ヨコバイはセミと同様に雄が雌を呼び寄せるために鳴いているそうなのですが、実際には人の耳に聞こえる周波より低周波で鳴くために聞き取ることはできません。
天敵は沢山!ヨコバイは弱い虫
ヨコバイは小さな昆虫なので天敵も沢山います。鳥や蜂など空中から襲ってくる生物の他にもクモ、カマキリ、カエルその他肉食の昆虫など地上にもたくさんの天敵が存在する弱い虫です。
ヨコバイ同様の長い口を持つ身近な虫たち
カメムシ目の虫たちは皆針状の口を持っていますが、カメムシ目に属さない虫にも同様に長い口を持つ虫は色々います。その様な虫の中で身近にいるものをいくつか紹介しましょう。
長い口を持つ虫①蚊
吸血害虫として嫌われている蚊ですが、人の血を吸うのは雌のみで卵巣の発育に必要なたんぱく質の補給が目的です。普段は雄と同様に花や果物、草の汁を吸います。
長い口を持つ虫②蝶
花や樹液の蜜を吸うことで知られている蝶も長い口を持っています。長い口は蜜を吸っていない時にはクルクルと巻かれた状態で、蜜を吸う時に伸ばすことが出来ます。
長い口を持つ虫③ゾウムシ
ゾウムシの頭から伸びた口の先端にはアゴが付いていて植物の奥の方に挿入して噛む事が出来ます。これは餌を食べる他にも産卵するための穴を開けるという大事な役目もあるそうです。
長い口を持つ虫④アブ
ハエに似た害虫というイメージのアブですが、ハエとの区別は蛹から羽化する時の蛹の裂け方の違いなのだそうです。口に付いている管を人や動物に刺して吸血しますが花の蜜などの植物をエサとする種類も多いそうです。
長い口を持つ虫⑤ノミ
家畜や野生動物に寄生して血を吸い、人に寄生するノミはヒトノミと呼ばれますが日本ではあまり見られなくなりました。しかしペットを飼っているとペットのノミが人に寄生して吸血する事があります。
ノミという名前の由来は人の血を飲むから「飲む」が訛ったとかノミの跳ねる動作から「跳び」が訛ったなどと言われている様です。
上でも簡単に紹介した蚊についてもっと詳しくその生態や防除法について知りたい方はこちらの記事も是非ご覧ください。
ヨコバイは畑を荒らす厄介者?害虫としても知られている
ヨコバイは草木に穴を開けるという習性から農作物や庭の木や花などを荒らす害虫としても有名です。ここでは害虫としてのヨコバイについて紹介しましょう。
知らぬ間に大量発生?光に群がるヨコバイ
幼虫のヨコバイは飛ぶことが出来ませんが成虫になると翅が生えて飛べるようになるため近くにイネ科の植物や水田などがあると大量に発生し街灯や家の明かりに群がり不快な気持ちになることがあります。
ヨコバイによる農作物や果樹への食害が発生!
果樹園や水田、畑などの農作物に群がってその汁を吸い取ってしまうため大きな食害が発生することがあります。見かけは小さな虫ですが大量発生すると大きな問題となります。
病原菌を伝染させて畑や芝生にダメージを与えるヨコバイ
ヨコバイの中には病原菌を媒介する種類がいます。媒介した病原菌によって病気を引き起こされた作物や芝生は広範囲にダメージを受けるため害虫対策が必要となります。