よっこいしょういちとは?元ネタや意味・語源となった横井庄一の紹介も!

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高度経済成長時期、日本人は皆、戦争は終わったんだと口々にしている中、その頃も未だに敵地の残留日本兵だった横井庄一さんにとっては、まだ戦争は終わっていないんです。

戦争で散っていくのが美徳とした考え方を植え付けてしまった日本の軍事教育がなければ、もっと早く帰還することが出来たのではないか?そう考える人は沢山居ます。

なので、戦争による日本の軍事教育の被害者とも言える、横山庄一さんをギャグにした「よっこいしょういち」は、不謹慎だと受け取ることも出来るギャグなんです。

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「よっこいしょういち」が使われたドラマを紹介!

StockSnap / Pixabay

若い世代にも知られるきっかけともなった、「よっこいしょういち」が用いられたドラマがいくつかあります。

こちらでは、そのよっこいしょういちが用いられたドラマをご紹介していきます。

ドラマ①:ラストシンデレラ・篠原涼子

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2013年4月から6月まで放送された、フジテレビドラマである「ラストシンデレラ」は、初回から7話まで、右肩上がりの視聴率を記録した人気ドラマです。

主演の篠原涼子を始め、三浦春馬、藤木直人、菜々緒、などと、豪華な出演者と、ユーモアだけど共感できて、夢のある作品となっています。

作中に、篠原涼子は「おやじ女子」と呼ばれる役柄で、「よっこいしょういち」を作品の中で使っています。オヤジギャグで死語とも言われる、この一言だけでも、女性だけどオヤジ感の増すセリフであると感じます。

ドラマ②:ホタルノヒカリ・綾瀬はるか

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2007年の夏頃に、日本テレビで放送されていたドラマ「ホタルノヒカリ」は綾瀬はるかさん主演のドラマです。

外では仕事をバリバリこなす社会人ですが、家に帰るとゴロゴロしているのが大好きな、恋愛に無関心の「干物女」という役の綾瀬はるかさん。

彼女の普通の女子とは少し違った雰囲気をかもしだした「よっこいしょういち」の死語なセリフは、見事にマッチしていたと言えます。

ドラマ③:トリック・仲間由紀恵

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2000年からテレビ朝日で放送が始まり、大人気ドラマとなって、トリック2や映画化などもされた、主演の仲間由紀恵さんと、阿部寛さんの最強コンビが中心となって繰り広げられる、ミステリードラマです。

ドラマの中で、昔の様々なギャグがちりばめられているユーモアあるドラマで、「よっこいしょういち」のギャグも作中に盛り込まれています。

「よっこいしょういち」が使われたアニメを紹介!

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よっこいしょういちのギャグが、若い世代に知られるきっかけとなったのは、ドラマだけではありません。

有名なアニメにも、「よっこいしょういち」が使われているんです。

どんなアニメに用いられたのか、こちらでは、よっこいしょういちという死語が使われているアニメをご紹介していきます。

アニメ①:らき☆すた

アニメ「らき☆すた」は、2007年に放送されていたアニメで、主人公の女の子がオタクの女子高生という設定で、その友達とのほのぼのしたシュールな日常を描いているアニメです。

らきすたアニメの第6話で、主人公の友達である柊つかさが、座る際に「よっこいしょういち」と言って座ります。

らきすたでは、声優によるアドリブが多いと言われていますが、この「よっこいしょういち」のセリフも、声優さんのアドリブなんだそうです。

アニメ②:銀魂

銀魂というアニメにも所々で、主人公の坂田銀時が「よっこいしょういち」とセリフを用いています。

このアニメは、元々は2004年から週刊少年ジャンプで連載された漫画で、アニメ化、実写映画化もされた人気漫画です。

中でも実写化された映画では、小栗旬さん、菅田将暉さん、橋本環奈さんなどが出演し、役にもマッチしていて、かなり話題となりました。

アニメ③:涼宮ハルヒの憂鬱

2006年から深夜アニメで放送開始した「涼宮ハルヒの憂鬱」は、主人公の普通な男子高校生キョンの目線で、日常や非日常が描かれたアニメです。

「よっこいしょういち」は、第24話の中で主人公のキョンが発言しています。ちなみにキョン役の声優は、銀魂の主人公の声優と同一人物で、杉田智和さんが演じています。

「よっこい・・しょういち」と言ったセリフは、彼のアドリブだとも言われていて、杉田智和さんのお気に入りのギャグなのだと言われています。

ワンピースの作者が不謹慎と炎上した理由

週刊少年ジャンプで1997年から連載がスタートし、現在も連載を続けている超人気漫画「ワンピース」の作者である、尾田栄一郎さんが、あることがきっかけで、ネット上で炎上したことがあります。

何があったのでしょうか?こちらでは、人気漫画ワンピースの作者が、炎上してしまった内容と理由を詳しくご紹介していきます。

ワンピース作者、尾田栄一郎の問題のコメント

ワンピース単行本89巻の表紙カバーの一部に載っている、敬礼している日本兵のイラストと、ワンピースの作者である、尾田栄一郎さんのコメントが、ネット上で炎上した理由です。

大皿にひとつだけ、ぽつんと取り残された唐揚げを、戦争で残留日本兵だった横井庄一さんに例えている内容です。「恥ずかしながら!89巻始まります!」と、横井庄一さんのコメントをもじった発言で締めくくられています。

