ズボ釣りってどんな釣りなのでしょうか?
ズボ釣りとは、際釣りの一種で、波止場などに直接竿を置いたまま釣りをします。ズボ釣りという名前の由来についてははっきりしませんが、「ズボっと重い重石を沈めてする釣り」のことなので「ズボ釣り」という名前がついた説が有力です。
ズボ釣りはシンプルな仕掛けで始めることができる
波止釣りの三大釣法(ウキ釣り、探り釣り、投げ釣り)の中には入らない釣法ですが三大釣法の要素を合わせ持っているとも言えます。そして条件さえ揃えば、シンプルな仕掛けで始めることができます。しかしながら釣り関連の書籍を見てもズボ釣りについては記載がない場合が多くあります。
ズボ釣りは関西で人気の釣り
関東より北ではあまり見ないズボ釣りの光景ですので、地域によって全く馴染みがないところもあります。釣りは地域性が出やすいものですので、釣りに詳しい人にズボ釣りについて尋ねてみてもよく知らないことが多いようです。それだけにズボ釣りについて、気になってしまいます。どんな釣りなのでしょうか。
ズボ釣りの特徴って?
さて、ズボ釣りの特徴とはどのようなものでしょうか。まずは、同じ仕掛けの竿を数本用意します。その数本用意した竿の糸の長さを変えて、水深ごとに仕掛けを下ろします。ズボ釣りの最大の特徴とは水深の違うところに居る魚を一網打尽に狙うことができることです。
ズボ釣りは横着な釣り?その釣り方って?
釣竿を置いたままでいいから横着な釣りだなんて思いきや、いえいえ、そんなことはないのです。竿に次々と当たりが来た時は、それぞれの水深の獲物をちゃんと引き揚げないとなりませんので息つく暇もないくらいになることもあります。
撒き餌をし獲物を探りながら駆け引きする時間と、次々当たった時の興奮がやみつきになり、釣る人を魅了します。ただし初心者のうちは、竿は2本程度にとどめておいた方が良いようです。3本以上の竿にした場合、当たりが出るとその取り扱いに苦労してしまうためです。
ズボ釣りに向いている人は?
ズボ釣りについて少し興味が出てきたでしょうか。では、ズボ釣りに向いている人はどんな人でしょうか。海のタナを読んだり、潮の流れをみたりしながら魚との駆け引きを楽しみたい人に向いています。
誰でも気軽に取り組める釣り
また波止場や堤防で釣りができるので、わざわざ船で沖に出なくても大漁を狙うことが出来ます。よって体力に自信がない人も気軽に取り組める釣り、と言えるでしょう。ファミリーフィッシングで挑戦してみることもオススメです。
ズボ釣りの釣り場は?
さて、ズボ釣りの釣り場はどんなところが適しているのでしょうか?まずは波止場や防波堤に竿を直置きしますので、平らで釣竿が置ける場所があれば基本的にはOKです。夜釣りになる場合は、安全に釣りを楽しめるようにある程度目星をつけた場所を、明るいうちに下見をすると良いですね。
ある程度の広さが要ります
釣り人が多く混雑していると出来ない釣法でもあります。1m間隔で釣竿を置かなくてはならないため、ある程度広さに余裕のあるところでなくてはなりません。ズボ釣りだけではないですが、魚たちはコンクリートのつなぎ目(キワ)に隠れていることが多いです。まずはコンクリートのつなぎ目を狙って竿を下ろしてみます。
地元の情報網に叶うものはなし
新しいところに初めて行ってすぐに釣りに良い場所を見つけるのは難しいものです。その点では地元の人の情報網には叶いません。釣り場にいる常連さんと思しき人や、釣り具店の店員さんから良い場所を聞き出しましょう。
安全に釣りをするための対策を欠かさずに!
ズボ釣りに適したコンクリート地帯は夏は照り返しで、かなり暑くなります。経験を過信せずに、暑さ対策をして出かけましょう。日焼け止めも必要不可欠です。自然の中での楽しみは、常に危険とも隣合わせです。
例え直接沖に出ないとしても念には念を押して準備します。天気予報もしっかり見て、気候に合った脱ぎ着可能な服を着る様にします。
ズボ釣りで釣れる魚って?
さてズボ釣りで釣れる魚にはどんなものがあるのでしょうか?ズボ釣りはスズキに適した釣法と言わるほど、スズキがよく釣れます。またチヌ(黒鯛)やアコウ(キジハタ)、カサゴをはじめ、撒き餌をするため色々な魚が釣れ、幅広い獲物が狙えます。
スズキ
夏の魚として絶大な人気を誇り、釣って良し、食べて良しの魚です。日本全国だいたいどこでも釣ることが出来、どんな料理にも合う優れた魚です。また栄養価が高い上にスーパーにもよく流通している親み深い魚です。
チヌ(黒鯛)
秋から春が旬の白身の魚でたいへんな美味です。成長と共に性転換するという特徴と、とうもろこしやスイカなども食べる雑食という性質が珍しい魚です。味がよくだし汁も美味しいので、刺身以外に炊き込みご飯やアクアパッツァなどにも使用できます。