ミスターオリンピアとは?

世界で最も有名であるプロ・ボディビルの大会をご存じでしょうか。その名も【ミスターオリンピア】トレーニングを普段されている方ならきっと聞いたことがあると思います。
ミスターオリンピアを聞いたことない!なんて方のために、まずはミスターオリンピアがどういった物なのか紹介していきます。
ミスター・ユニバースの勝者を競わせる目的で創設

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カナダ人のジョー・ウィダー氏。『ボディビルの父』父と呼ばれる彼こそがミスターオリンピアの創設者であり、ボディビルダービジネスマンであった彼がミスター・ユニバース大会での歴代優勝者にもっと仕事を与えてあげたい!歴代選手のお金儲けの機械をあげたい!そんな気持ちからミスターオリンピアを設立したのが始まりです。
ミスターオリンピア最初の大会は1965年9月18日にニューヨークのブルックリン音楽アカデミーで行われています。1970年以降は様々な場所で行われており1999年から現在に至るまでミスターオリンピア歴代開催地はラスベガスになっています。
賞金も凄い!

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賞金の額もほかの大会に比べるとすごいんです。そこで2018年のミスターオリンピアの賞金を調べてみました!なんと賞金総額は1億5千万円!優勝者には4800万もの賞金がでていました。
アメリカの大会の平均額が多いもので250万程度なので、ミスターオリンピアの賞金額の多さがお分かりいただけると思います。さすが世界最高峰の大会ですね。
ボディビルの頂点を決める大会

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国内外でボディビルの大会は色々ありますが、ミスターオリンピアの優勝者こそが実質世界1といわれています。まさに頂点を決めるための大会なんですね。
有名なのはオープンボディビル

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ミスターオリンピアのカテゴリは8種目あります。
・オープンボディビル | ・クラシックフィジーク | ・ビキニ | ・ウーメンズフィジーク |
・212ボディビル | ・メンズフィジーク | ・フィットネス | ・フィギュア |
この8個の中で最も賞金が高く人気があるのが【オープンボディビル】になります。一番注目されるのもこのオープンボディビルですね。
ミスターオリンピアはステロイドOK?

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アメリカではステロイドによるドーピングを禁止していますが、ミスターオリンピアに出ている選手をみてもドーピングなしであの筋力を維持するなんてことが不可能であることは一目瞭然ですよね。ミスターオリンピアは一応表面上は禁止を謳っています。
表向きはNG!でも黙認?

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表向きにはNGなのに何故取り締まらないのか。ミスターオリンピアも昔薬物禁止を全面的に出し、ドーピング検査を取り入れたことがあるのですが・・結果ミスターオリンピア出場者が激減するという事態になってしまったのです。これにより、表向きはドーピングを禁止し検査を排除するという暗黙の了解状態にせざるをえなくなったのです。
もう一つの理由に、そもそもプロボディビルというのはショービジネスでありプロレスなどのように観客を楽しませなければいけないのがあげられます。ミスターオリンピアにくる観客は並みの筋肉は見慣れているので、完全に薬を使っていない普通の筋肉では楽しんではもらえないのです。
ミスターオリンピア2011年以降の王者

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2011~2017年もの間優勝し続けミスターオリンピア歴代王者に君臨し続けたフィル・ヒース。そして去年ついにフィル・ヒースを降し優勝してミスターオリンピア王者に輝いたショーン・ローデン。「左右対称のショーンローデン VS 背中のフィルヒース」この戦いはまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
2011~17年王者・フィル・ヒース
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・2011年~2017年 | ・アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス |
驚異のミスターオリンピア7連覇をはたしているフィル・ヒース。ミスターオリンピアに初出場したのは2008年で結果は3位です。彼のデビューは2003年「The Rocky Mountain Notrthern Physique Committee」という大会です。その大会でいきなり優勝。天才的な肉体能力から『ザ・ギフト(天から授かったもの)』とのニックネームを会得しています。
筋肉の丸み(特に方の筋肉)と総合的なバランスの良さが高く評価されています。
・生年月日:1979年12月18日 | ・身長:175cm |
・出身:アメリカ合衆国ワシントンシアトル | ・体重:109㎏(オン)125㎏(オフ) |
2018年王者・ショーン・ローデン
・2018年 | ・アメリカ合衆国 ネバダ州ラスベガス |
去年の大会でフィル・ヒースの8連覇を阻止し史上最年長の43歳でミスターオリンピア優勝に輝いたのがこのショーン・ローデン。相次ぐ負傷やアルコール依存症といった過去を乗り越えついに2018年に王者に輝きました。
「左右対称の美しい身体」といわれるまでの美しい筋肉。それに併せてミッドセクション(腹筋周辺)が高い評価をえています。
・生年月日:1975年4月2日 | ・身長:178cm |
・出身:ジャマイカ | ・体重:110㎏(オン)120㎏(オフ) |
ミスターオリンピア歴代優勝者①1960年代