戦争によって教え込まれた軍事教育の犠牲者である横井庄一さんを、ワンピースの作者は馬鹿にしている発言ともとれる内容だったために、ネット上で不謹慎だと炎上しました。

似顔絵にも批判続出

ワンピース作者のコメントの上に掲載されている、ワンピースの絵の雰囲気とは少し違った、敬礼したリアルな日本兵のイラストにも批判が続々と寄せられました。

コメントを見ると、一見、横井庄一さんのイラストなのかと思えるのですが、よく見ると、これは小野井少尉なのでは?という意見があがりました。

小野井少尉は、横井庄一さんととてもよく似た境遇の旧日本兵であり、その彼らをイラストとコメントで描いたことによって、また、ワンピースの知名度も高かったために、更に批判が高まったと言えます。

ラストサムライ?小野田少尉という人物

ワンピースの表紙カバーの一部に描かれているとされる小野田寛郎は、戦争が終わってからも、フィリピンのルバング島で戦闘を続け、戦争終結から29年後に日本へ帰還した旧日本兵です。

ついに彼が発見され日本への帰還を促すと「直属の上官の命令解除があれば任務を離れます」と発言し、任務に忠実な人だったのだと、垣間見えます。

そして、帰還することとなり、当時のフィリピンの大統領を交えた投降式での小野田少尉の姿は、ラストサムライだとも言われ称賛される声もあがりました。

よっこいしょういちの他に流行ったギャグを紹介!

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「よっこいしょういち」の他にも、流行ったギャグは沢山あります。

こちらでは、若い世代でも、どこかで聞いたことあるかも?と、今でも時々使われていたりする昔のギャグをご紹介していきます。

ギャグ①:あたり前田のクラッカー

「当たり前」と言う時に使う「あたり前田のクラッカー」というのは、1960年代に流行ったギャグです。

「あたり前田のクラッカー」というお菓子が元になっており、現在でも売られているお菓子なので、若い世代でも、聞いたことのある人も多いギャグなようです。

ギャグ②:インド人もびっくり

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こちらも1960年代に流行ったギャグで、びっくりした時に使うギャグです。

元は、カレーのコマーシャルで使われたセリフで、カレーを食べた人が「インド人もびっくり!」と言って、本場にも負けないという美味しさの表現をしたセリフで使われ、それが当時大流行し、今でも年配の人は口癖のようにそのセリフが出てくるようです。

この表現は独特で印象が強いのか、現在でも街中での商品陳列のポップなどで、使われているのをみかけることもあったりして、こちらも若い世代でも、聞いたことがあるギャグではないでしょうか?

ギャグ③:がってん承知の助

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この言葉は、「合点」「承知」の2つの単語をくっつけ、人名のように言い換えた江戸っ子のおやじギャグです。

意味は「承知した」という意味ですが、おやじギャグのような言葉なので、真剣な場面で使うような言葉ではないので、使用する場合は、場面と相手を選んで使いましょう。

ギャグ④:冗談はよし子さん

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50代の人の間でよく使われるこのギャグは、「冗談はよして」という意味で用いられている言葉です。

ジョークを交えた言い方なので、和やかな雰囲気のまま、嘘や冗談をやめてほしい、という意思を伝えることが出来る言葉です。

死語とは言われていても、今でも時々聞くギャグです。

横井庄一さんに対する海外の反応

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30年近くもサバイバル生活をしながら、日本軍を信じて戦い続けたこの話しを知った海外の人の反応は、横井庄一さんを称賛する声が多く上がりました。

こちらでは、海外の人達の反応、どんな声があがったのかをご紹介していきます。

海外の反応①:日本兵に大きな敬意を抱いた

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ネット上で横井庄一さんの事を知った、あるスロバキア人は「勇敢な日本の兵士たちに大きく敬意を抱いた。国のために30年戦い続けた事はかなり特別な事」だと発言し、称賛しています。

あまり日本とは馴染みのない国とも思えますが、日本の誠実さが伝わった事が分かる発言でした。

海外の反応②:学校では教えてくれない話し

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あるコロラド人は、インターネットで情報を知り、「インターネットがある時代でよかった。こういう話は学校では教えてくれないから。」と書き込んでいました。

日本でもそうですが、学校では自国の良い歴史を教えることが多く、大きな出来事以外のマイナス部分はあまり教えていないのは、どこの国も似たようなもののようです。

海外の反応③:日本兵とは戦う気にならない

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元アメリカ陸軍に所属していた人は、「日本人は尋常じゃない。こんな男たちが居る国とは戦う気にならない。毎回日本の兵士たちと対峙するたびに、彼らの不屈の精神を打ち砕なくてはならないのだから。」との発言もありました。

元アメリカの軍人をも圧倒した、日本の精神を称賛する声は多く上がっていました。

「よっこいしょういち」の背景に戦争有り

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昔は皆が知っていて、よく使われていた「よっこいしょういち」というギャグは、現在では死語だと言われています。「よっこいしょういち」というギャグの背景には、横井庄一さんという戦争の被害者が居る事を忘れてはいけません。

しかし、悲惨な戦争の記録と共に、語り継がれるべきギャグだとも言えます。ワンピースの作者の方も、多少伝え方は間違っていたかもしれませんが、若い世代にも知られるきっかけにはなったとも思えます。

よっこいしょういちのギャグは死語だと言われようとも、「よっこいしょうちいち」ぜひ今後も使っていってほしい言葉のひとつです。

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