大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件とは?小林正人・大倉淳・芳我匡由の現在

シンナーを吸うことによる影響

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三人の生い立ちを知ると共通事項のなかにシンナーという単語がでてきます。普通は塗料の薄め液として使うものですが、悪影響があるにも関わらず人体に吸引することが流行したことがありました。

こうした「遊び」の弊害は本件にも見て取れます。友人、先輩に誘われて思春期の少年が手を出してしまう事例が多くあります。

多くの薬物同様、最初は気分がよく楽しく生きられるような錯覚を覚えますが、常用すると大脳皮質が萎縮し、いろいろな症状が出てくることが分かっています。

妄想、幻聴、幻覚の他、性格も変貌し、無気力になったり或いは常にイライラするようになったりします。ここから暴力団との関わりができることも多く、そこから覚せい剤に手を出すようにもなってしまいます。

小林・大倉・芳我もシンナー遊びややくざとのかかわりが取り沙汰されています。

元からやくざと近いなど、薬物に手を出してしまうような環境というものがあったように見えますが、薬物依存症の子どもたちを増やさないように出来なかったものかと考えさせられます。

大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件に見られる集団心理

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この事例は、単独犯による犯行ではなく典型的な集団での極悪な事件です。集団心理の観点から、過去の少年による禍々しい集団事件との共通性が指摘されています。

集団心理とはいったいどんなものなのでしょうか。

集団(群集)心理の法則

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集団心理は群集(群衆)心理ともいい、群集に特有な心理状態を指します。このような状況は不安定で変化しやすい心理状態といえます。

人は群集になると個のときよりもモラルが低下し、無責任になります。破壊行動を誰かが行っても誰も止めず、同調してしまいます。

また思考能力が低下します。暗示にかかりやすくなるといえます。ひとごみの中での火事で一斉に出口に殺到するなどのパニック状態がこれにあたります。パニックは感染していきます。

個が消え感情的になる

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群集にまぎれると個が消えてしまい、匿名性が強まっていきます。単体で行動している場合は名前を持ち、責任をもった行動をとれる人でも匿名性が与えらえるとどうなるでしょうか。

悪いこと、恥ずかしいことといったことも、群集にまぎれて自分が特定されないとなると平気になってしまいます。赤信号・みんなで渡れば怖くない、の心理状態です。

そして考え方が単純化していき、結果、感情的な行動が増えていってしまいます。興奮状態にも陥りやすくなり、暴走は止まらなくなります。

少年集団による凶悪な事件

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このように、集団(群集)心理がすべて悪く作用すると、興奮状態のまま間違いをただすことなく突き進んでいってしまいます。

少年グループによる事件の中には、こうした心理が働いたことによる狂暴・凶悪化があったのではないかと指摘されています。少年特有の虚勢の張り合いという面もありますが、集団心理も大きく作用しているといえます。

今回の事件と共通性が語られたのは、女子高生コンクリート詰め殺人事件や名古屋アベック殺人事件でした。

大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件の裁判は長期化した

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1995年、小林ら三人は名古屋家裁の審判で、刑事裁判が妥当とされて名古屋地検により起訴されています。

この裁判は長期化し、第一審、二審で150回近く公判が開かれています。最高裁での死刑判決が下るまで実に16年かかっています。

3人の犯人のなすりつけ合い反省の態度は無し

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刑事裁判の当初、三人は反省の色なく笑みを浮かべたり大げさな溜息をつくなど不遜な態度をとっていました。犯行当時は少年だったので刑が軽くなるという考えがあったのではないかと推測できます。

そして互いに、首謀者は自分ではないと言い張り責任を押し付け合っていました。

年長者である大倉がリーダーであり自分は従うしかなかった、あるいは殺意の否認など、三人の言い分はそれぞれ責任回避に走ってるようにもとれました。

義母を殺害された芳我匡由の姉が情状証人として出廷

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2000年に芳我匡由の姉が出廷しています。彼女は義理の母を殺害された犯罪の被害者家族でもあり、犯罪加害者家族でもある立場でした。

芳我の姉は犯罪にあった当時、犯人に対して許せない気持ちは強く持ったものの死刑になっても死んだ人は戻ってこないことも痛感しており、誰であれ人が死ぬのはもう嫌だと悟ったといいます。

論告求刑公判の直前のタイミングでしたが、「弟がやり直すチャンスを与えてほしい」と芳我の姉は訴えています。犯罪加害者に対しての厳しさも持ちつつ、赦しの心も見せています。

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