日教組とは?左翼の集まり?設立背景や物議を醸す問題・現在の組織率も

上記の拉致問題に対する消極的、または反日的とも取れる日教組の対応にネット上でも怒りをあらわにする人が多く、Twitterでは「♯日教組解体」のハッシュタグをつけての批判が上がっています。

日教組の体制見直しが求められている現状

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加入率の低下が続いている現状、組織の健全化が求められています。「北朝鮮に媚びている」等と批判されている現状の教育に対するスタンスの見直しを求める声が多く上がっています。

日教組の関係者を指す上で、よく「売国奴」などという呼称が使われますが、正しく意味を把握しているでしょうか。解説している記事がありますので合わせてお読みください。

日教組から分離した「全教」について

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日教組の歴史を話す中で、組織から「全教」として分離した団体があることはお話しました。こちらの団体について組織の違いなどを解説していきます。

「日教組」と「全教」の違い

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教職員の待遇向上や、民主主義を根本とする教育の推進等は同じ点ですが、違うのは教員を聖職者やただの労働者ではなく「民主的教育労働者」と定義している点です。

教員を労働者であると同時に教育専門家であるとして、「労働者」と「生徒のために働く」という立場を一体にして一つの教師としての責任を負っていくという考え方です。

組合員の政治活動を自由とする点も挙げられます。当然法に触れない範囲の活動でですが、個人でいずれかの政党を応援することを否定せず、日教組のような特定の政党を支持することを誤りとする事も大きな違いです。

全教の活動について

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全教の特徴的な活動としては、教育のための署名活動です。全国で3000万人という目標を署名ごとに掲げており、30人学級や教育費の軽減など、12年で2億7000万もの署名を達成しています。

また、部落差別については既に解消されているとして、これらの活動には否定的なスタンスを示しています。この点ではより左翼的、というような意見もあります。

他にも教員の多くが過労死ラインを越えて勤務している事態を解消するべく教員の増加を求める会見などを行ったりしているようです。

日教組に関する書籍

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関連する書籍も何冊か存在しています。これまでの歴史について取り上げているものや、政権との関係について解説しているものがあります。少しだけ紹介します。

日教組関連書籍①森口朗『日教組』

日教組 (新潮新書)

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森口朗氏の著書で、日教組の設立当初の目的やそれから組織の辿ってきた歴史を見ながら、思想の変遷や取ってきた行動について書かれています。

惜しむらくは2010年の書籍なのでごく近年の事柄については書かれていないことです。

日教組関連書籍②阿比留瑠比『民主党と日教組』

決定版 民主党と日教組

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こちらは阿比留瑠比氏の著書で、特に政治との関係について取り上げて解説しています。

北海道教職員組合から不正に資金を受領していた「北教組事件」から始まる政治と金の問題関係について書かれていることから、かなり後ろ暗い部分にまで踏み込んで説明されています。

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