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1965年9月18日世界初のボディビルプロの大会であるミスターオリンピアの初開催。ミスターオリンピアの始まりを彩りボディビル界の磯を築いた二人をご紹介していきます。
王者①ラリー・スコット
・1965年~1966年 | ・アメリカ合衆国 ニューヨーク |
ボディビル界の伝説のヒーローであるミスターオリンピアの初代王者といえばラリー・スコット。「スコット・カール」を編み出した人物です。ミスターオリンピアが開催されるまでに既にミスターアメリカ・ミスターユニバスなどの歴代全てのタイトルを手にしていたスーパースターの彼が初代王者に輝いたのは必然であったように思います。
彼は65~66年のミスターオリンピア優勝で引退しておりその理由に結婚したからには豊かな結婚生活を送りたいと答えています。実は奥さんは日本人で日本語も少し喋れるそうです。残念ながら2014年3月8日アルツハイマー病による合併症で亡くなっています。
美しさあふれるボディバランスとスコットカールで鍛えられた上腕二頭筋は見事です。
・生年月日:1938年10月12日 | ・身長:170㎝ |
・出身:アメリカ合衆国アイダホ州ブラックフット | ・体重:93㎏(現役時) |
王者②セルジオ・オリバ
・1967年~1969年 | ・アメリカ合衆国 ニューヨーク |
ボディビル界の神話といわれ「ザ・ミス(神話)」の愛称で呼ばれていたセルジオ・オリバ。アーノルド・シュワルツェネッガーに唯一勝利している人物でもあり、彼の象徴的なポーズである「オリバボーズ」を見たことがある人は多いのでは。
範馬刃牙という漫画をご存じですか?この格闘漫画に登場する人気キャラクターのビスケット・オリバ。これセルジオ・オリバがモデルになっているんです。残念ながら、2012年11月13日に心臓発作にて71歳で亡くなっています。
シェイプされ美しくくびれたウエストに圧倒的な広背筋からなる逆三角形の上半身。芸術的とまでいわれるプロポーションは見事です。
・生年月日:1941年11月12日 | ・出身:キューバ共和国ハバナ |
・出身:キューバ共和国ハバナ | ・体重:102kg-106kg |
セルジオ・オリバについてもっと知りたい方はこちらの記事でもっと細かく紹介しているのでどうぞ。
ミスターオリンピア歴代優勝者②1970~80年代

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伝説の人物を2人も生んだこの時代。誰もが知っているボディビルダーの超有名人アーノルド・シュワルツェネッガーが活躍しその伝説を引き継ぐかのように新時代をもたらしたリー・ヘイニー。この時代をつくりあげたボディビルダー達を紹介していきます。
王者①アーノルド・シュワルツェネッガー
・1970年 | ・アメリカ合衆国 ニューヨーク |
・1971年 | ・フランス パリ |
・1972年 | ・ドイツ エッセン |
・1973年~1974年 | ・アメリカ合衆国 ニューヨーク |
・1975年 | ・南アフリカ プレトリア |
・1980年 | ・オーストラリア シドニー |
知名度でいえば彼に勝るボディビルダーはいないでしょう。アーノルド・シュワルツェネッガー通称「シュワちゃん」。ボディビルを知らない人でも俳優としてなら知っていますよね。
もちろんボディビルダーとしても伝説でミスターオリンピアで歴代7回王者に輝いていることから彼がいかに優れているかはわかって頂けるはず。1969年セルジオ・オリバに敗北してからは無敗を誇っています。
まるで砂時計のような美しい流線型の流れを作りだしているスタイルの再大の特徴は素晴らしく発達させた大胸筋ではないでしょうか。背筋も素晴らしいものになっています。
・生年月日:1947年7月30日 | ・身長:181.6cm |
・出身地:オーストリア・シュタイアーマルク州 | ・体重:113kg |
王者②フランコ・コロンブ

・1976年:1981年 | ・アメリカ合衆国 オハイオ州コロンバス |
フランコ・コロンプといえば大胸筋。ボディビルダーとしては小さい身体ですがそれを感じさせない胸筋と背筋の発達具合は素晴らしいです。
アーノルド・シュワルツェネッガーの親友としても知られており映画での共演もされています。
・生年月日:1941年8月7日 | ・身長:162cm |
・出身地:サルデーニャ島 | ・体重:85~90kg |
王者③フランク・ゼーン
・1977年~1979年 | ・アメリカ合衆国 オハイオ州コロンバス |
ギリシャ彫刻のようなプロポーションから、最も美しい身体を持つ男として未だに根強いファンの多いフランク‣ゼーン。バキュームポーズを得意とし引退した今も素晴らしいプロポーションを維持しており、トレーニングをちゃんと続ける事により年齢を重ねても肉体を維持できることを証明している。