。Zeebraも評価や名声が高と言われているMCです。