武尊(たける)はK-1史上初・3階級制覇の男!
日本を牽引するキックボクサーでキャラクターが立っていることもあり、格闘技ファンの間では定評のある人物です。積極的に立ち向かうタイプの戦士で観るものを飽きさせなく、毎試合人々を魅了させます
マーシャルアーツをやるものにはよく通り名がつけられますが、彼も例外でなく「ナチュラル・ボーン・クラッシャー」と世間に称賛されています。
ネーミングの由来は、ファティングスピリット溢れる戦闘スタイルだけでなく、実際にノックダウンを量産するためにメタファーとして、そう付けられました。
キックボクサーと言えば、キックの鬼と呼ばれた沢村忠氏をご存知でしょうか。ご興味のある方は、是非こちらの記事もご覧ください。
武尊(たける)のプロフィールと経歴
ここでは、階級を超えた王者として大活躍中の武尊(たける)さんの簡単なプロフィールとキャリアについてざっと紹介していきます。
キックボクシングかいの傑物ともいえるこの王者が、どのような生い立ちを経て成長したのか、紐解いていきます。
本名は世川武尊、鳥取県出身
名前は、ヒストリーが好きな父親の手によって、日本の神でもあるヤマトタケルノミコトから、名前を頂いて「たける」と名付けられました。
県の中でも西部にロケートするエリアで米子市の出です。また、自身の故郷にも貢献していて、今は観光大使としても活動をしております。
その土地の出身者には、武尊(たける)さんしかり、並外れた存在を醸し出す人物を輩出しています。
例えば、宝塚出身の娘役でトップスターを経て、その後は映像界で知らぬ人はいない、大女優の乙羽信子さんもそうです。もし、乙羽さんにご興味がおありの方がおりましたら、こちらの記事も合わせてご覧ください。
小学2年の頃に空手を始める
バックグランドになるもの、キックだけでなく、なんと空手もしておられました。ここで、王者になる精神力が鍛えられたのでしょうか。空手を始めたきっかけは、K-1へ憧れ持ったからだとも伝えられています。
モテモテの中学時代を過ごす
格闘技だけでなく、女性からの人気も王者で、ジュニアハイスクールの時もとてもモテていました。
とてもユニークなエピソードを持ち、中学の段階でいた彼女は12、3人で、ここから本題ですが、神社に呼び出されて関係のあった女性達から土下座を迫られて、みんなに対して謝ったそうです。
ただ、根気強く告白していた相手もいたそうで、中学時代から二十歳になるまで、めげずに何度も気持ちを伝えてやっと成就した恋もあったそうです。なんと告白の回数は28回で、凄まじい情熱を感じます。
また学生時代は、本気で音楽活動をしており、今現在でもギターをプレイしているほどです。
高校は3カ月で退学!通信制高校へ再入学
すでにこの頃から将来についての意識があり、進路としては子供が好きなことを生かして、保育士になることを考えていました。
そのため保育のライセンスが取れる学校で、かつボクシング部があるということで、あるハイスクールに入学します。しかし、素行が悪かったことが原因でたったの3か月で退学に至ってしまいました。
そんな中、キックボクシングにトライするようになり、K-1甲子園にも出場したい気持ちもあったので、時間に融通が利きやすい通信制の高校へ進むことになりました。
バイト代を貯めタイに武者修行へ
なかなかできることではありませんが、バイトをこつこつしながらお金を蓄えて、単身でタイへ上陸しました。
そこで、さまざまなアマチュアの大会に出て、ファイターとして貴重な経験を蓄積さていきました。この時点で、王者が王者となる所以は、この大胆な行動力ゆえかと感じさせられてしまいますね。
武尊は2009年K-1甲子園出場
海外で人とは違った経験を重ねて自信もついていた武尊(たける)は、ついにK-1に殴り込みをかけます。
しかし、関西予選の二回戦で負けてしまうという、後の三階級王者からは考えられないような結果に終わっています。悔しさのあまりその場で泣きくずれているとある人物が目につきます。
チームドラゴンに入門
一つの武尊のターニングポイントとも言える瞬間だったかもしれません。武尊の目に映った人物というのは前田憲作氏(K-1のプロデュサー)でした。
武尊はすかさず、本当はこの試合でみせたような弱いファイターではなく、強くなりたいと旨を彼に伝えました。
そして憲作氏の勧めによって、チームドラゴンを教えてもらいます。ハイスクールを卒業して、すぐにチームの門を叩きました。
2011年にプロデビューを果たす
武尊は満を持してKrushで晴れて、プロとしての開戦の狼煙をあげることになります。そこからの快進撃は凄まじく、甲子園での悔しさをバネにしてか連戦連勝を重ねます。
2016年に「Krest」へ移籍
転機が訪れることになる、慣れ親しんだチームドラゴンを後にすることになります。その時、他の多くの選手もチームを去っていきました。
それから、「K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST」というところに属し、精力的に活動をしています。
2018年K-1史上初の三階級制覇を果たす
後程詳しいことを述べていきますが、結果から言うと、「K-1 WORLD GP」の現在のスーパーフェザー級、元フェザー級、元スーパーバンタム級と3階級を跨いだ王者として君臨しています。
2018年度の最優秀選手に選ばれる
栄えある実績もあり、最優秀選手という名誉ある賞を獲得もしました。
武尊とマギーの熱愛報道も
学生時代は、たくさんの浮名をながしていた武尊でしたが、格闘家して有名になっていった頃は、特に女性の噂がなかったそうです。
しまいには、あまりに情報がないので女性というより男性に興味があるのではということまで囁かれるようになりました。確かに、小さいころモテ過ぎた人物が、同性に走るという話も珍しくはないとは言えます。
