「修行するぞ」とは?麻原彰晃の言葉!
この「修行するぞ」のフレーズは、麻原彰晃の言葉として、オウム真理教に入信していた信者達の中で繰り返し唱えられていたものの一部を抜粋したものです。
現在「修行するぞ」の言葉はSNSなどでも多用され、本来オウム真理教の中で使われていたフレーズであることを知る者は多くありません。
しかし、かつて信者はこれらを繰り返し唱えることによって徐々に洗脳され、教団の一員となっていったのです。
「修行するぞ」の元ネタは?
「修行するぞ」のネタの出所については、麻原彰晃の声で吹き込まれているという、あるテープの存在が有力です。そのテープの詳細について次で説明します。
元ネタは「新会員の願いを叶える宝石の言葉」B面
まず、A面では信者にオウム真理教に入信した目的を問い、その目的を達成させるために神々を思い瞑想をします。その後、十の戒めに続き、マントラを唱えるというのがA面の流れです。
本題のB面は信者を幸福に導くエネルギーを秘めたテープのようです。深く意識に刷り込み洗脳することが目的なのでしょうか?目標として1000時間聞くことが推奨されています。
その中で「修行するぞ」はB面に何度も繰り返し出てきています。
「修行するぞ」を繰り返すことで洗脳することが目的
短い文章を繰り返し声に出すことは洗脳の基本です。つまり、「修行するぞ」の言葉も洗脳の一端を担っているわけです。
洗脳手法①思考を止めトランス状態に陥らせる
「修行するぞ」等の単調なフレーズを繰り返す行為は思考力を奪い、トランス状態に陥るように仕向けます。このような状態になると、洗脳にかかりやすくなります。
次から次に繰り出されるフレーズを唱えることで、考える隙をなくし、批判的な思考をも失わせることができるのです。
洗脳手法②唱え続けることで意識が変わり洗脳される
「修行するぞ」に限らず、オウム真理教では尊師である麻原彰晃および、教団への忠誠を誓わせる目的で信者に歌や詠唱なども指示していました。
歌やマントラなどの詠唱は決して悪いものではなく、詠唱から生まれるハーモニーは信者達に強力な一体感を感じさせます。それは時に安らぎとなり、厳しい現世を生き抜く糧になるのです。
しかし、教団で使用されていたのは単調で抑揚の少ないフレーズを唱えるなどでした。「修行するぞ」も含まれているこれらを継続的に続ければ、意識に変化をきたし洗脳されやすくなります。
「修行するぞ」の使い方は?
昨今、SNS上で使われることが多くなってきた「修行するぞ」の言葉ですが、SNSユーザーは一体どのように使いこなしているのでしょうか?次で紹介します。
「修行するぞ!」を繰り返すだけ
「修行するぞ」は本来オウム真理教の教団内で繰り返し唱えるという行為がされていました。それがSNS上でも継承され、文字数いっぱいに「修行するぞ」の連続投稿という現象を生んでいます。
「#修行するぞ」で呟く
SNS上で「#修行するぞ」を呟く人をみると、麻原彰晃にインスパイアされた「修行するぞ」の連続投稿はむしろ少数派で、大部分の呟きはそこから派生したどんな内容にも使える進化した「修行するぞ」の言葉でした。
派生した「修行するぞ」については、自分の失敗や未熟さに対しての戒め、または相手の失敗を反面教師として自分自身を省みるときに使用したりなど「修行するぞ」の使用場面は多岐にわたります。
アレフでは現在も使用している
オウム真理教から改名したアレフでは現在でも「新会員の願いを叶える宝石の言葉」は使われています。もちろん「修行するぞ」の言葉も健在です。
「修行するぞ」への反響
「修行するぞ」の言葉は、宗教の枠を超えてSNSや動画サイトなど様々にネタとして拡散しています。動画サイトでは、オウム真理教のアニメをネタに使ったパロディが多く投稿されています。
「吹いたらポア」動画に分類され動画パターンも増えた
動画サイトに「吹いたらポア」で検索すると、大量のオウム真理教ネタの動画が出てきます。ほとんどの動画はオウム真理教が使用していた布教用のアニメをネタに視聴者コメントや字幕をつけたものが投稿されています。
上部で紹介している動画の音声も聞き取りにくい部分が多くあり、そこに動画作成者が字幕をつけて編集してくれています。
動画中に「修行するぞ」はあまり出てきませんが、ちょっと笑ってしまう空耳字幕もありますのでネタとして字幕にも注目してみてください。
「修行するぞ」は逆効果説を唱える人も
「修行するぞ」を宗教的な心理で考察すると、その背景には、実際自分自身は修行ができていないとする認識が存在します。本来、修行にはイメージトレーニングが極めて重要な役割をします。
つまり、修行をしている自身を強くイメージすることと自身は修行者であるという断定の認識が必要なのです。
このように自身の認識と言葉に相違がある状態で「修行するぞ」と唱えることは、信者自身や信仰に対してプラスに働いているとは言えないという説があります。
オウム真理教においての麻原彰晃とは?
麻原彰晃は自らをヒンドゥー教の神である破壊神シヴァ神、またチベット密教の怒りの神マハーカーラの化身だと説いています。
手段を選ばず人を救済する神々の名を利用することで、オウム真理教の教義を暴力を肯定する方向に変えていきました。
神の化身だと説いているということは、つまり麻原彰晃はオウム真理教の中では神と同等の存在であったということなのでしょうか。
神の化身を自称する麻原彰晃に対して信者は?
変化していく教団や麻原彰晃に対して、信者は不信感を募らせるようになりました。