象皮病だけじゃない!蚊は様々な病気の媒介者!
人に象皮病の素を運ぶ「蚊」ですが、運ぶのは「フィラリア」だけではありません。蚊を媒介して起こる病気は多く存在します。
今回は「蚊」が運んでくる病気についても紹介しましょう。
蚊によって感染する病気①ウエストナイル熱
本来の感染は、空を飛ぶ鳥と蚊の間で繰り返されているようです。しかし、ウエストナイルウイルスを保有した蚊に刺されてしまうことで、人間にも感染します。
本来は、アフリカ、中東、中央アジアで発生していましたが、最近はヨーロッパやアメリカなどでも流行しており、人々に不安を植え付けています。
特別な治療法はなく、対処療法が有効です。
蚊によって感染する病気②黄熱
黄熱ウイルスを保有した蚊に刺されると、黄熱を発症します。
アフリカや熱帯地域で流行しており、予防接種をうけていなかったち適切な処置がなされないと死亡にもつながる恐ろしい病気です。
実際に年間6万人程の死亡者がいるとされています。症状は重症化すると一気に死亡率ガ20~50%に上がることもあります。反対に感染しても症状が全く出ない人もいるようです。
蚊によって感染する病気③ジカウイルス感染症(ジカ熱)
ジカウイルスを保有した蚊に刺されると感染します。また、人から人へは性交渉や献血でも伝染るようです。
特別な治療法がないこと、それに加え妊婦にとっては最大の悩みである、胎児の小頭症発生のリスクがあります。
蚊に刺されないことが最大の予防策となるため、妊婦やパートナーには流行している地域への渡航を控えるように呼び掛けているようです。
蚊によって感染する病気④チクングニア熱
チングニアウイルスを保有した蚊に刺されることで発症します。
やはり主に発生するのはアフリカ、南アジアなどの熱帯地域ですが平成19年にイタリアで流行したことで注目を浴びました。こちらも治療薬はなく、対処療法で様子を見ます。
蚊によって感染する病気⑤デング熱
デング熱もデングウイルスを保有した蚊に刺されると人に感染します。平成26年に国内幹線が確認されたことで、一時期日本でも大きく取り上げられました。
予防や治療法がないため、対処療法で様子を見ます。
蚊によって感染する病気⑥日本脳炎
今は義務付けられてはいないようですが、日本脳炎の病名については、予防接種で聞いたことがある人も多いでしょう。
日本脳炎を運ぶのはコガタアカイエカと呼ばれ、昭和20年代から30年代に日本では流行しました。死亡率が40%を超えることもあり深刻な問題として扱われました。
豚で日本脳炎ウイルスが増殖することも分かっており、豚を飼育しているところでは徹底的に、豚が日本脳炎にかかっていないか監視されています。
蚊によって感染する病気⑦マラリア
マラリア原虫を持つ蚊に刺されると感染します。日本では横浜市で毎年、数例があるほど身近な病気です。
他の病気に比べて症状が出るまでの長い潜伏期間があります。マラリアに関しては予防接種を打つことと、抗マラリア薬の投与で治療します。
蚊に刺されないことが最大の予防とされ、対処法があまりない病気も存在します。その場合に備えて蚊について詳しく知りたい方はこちらも御覧ください。