しかし、そんな矢先にハーフタレントの中で特に目立っていたマギーさんとの交際の情報が世の中をにぎわせるようになりました。
2018年には破局した
武尊(たける)のファイトスタイル
より詳しく武尊の格闘の感じについて伝えていきたいと思います。
一重にスタイルと言っても、一撃必殺攻撃、カウンターを得意としたり、強固なディフェンス、トリッキーな攻防をするなど多種多様ですが、武尊の場合はどうでしょうか。
武尊は闘争本能むき出しの攻撃型
大概の選手は戦う時は、かかとを上げて動きやすいように構えます。しかし、武尊はまるで機動性を無視しているかのように足の裏しっかり地についてけ、がんがん前へ前へプレッシャーをかけていきます。
こんな戦い方をされたら、観る者の心が揺さぶられないわけはありません。そしてただの蛮勇というわけではなく、巧みに手と足での攻撃を使い分けて圧倒いう間に相手を窮地に立たせてしまいます。
ディフェンスに重きは置いていないが打たれ強い
一見すると防御は苦手なのかと思われがちですが、フットワークで巧みに相手の攻撃をかわすわけではないですが、ディフェンス能力には定評があります。
そして、それだけでなく、非常にタフで攻撃を受けても倒れません。まさに名前の「たける」の通り、男らしい戦い方を展開します。
最近は冷静に落ち着いた戦い方もできるスタイルに
60キロの階級にチェンジしたわですか、もともと早かったパンチはさらに速度が増し、間合いをコントロールしながら相手を料理するという頭脳的で冷静な戦い方をする傾向にシフトを変えてきているようです。
武尊(たける)の戦績とK-1史上初の3階級制覇
先ほど、軽くキャリアについて述べましたが、ここではさらに詳しく武尊の戦績について触れていきます。
武尊の戦績と獲得タイトル
今までで一度しか負けたことがなく、37回も勝っていて、その中でノックアウトで決めたのは22度もあります。ちなみに引き分けはありません。
タイトルは、全中国のアマのバンダム級、西日本プロアマのライト級のキックで優勝をしています。空手道の交流大会であるK-2のトーナメントでは何度も優勝しています。
そして、Krush、K-1でも栄えある成績を残しています。この部分についてはさらに詳しく、セクションに分けてご紹介します。
武尊の入場行進曲とバク宙
「Touchin On My」という曲で、歌詞も武尊にあっているし、雰囲気もコンセントレーションをキープしやすいようにも感じます
何と言っても名物と言えば、試合終了後にやるバク宙です。基本的に戦うと言う行為はハードですが、それにも関わらずこんなアクションをやってのけることは驚愕の一言しかありません。
2013年Krush-58kg初代王者の座を獲得
対戦相手を3対0の判定で下し、初めての王者として一躍スターとして頭角を現しました。
3度の王座防衛
ちなみに、3回とも3対0の判定勝ちで、ベルトを守り抜きました。
初代K-1 WORLD GP-55kg王座獲得
決勝まで早い段階でノックダウンで勝ち進んで、迎えた決勝では、激しい戦いでしたが、判定で勝ちを収めました。
防衛のためにKrush-58kg王座返上
スーパーバンダムの防衛に集中するために返すことになりました。
2016年K-1 WORLD GP-57.5kg王座へ
しかし、ここで偉業の始まりとも言える変化があります。それはフェザーを制することになり、「K-1 WORLD GP」で2階級を制覇してしまうという衝撃的な功績を加えました。
魔裟斗に今のK-1を背負った選手だと評価される
K-1のカリスマ的な男性と言えば魔裟斗ですが、武尊の実績はニュージェネの新たなスターの誕生だと世間を沸かせました。
2018年K-1 WORLD GPで3階級制覇へ
スーパーフェザーのトーナメントに駒を進めると、一回戦は判定でしたが、二回戦、決勝と見事にノックアウトで勝利をもぎ取り、3階級を手中に収めるという神業を仕上げてしまいました。
2019年ムエタイ王者ヨーキッサダーとの試合で負傷
2ランウンド目で、ノックアウトで勝利はしまものの代償は大きく、治るまで半年は要すると判断されるような、拳の怪我をしてしまいました。
武尊(たける)vs那須川天心の実現は?
格闘家でお茶の間でも特に注目を集めているスターと言えば那須川天心がいます。メイウェザーと対戦といい話題には事欠かない選手で、ファンならずとも多くの人に知れ渡ってる選手でもあります。
武尊と天心という二人のカリスマのリングでのバトルはあり得るのかについて触れていきます。
2018年に武尊が試合を希望する発言
格闘技が好きな方々ならとても興味をそそられるカードですが、そんな最中武尊が世を騒がせる発言をしました。
ついに、天心と戦いと武尊が言葉を発しました。しかしことはそうはうまく運ばない難しさが潜んでいました。
那須川天心「逃げてるやつに興味ない」
どうやらK-1の運営陣は二人の試合をやらせたくないらしく、なかなか許可がおりていません。
天心自体、どんどん強い相手と戦っていきたいというスタンスですし、しまいには階級も違うメイウェザーとまでエキシビジョンとは言え対戦しています。
つねに挑戦を繰り返す姿勢の天心だからこそ、このような言動がでたのでしょうか。
武尊は那須川を対戦する選手の一人として捉えていて、特別意識しているわけでないという発言をしていました。
「無敗の神童」那須川天心とは?
いろんなバックグランドの選手とも試合して勝ち続けている、正に天才と称されるにたる人物と言えます。さらに、多彩な攻撃を繰り出し、会場をわかせることのできるスター性も兼ね備えています。
しかもただ勝つだけではなく、とても派手な攻撃でノックダウンを収めたりと、まるで漫画の中の登場人物のようです。